黒潮本陣温泉・黒潮本陣 (高知県)
住 所 高知県高岡郡中土佐町久札8009−11
電 話 0889−52−3500
交通機関 高知自動車道須崎東ICから国道56号線で15km
JR土讃線土佐久札駅から送迎車又はタクシーで5分
施 設(日帰り) 休憩室、湯上り処、売店、駐車場(70台)
宿 泊 11室、12,600円〜
泉 質 アルカリ性単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(外来) 10時30分〜16時 18時30分〜20時 
定休日 木曜日は18時30分〜20時のみ 
入浴料金 大人600円 
昼食付き入浴有り
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 敷地内でカツオのたたき作り、ホエールウォッチング、四万十川、土佐市・桂浜、四国カルスト
お土産・食事 昼食は予約、土産は館内で可
近くの温泉 源流の湯温泉、松葉川温泉、土佐山温泉
荒川村HP
黒潮本陣HP
http://www.nakatosa.gr.jp/
http://honjin.or.jp/index.htm
雑記帳 土佐名物の料理は、なんと言っても本場のカツオのたたきだが、これは旅館で供されることが多い。
もう一つの皿鉢(さわち)料理は、刺身やたたき、貝類などを豪快に盛り込んだ郷土料理で、土佐の山海の幸を一度で味わえる。
桂 浜
桂浜の小高い丘に立つ坂本龍馬像
高知県立坂本龍馬記念館
今回の四国行きで是非訪れてみたかたのが坂本龍馬縁の地。高知城もはりまや橋も省略して、一直線で桂浜にやって来た。
先ず小高い丘に立つ高知県立坂本龍馬記念館を訪れる。幕末・龍馬のイメージとは程遠いモダンな建物だ。館内には犬猿の仲だった薩摩と長州を連合させた龍馬の八面六臂の活躍を解説するパネルが置かれている。また複製が多いが、女丈夫だった彼の姉・坂本乙女への心情あふれる書状、携帯していたピストル(
スミス&ウエッソン第U型)、記録が残る日本初の新婚旅行記、慶応3年11月15日、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された京都近江屋の部屋に置いてあって 飛び散った二人の血痕が付着した屏風と掛軸など、多種多様なものが陳列されていた。

記念館から下った桂浜の端の小高い所に、高さ10mの台座に乗った巨大な龍馬像が、懐に手を差し入れ、太平洋を見つめる姿で辺りを睥睨していた。
これを見て満足、数十年前に読んだ司馬遼太郎の「龍馬がゆく」をもう一度読み直そうと思いつつ、桂浜を後にした。
坂本龍馬 (1835〜1867)
前日宿泊した香川県・塩江温泉から、高松・高知自動車道を乗り継いで100km余り、土佐市観光を省略して、一路、桂浜にやってきた。
所在地 : 高岡郡中土佐町
多くの岬が海に張り出して素晴らしい景観を造るとともに、天然の良港を造形している。
温泉名 : 黒潮本陣温泉
今回の3泊4日の旅では、「全県で入浴」の目標があった。道程の関係で高知県で1泊することとし、四万十川が見える「用井温泉・ホテル星羅四万十」を予約した。そこへ向う途中、温泉1カ所に立ち寄ることとし、山中にあって秘湯の趣がある「一の又渓谷温泉」と土佐湾を眼前に望む「黒潮本陣温泉」をピックアップしていた。
前日、塩江温泉への国道が土砂崩れで閉鎖され、恐怖の迂回路を通ったせいもあり、アクセスが容易な黒潮本陣温泉に立ち寄ることにした。
桂浜から高知自動車・国道56号線を走って50km余り、県道に入って数キロ、背後の山裾が太平洋に突き出て岬となった頂上に黒潮本陣温泉が建っていた。
中土佐町は、鰹(カツオ)の一本釣りの町だ。
鰹は、早春の3月ごろ沖縄沖にやってきて、土佐沖には、4月初旬から7月にかけて姿を見せる。これを、上りがつおあるいは初がつおと呼ぶ。その後、鰹の群れは三陸沖から北海道沖に向かい、秋刀魚やイカなど油の乗った餌を捕食し続け、いわゆる「脂がつお」になる。9月ごろ海水温が下がってくるとUターンを始め、10月から11月にかけて土佐沖に戻ってくる。北海道沖付近で、栄養をたっぷりとつけ「脂がつお」だった鰹もどんどん脂をおとし、土佐沖を通るころには、適度な脂でおいしい鰹になっている。
このころの鰹を、
下りがつおとか戻りがつお」と呼ぶ。(多田水産HPから)
カツオ(写真は地元・多田水産のHPから)
施設名 : 黒潮本陣 (入浴日:2005.3.9)
平成8年にオープンした「黒潮本陣」は、昔、この町が宿場町で本陣があった、という歴史上から由来するものではなく、旅館の外観・内装からのネーミングだろう。
白壁に重層の屋根、内部は黒光りする柱・廊下、天井も黒塗りの竹が渡されていて、重厚感漂う和風モダンな設計だ。
BT付11室(他にコテージ6戸)の小ぶりの施設だが、部屋はもちろん、何れの場所からも土佐湾を眼下に見下ろすオーシャンビュー、それに良好な従業員の応接態度と合わせて、将来、泊まってみたい宿だ。
立ち寄り湯は600円、予約不要で10時30分から16時まで入浴できる。
浴場の床は石板敷き、壁や天井は木材や竹が使われていて、ゴテゴテした雰囲気がなく品格がある。7〜8人が一度に入浴できる浴槽も上質な石風呂で、ヌメリ感のある湯に浸かると、前方の大きなガラス窓からは、露天風呂越しに土佐湾とそこに突き出した岬や小島が点在する素晴らしい景観が広がる。
露天風呂は珍しく海水を使用している。水で割って加温しているのか不明だが、ベトベト感が残るような気分がして、ここでの入浴は遠慮した。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。