浦富海岸のモザイク画が見物。
温度が違う風呂が2つ。共同浴場なのでシャンプー類は置いてない。
入浴手形は1000円、3か所の宿と共同浴場で入浴できる。
新しく清潔な館内。
黒瓦、ナマコ壁が美しい共同浴場。
岩美町は人口13、000人余りの小さな町で、鳥取県の最東北端に位置し、東で兵庫県、北は日本海、南と西で鳥取市に接している。
町の観光資源は3つある。
浦富(うらどめ)海岸、松葉がに(ずわいがに)それに岩井温泉だ。
浦富海岸は陸上(くがみ)岬から駟馳山(しちやま)までの15kmのリアス式海岸線の総称である。
日本海の荒波と風雪によって浸食された断崖・絶壁・洞窟・奇岩の荒々しい景観と白砂青松の穏やかな風景が見事なコントラストを見せている。
山陰海岸国立公園の中でもすぐれた景勝地として、国の名勝及び天然記念物に指定されている。
岩美町は松葉ガニ(ズワイガニ)の漁獲量が市町村単位で日本一、町域の網代港と田後港のズワイガニ水揚げが、鳥取県全体の7割を占めている。
住 所 | 鳥取県岩美郡岩美町岩井521番地 |
電 話 | 0857−73−1670 |
交通機関 | 中国自動車道佐用ICから90km JR山陰本線岩美駅から日本交通バス岩井・長谷橋行きで10分、岩井温泉下車すぐ |
施設(日帰り用) | 休憩室 駐車場(10台) |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉(含芒硝石膏泉) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 06:00 〜 22:00 |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 中学生以上:300円 小学6年生まで:150円 |
入浴施設 | 内湯 男女別各1 |
浴室備品(日帰り) | シャンプー・ボディソープは置いてない |
観光スポット | 浦冨海岸(4kmの海岸遊歩道)、但馬御火浦、鳥取砂丘、鳥取市内(久松公園・わらべ館・やまびこ館・県立博物館等) |
お土産・食事 | 温泉街で食事できるか不詳。 |
近くの温泉 | 湯村・鳥取・吉岡・浜村・鹿野・・三朝・東郷・羽合温泉等 |
岩美町HP 観光協会HP 岩井温泉HP |
http://www.iwami.gr.jp/ http://www.iwamikanko.org/ http://yukamuri.net/index.html |
雑記帳 | 温泉教授・松田忠則氏の日本百名湯に選ばれて一躍有名になった岩井温泉と岩井屋。 以前は立ち寄り湯に基づく記事だったが、今回は宿泊したので、近日中に見聞・体験した宿の紹介を詳細に行う予定。 |
施設名である「ゆかむり」とは、頭に手ぬぐいをのせ柄杓で湯をかむる、という岩井温泉独特の入浴方法である。
平成14年12月25日のクリスマスに新築オープンした鉄筋2階建てで、床面積が約100坪、黒瓦に白壁、下部にナマコ壁を設けた堂々たる共同浴場だ。
旅館がたったの3軒だけの小さな温泉地に、こんな立派な共同浴場が建てられ、しかもかけ流しなのは希有なことだ。
入浴料金は大人300円、いかにも共同浴場らしく年中無休、朝6時から入浴できるのも素晴らしい。
清掃が行き届き清潔感が漂う館内には、浴室以外に休憩室が設けられていて無料で利用できる。
浴室はタイル張りで温度が違う温泉で満たされた浴槽が2つある。
浴室の壁には、浦富海岸を描写した大きなモザイク画が描かれているのが見物だ。
泉質はしっとりしたカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉(含芒硝石膏泉)である。
兵庫県豊岡市方面から国道178号線で鳥取県に入って間もなく、岩井温泉方面の標識に従って県道256号線に乗り換えて6kmほど進む。
国道9号線を横切り蒲生川を跨ぐゆかむり大橋を渡って旧国道9号線にぶつかると、そこが平安時代初期の歴史書にも登場するという岩井温泉だ。
旅館がわずかに3軒と共同浴場1軒だけの小さな温泉地で、国指定の国民保養温泉になっている。
宿泊した宿「岩井屋」の女将によれば、近年になって4軒の宿が廃業したのを記憶しているそうだ。。
今も残る江戸時代創業の3軒の老舗宿、「岩井屋」「明石家」「花屋旅館」は旧道に面して向かい合って建っている。いずれも立ち寄り入浴が可能だ。
この小さな温泉地が全国的に知られるようになったのは、温泉教授こと松田忠徳氏の著書「日本百名湯」に選考されたことが大きい。
山陰海岸国立公園内、リアス式の浦富海岸は、「白砂青松100選」「日本の渚100選」にも選ばれている。