住  所 豊岡市城崎町湯島487
電  話 0796−32ー2031
交通機関

播但連絡道路和田山ICから国道9号線・312号線、県道3号線などで約50km
JR山陰本線城崎駅から徒歩10分

施  設 立ち寄り湯不可 バー、ラウンジ、売店駐車場(18台)
宿  泊 21室(T18 BT無し3) 料金は@15,750円〜(詳細は下記HPを参照)
外来入浴時間 不可 宿泊客利用の内湯14〜23時、6時30分〜10時 
定休日 無休
泉 質 ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 外来入浴不可
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 城崎温泉街、城崎マリンワールド、但馬マリンライン、玄武洞、出石
お土産・食事 冬のズワイガニ(松葉カニ)、鮮魚、干物、貝類
近くの温泉 城崎外湯巡り(一の湯、地蔵湯・鴻の湯、まんだら湯、御所湯、柳湯、駅舎温泉さとの湯)、日和山温泉、円山川温泉、香住温泉郷、浜坂温泉郷、出石温泉、竹野温泉、久美浜温泉、木津温泉、夕日ヶ浦温泉
豊岡市HP
城崎観光協会HP
温泉旅館共同組合HP
三木屋HP
http://www.city.toyooka.lg.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=event
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/
http://www.kinosaki-web.com/

http://www2.nkansai.ne.jp/hotel/mikiya/
雑記帳 城崎観光協会のホームページには「ゆかた着こなし辞典」というコーナーがある。「浴衣が一番似合う温泉街」に相応しいサービスだ。
所在地 : 豊岡市城崎町
温泉名 : 城崎温泉
施設名 : 志賀直哉ゆかりの宿 三木屋((宿泊日:2005。10。20)
城崎温泉・志賀直哉ゆかりの宿 三木屋 (兵庫県)
平成17年4月1日、豊岡市・城崎町・竹野町・日高町・出石町・但東町が合併して(新)豊岡市が発足した。これにより、年間500万人の集客力がある城崎・出石・竹野の3つの町が豊岡市の市域となった。

城崎町は、兵庫県の東北部に位置し、町の半分が山陰海岸国立公園に指定され、温泉情緒と文学で名高い城崎温泉を有している。

出石町は、但馬の小京都と呼ばれる出石城下町を有し、江戸時代、信州上田の仙石氏の国替えで伝来したとされるそばを小皿に盛って出す店が約50軒も建ち並ぶ。

この他、観光面では神鍋スキー場、竹野海岸などを市域に有することになり、豊岡市は一大観光都市に大きく変貌した。

市の特産としては、農水産業では松葉蟹・但馬牛、地場産業としてかばん・出石焼き・但馬ちりめんなどがある。
小さな旅館や外湯が立ち並ぶ城崎温泉街
10世紀初頭の古今和歌集にその名が登場し、志賀直哉の短編「城の崎にて」の舞台となった城崎温泉は、玄武岩を重ね合わせた護岸で守られた大谿川の流れに沿ってしだれ柳がそよぎ、いくつもの石造りの太鼓橋が架かる。また、志賀直哉ら20余りの文学碑が建てられ、それらを結ぶ道は絶好の散策路となっている。

100軒ほどの旅館の多くは木造2、3階建てで、様々な歴史を持つ7軒の外湯が温泉街に点在する。
浴衣姿の客が、駒下駄をカランコロンと響かせて、温泉情緒にいっそうの彩りを添える。
こうした温泉街を散策すれば、城崎温泉が「温泉情緒日本一」に選考されたことを誰もが同意するだろう。
(日本経済新聞社「魅力の温泉66」、因みに第2位銀山温泉・山形県、第3位草津温泉・群馬県)
温泉情緒
大谿川の流れに沿ってしだれ柳がそよぐ。
数多くの太鼓橋が跨ぐ
温泉情緒を作る浴衣と下駄
風情ある土産物屋
手拭(てぬぐい)をさげて外湯に行く朝の旅のこころと駒下駄の音 (与謝野鉄幹)
外湯  7つの外湯が温泉情緒をさらに彩る。城崎に宿泊したら、旅館の風呂(無いか、あっても小さい内湯のみが圧倒的)より先ず外湯だ。
まんだら湯
柳湯
御所の湯
(2005年7月移転・新築
地蔵湯
鴻の湯
温泉街の中心・王橋のたもとの「一の湯」
昨年2月、香住の民宿に泊まってカニを存分に楽しんだ帰りがけ、城崎に立ち寄って一の湯に入浴した。そのとき、目にとまったのが古びた木造3階建ての旅館の入口に「志賀直哉ゆかりの宿 三木屋」と書かれた看板だった。
彼とこの宿の縁は、山手線にはねられて重症を負い、その養生のために3週間ほど滞在したのが始まりだった。
「城崎にて」は文庫本で8ページほどの短編だが、彼がそれを書き上げたのはその4年後のことだ。

