住 所 |
佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425 |
電 話 |
0954−23−2001 |
交通機関 |
長崎自動車武雄北方ICから国道34号線で3km、武雄高校前信号を右折し直進300m
JR佐世保線武雄温泉駅から徒歩10分
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施設(日帰り用) |
食事処、休憩所(有料)、駐車場80台 |
宿 泊 |
楼門亭 5,500円(朝食付き)
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泉 質 |
弱アルカリ性単純温泉 (泉温51℃) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) |
元湯・蓬莱湯とも6時30分〜24時 鷺乃湯9時〜24時
殿様湯・家老湯・家族湯柄崎亭とも10時〜23時 |
定休日 |
年1回不定休 |
入浴料金 |
元湯:大人300円 小人150円
(参考)
蓬莱湯:大人400円 小人200円
鷺乃湯:大人600円 小人300円
殿様湯:1室1時間3,800円
家老湯:1室1時間3,000円
家族亭塚崎亭1室1時間2,300円〜2,900円 |
入浴施設 |
内風呂:男女各1
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浴室備品(外来入浴) |
シャンプーなど無し(持参又は現地購入) |
観光スポット |
長崎、佐世保、ハウステンボス、有田・伊万里・唐津 |
お土産・食事 |
施設内で可、 周辺にも有り。 |
近くの温泉 |
嬉野温泉、平谷温泉 |
武雄市HP
観光協会HP
旅館組合HP
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http://www.city.takeo.saga.jp/
http://city.takeo.saga.jp/takeo-kk/
http://www2.saganet.ne.jp/takeo-r/ |
雑記帳 |
佐賀県では温泉宿に宿泊せず、唐津にある海辺の国民宿舎に泊まった。連れて行った愛犬が思いっきり海岸で走り回れるようにするためだった。 |
前日、宿泊した長崎市内のホテルを出発し、佐賀県に入った。この日の予定は、「嬉野温泉」と「武雄温泉」で入浴、それに「有田」「伊万里」「唐津」の陶器巡りをすることだった。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
一部
佐賀県の南西部に位置する有田は、言うまでもなく日本の磁器発祥の地である。豊臣秀吉の朝鮮出兵(慶長の役・1596〜98年)の際、肥前・鍋島藩によって李朝系陶工の李参平ら多くの者が連れて来られた。同時に、有田の泉山に白磁鉱が発見されて、日本ではじめて磁器焼造に成功し藩内各地に窯業地が発展した。
その後、染付け赤絵の磁器が有田地区で確立し、その製品は伊万里港から国内はもとより海外にまで出荷された。
このため有田焼は伊万里焼とも呼ばれるようになった。
鍋島藩は、光沢の優れた白磁の肌に染付と赤・緑・黄の三色を基調として、美しい上絵を描く「色鍋島」の技法を守るため、有田から現在の大川内山に御用窯を設けた。
この御用窯は、廃藩置県(1871年)まで置かれ、朝廷・将軍家・諸大名へ献上する高品位の焼物が生産された。
ここは背後に標高500mを超え、奇岩・絶壁が連続する黒髪山が聳え、外の世界から隔絶するには絶好の環境にあり、関所を設けて陶工たちとの交流を厳しく制限した。
この日、前日宿泊した長崎市内のホテルを発って、佐賀県の二大温泉である嬉野温泉の旅館と武雄温泉の共同浴場(2ヶ所)で入浴、それから3つの焼物の里、有田・伊万里・唐津を周った。
有田を観光してからやって来た大川内山の駐車場に車を停め、なだらかな坂道を上ってゆくと、両側に30数軒の窯元の店が立ち並び、黒やこげ茶色をベースにした趣ある店内には伝統の「鍋島」の大皿から、現代風にアレンジしたマグカップや小皿まで、多種多様な磁器が並んでいた。
坂道の背後には、中国の山水画のような奇岩がそそりたち、秘窯の雰囲気がたっぷり、今回の九州旅行で最も印象に残った観光スポットだった。
自宅から1時間弱で滋賀県信楽に行けるので、1年に数回は訪れる。信楽のような土物の「どっしりくる質感・ぬくもり」に対して、有田・伊万里のような磁器の硬質な「繊細さ、冷たさ」、どちらが好みかと聞かれても焼物に疎い自分に回答が無いが、温泉が一段落したら、こんどは全国の焼物を訪れてみたいと思う。
徳川幕府誕生と共に街道が整備され、山陽道の脇街道である長崎街道は小倉から長崎までの間に25の宿場が設けられた。
佐賀県を代表する二つの温泉、嬉野温泉と武雄温泉はその宿場町として栄えた。
1200年前の肥前国風土記に登場する武雄温泉は、江戸時代から湯治場として賑わい湯宿や茶屋が立ち並んでいたという。
現在の武雄温泉は、20数軒の旅館・ホテルが、なだらかな蓬莱山の麓に点在している。
宿場の本陣であった場所には、大正3年に建設されたなんとも派手な朱塗りの楼門が建っている。
武雄温泉のシンボルであるこの楼門をくぐると、多数の歴史がある風呂を持つ公衆浴場「武雄温泉」がある。
恥ずかしながら大きな絵皿や壷は見るだけ、小皿や蕎麦猪口などチマチマした物を買い求めた。
公衆浴場の「武雄温泉」では、明治8年に建てられた「元湯」、ジェットバスを設置した「蓬莱湯」、旅館・楼門亭鷺乃湯の大浴場・露天風呂、家族湯(殿様湯・家老湯と5つの家族風呂を設けた柄崎亭)などさまざまな風呂に入浴できる。
このようにバラエティに富んだ風呂に入れる公衆浴場は、全国にそう多くないだろう。
左手の本館に入ると、玄関に元湯・蓬莱湯両方の入浴券が買える自動販売機が置いてある。(元湯300円)
そこから左側に行けば蓬莱湯、正面の廊下を進むと元湯になる。
浴室は吹き抜けで天井が高く、厚い梁が縦横に組まれている。壁も木造の中規模の浴室には、タイル張りの浴槽が2つに仕切られ、右側が温めの湯、左が暑めに設定されている。温泉は無色透明のアルカリ性単純温泉でしっとりした湯だった。
館内は廊下が磨きこまれ、更衣室・浴室も清掃が行き届いていて、とてもレトロな雰囲気が漂い、動作が緩慢な老人がほとんどのせいか、時間がゆったりと流れていた。尚、ガイドブックでは「武雄温泉(公衆浴場他)」について、「一部掛け流し」となっているが、元湯が掛け流しかどうか不明。
武雄温泉のシンボル「楼門」、向こう側一帯が公衆浴場の「武雄温泉」。
右側のぬる湯で41〜42度。
本館入口、正面に元湯、左側に蓬莱湯
元湯・蓬莱湯の自動販売機
ピカピカの廊下
広くてレトロな更衣室
施設名 : 武雄温泉元湯 (入浴日:2005.4.9)