岩美町は人口13、000人余りの小さな町で、鳥取県の最東北端に位置し、東で兵庫県、北は日本海、南と西で鳥取市に接している。
町の観光資源は3つある。
浦富(うらどめ)海岸、松葉がに(ずわいがに)それに岩井温泉だ。
浦富海岸は陸上(くがみ)岬から駟馳山(しちやま)までの15kmのリアス式海岸線の総称である。
日本海の荒波と風雪によって浸食された断崖・絶壁・洞窟・奇岩の荒々しい景観と白砂青松の穏やかな風景が見事なコントラストを見せている。
山陰海岸国立公園の中でもすぐれた景勝地として、国の名勝及び天然記念物に指定されている。
2003年には山陰海岸が世界自然遺産の候補地にもノミネートされている。
岩美町は松葉ガニ(ズワイガニ)の漁獲量が市町村単位で日本一で、町域の網代港と田後港のズワイガニ水揚げが、鳥取県全体の7割を占めている。
兵庫県豊岡市方面から国道178号線で鳥取県に入って間もなく、岩井温泉方面の標識に従って県道256号線に乗り換えて6kmほど進む。
国道9号線を横切り蒲生川を跨ぐゆかむり大橋を渡って旧国道9号線にぶつかると、そこが平安時代初期の歴史書にも登場するという岩井温泉だ。
旅館がわずかに3軒と共同浴場1軒だけの小さな温泉地で、国指定の国民保養温泉になっている。
宿泊した宿「岩井屋」の女将によれば、近年になって4軒の宿が廃業したという。
今も残る江戸時代創業の3軒の老舗宿、「岩井屋」「明石家」「花屋旅館」は旧道に面して向かい合って建っている(いずれも立ち寄り入浴可能)。
この小さな温泉地が全国的に知られたのは、温泉教授こと松田忠徳氏の著書「日本百名湯」に選考されたことが大きい。
住 所 | 鳥取県岩美郡岩美町岩井536 |
電 話 | 0857−72−1515 |
交通機関 | 中国自動車道佐用ICから90km JR山陰本線岩美駅から日本交通バス岩井・長谷橋行きで10分、岩井温泉下車すぐ |
施設(日帰り用) | 売店、ロビー、駐車場(25台) |
宿 泊 | 31室(BT15、T14、,露天風呂つきBT1)、宿泊料金は2人1室で14,000円程度から。 |
泉 質 | カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉(含芒硝石膏泉) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 14時〜22時 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人 750円(宿泊の場合、入浴手形(1000円)を購入すると3ヶ所(旅館2ヶ所 日帰り施設1ヶ所)で入浴出来る。 |
入浴施設 | 内湯 男女別各1 混浴露天風呂1(女性タイム有り) 貸切風呂2(45分 2100円) |
浴室備品(日帰り) | シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 浦冨海岸(4kmの海岸遊歩道)、但馬御火浦、鳥取砂丘、鳥取市内(久松公園・わらべ館・やまびこ館・県立博物館等) |
お土産・食事 | 温泉街で土産物屋と食事処見かけなかったが不詳。 |
近くの温泉 | 湯村・鳥取・吉岡・浜村・鹿野・・三朝・東郷・羽合温泉等 |
岩美町HP 観光協会HP 明石屋HP |
http://www.iwami.gr.jp/ http://www.iwamikanko.org/ http://www.akashiya.to/ |
雑記帳 | 宿泊する岩井屋にチェックインタイムより1時間早い2時過ぎに到着。 すぐに入浴手形を発行してもらい、荷解きもせずに3か所の立ち寄り湯に出かけた。うれしいことに3ヶ所すべてが隣り合わせ、宿の下駄を履いての手軽な湯めぐりだった。 |
山陰海岸国立公園内、リアス式の浦富海岸は、「白砂青松100選」「日本の渚100選」にも選ばれている。車で海岸沿いの隘路・県道155号線を走り観光した。