今回、300湯達成を記念する山陰小旅行の初日の宿泊地を城崎温泉に決めたとき、選んだ旅館は、当然のごとく三木屋となった。

三木屋は創業が江戸中期、創業260年の老舗。
古めかしい外観と同じく内部も年季が入っていて、今どき数少なくなった昭和初期の雰囲気がたっぷりと漂っている。
コンクリートで固めた広い土間には、30組ほど、三木屋と刻印された下駄がずらっと並んでいる。城崎では必須の備品だ。
左手にフロントといった横文字の言葉とは無縁な小さな帳場があって、そこで宿泊名簿に記帳する。
クラシックなロビーの向こうには、鯉が泳ぐ池の周りに古木が立ち並ぶ広い庭が見える。
1階の部屋に案内される途中の廊下も時代物で、歩くとギシギシときしむ。

部屋は京間の8畳、銘木を使った床の間に違い棚、障子窓も細かい細工の優雅なものだ。
高床になった1階の部屋の広縁に置かれた籐椅子に座ってあまり造作を感じさせない庭を見やると、志賀直哉が滞在した大正2年にタイムスリップした感覚になる。

一服して、さっそく温泉街の散策に出かける。
例によって愛犬を同行しているので、彼女の散歩がてらだ。(数多い小旅館の宿泊も考えたが、駐車場がなかったり、あっても遠方にあるのでは、彼女の世話のために何かと不便だ。予約の際に、駐車場が旅館の目の前にあることを確認しておいた。)

駅方面に向かって、 浴衣に下駄姿の老若男女とすれ違いながら柳がそよぐ大谿川沿いを散策すると、川を跨ぐ太鼓橋と共に御前湯、一の湯、柳湯、地蔵湯と外湯が次々に現れてくる。
なるほど、これまでの温泉街では味わったことの無い、日本の温泉文化の原風景がここにはあると感じ入る。
宿に引き返して、浴衣姿に変えて外湯に向かう。玄関を出る前に帳場に置かれた箱から小さな入浴チケット(無料)を1枚手に取る。
少し前までは御所の湯が三木屋の目の前にあったが、今年(平成17年)7月に少し離れた場所に移転したので、先ずは明るいうちにやや遠方(と言っても徒歩7〜8分)の鴻の湯に向かう。
入浴を終えて玄関口に立つと、半被を着た男性が下駄をさっと足元に置く。
私達の浴衣を見て即座に三木屋の客と見分け、三木屋の刻印が押された下駄を置くわけだ。さすが外湯の城崎、と妙な感心をする。
その後、夕食を終えてからすぐ裏側の「まんだら湯」、就寝前に「一の湯」、朝風呂に「御所の湯」で入浴した。
木造3階建ての三木屋
部屋から見た内庭
2つの浴槽がある掛け流しの内湯
クラシックな帳場
畳敷きのロビー
三木屋と焼印された下駄
入浴チケット(無料)
宿泊した客室
T付き和室 税込み2食付き @15,750円
夕 食
朝夕とも部屋食。 ごくオーソドックスな旅館食で、凝った料理や海鮮料理を期待すると失望するかもしれない。
今回の旅は意識してカニ解禁日前に出かけたが、11月上旬からは津居山漁港で水揚げされた松葉ガニ一色となり、宿泊料金もアップする。
(但しカニ以外の料理も選択できる)
最初に並べられた料理
先付け
お造り
11月上旬の解禁前なので冷凍もの
但馬牛
300湯達成記念で東部山陰の2泊旅。初日、京都府の天橋立温泉・久美浜温泉に立ち寄ってから、温泉情緒日本一の城崎にやって来た。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。