南紀勝浦温泉 ホテル浦島 (和歌山県)
所在地 : 東牟婁郡那智勝浦町
住 所 |
東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165−2 |
電 話 |
0735−52−1011
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交通機関 |
阪和自動車道南部Cから国道42号線で130km
五條から国道168・42号線で約160km
JRきのくに線紀伊勝浦駅からすぐの勝浦港から渡船利用 |
施 設(立ち寄り) |
食事処、喫茶、湯上り処、ラウンジ、ロビー、売店 (駐車場300台) |
宿 泊 |
588室 (1泊2食税サ別)13,650円〜
(割安な企画プランもあるので、詳しくは下記ホテルHP参照) |
外来入浴時間 |
10〜22時(予約不要) |
定休日 |
無休 |
泉 質 |
含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉他 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴料金 |
1,000円 |
入浴施設 |
宿泊者:内風呂男女各5、男女交代制1 露天風呂男女各1
立ち寄り:私が立ち寄ったときは「忘帰洞」のみ入浴可だった。
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浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー |
観光スポット |
那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺、紀の松島(観光船)、熊野本宮大社、熊野速玉大社、瀞峡(ウォータージェット船)、北山川筏下り、くじらの博物館、鯨ウオッチング |
お土産・食事 |
館内に大きな土産売り場がある。
食事は港・駅周辺、館内
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近くの温泉 |
めざめ温泉、湯川温泉、太地温泉、串本温泉、夏山温泉、錦温泉、雲取温泉、湯の峰温泉、渡瀬温泉、川湯温泉
那智勝浦町内:天然温泉公衆浴場はまゆ、さくら湯、ゆりの山温泉、那智天然温泉 |
那智勝浦町HP
ホテル浦島HP |
http://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/index.html
http://www.hotelurashima.co.jp/ |
雑記帳 |
このホテルの評価はインターネットで見る限り、評価にバラつきが多い。評価が低い方は、どうやら夕朝食をバイキングで召し上がったようだ。 |
ホテル浦島の忘帰洞は、おそらく日本で1、2を争う有名な風呂だろう。
今まで勝浦には2泊したが、収容人員が3,000名という巨大ホテルへの違和感、船で行く面倒くささ、それにいまさら紹介するまでもない超有名風呂の記事を書く抵抗感もあって、宿泊は勿論、入浴もしなかった。
しかし、無視するにはあまりにも気になる温泉だ。
白浜にあるARさんの別荘やホテルに3泊した際、1日を費やして、国道42号線で東へ100キロの南紀勝浦温泉・ホテル浦島に向った。
この国道42号線、起点はなんと静岡県の浜松市で、終点が遠く和歌山市、総延長距離が469.7kmという長さ、日本で8番目に長い国道である。
42号線は浜松市から渥美半島の先端、伊良湖岬で海上に出て対岸の鳥羽港に上陸する珍しい海上分断区間のある国道だ。
白浜から勝浦まではほとんどが海岸線沿い、ここは何回も走ったが、今回はARさんが運転、たっぷりと沿道の美しい景色を楽しんだ。
那智勝浦町は紀伊半島の南東端に位置し、昭和30年、那智山(熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝)の門前町である那智町と温泉と漁業の町である勝浦町などが合併してできた町だ。
町は、西側の阪和自動車道が延伸してきたとはいえ、まだ130km先でありアクセスには恵まれていない。
しかし、それでも宿泊・日帰りを含めて、年間、約200万人もの観光客がやって来るのは、自然・信仰・歴史が融合した観光スポットの魅力、湯量豊富な温泉、新鮮な海の幸(延縄漁法による生マグロ水揚げ日本一)の3拍子が揃っているためだろう。それに今般、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録が加わり、魅力度が一段とアップした。
国道42号線沿いの国指定天然記念物・橋杭岩の奇勝
直下133m、日本一の那智の滝
温泉名 : 南紀勝浦温泉
那智勝浦町にある源泉数は175本で県下の4割近くに達し、温泉旅館・ホテル・民宿などは全部で63ヶ所、1日当たり8,000人を収容できる大きな温泉地である。
勝浦の前に「南紀」と入れるのは、千葉県に同名の地名があるため、瞬時にどこに所在するかを分からせるため、温暖な気候や「観光地・南紀の中心にありますよ」とアピールするするため、こんな目的を持っているのだろうが、いずれにしても語感がよくなって魅力度を増すネーミングだ。
湯量が豊富なこともあって、ここには温泉・旅館ガイドブックによく取り上げられる名物風呂が多い。
ホテル中の島の「紀州潮聞之湯」、越の湯の「らくだの湯」それにホテル浦島の「忘帰洞・玄武洞」等だ。
中でも全国的に知られているのは「忘帰洞」。関東の人に「関西方面で知っている温泉名」を聞くと「ほら、あの洞窟の風呂」と言う人が多い。
ホテル浦島は、団体を多く受け入れてきただけに、実際宿泊した人も多い。
施設名 : ホテル浦島 (入浴日:2005.1.18)
最初にお断りしておく。私は2時間ほどしかこのホテルに滞在していない。
入浴したのも、数多くある風呂の中で「忘帰洞」だけだ。
従がって、他の風呂はもとよりホテルの施設・部屋・食事・サービス等についてはコメントできない。
国道42号線から標識に従がって勝浦港に向って車を進めると、途中で大きなホテル専用の駐車場にぶつかった(地図はホテルのHPに掲載)。
港からはかなり遠い。駐車場の管理人がやって来て、宿泊か立ち寄り湯かを聞いてきた。日帰りと答えると、このまま勝浦港まで行って、そこにあるホテルの案内所に寄って欲しいと言われた。
(宿泊客の場合は、ここに車を泊めて、送迎バスでホテルに運ばれるらしい。)
港に到着、案内所の人に駐車場を聞くと、はるか遠くの無料駐車場か近くの有料駐車場に停めるように、と言われた。
有料に停めて、案内所前から出港する無料の渡船に乗る。乗船5分余り、目の前に巨大な白亜の複数の建物が見えてきた。
ホテル浦島の本館・なぎさ館・日昇館・山上館の4館が翼を広げた鶴のように、海際から岬の山上にまで展開している。
本当にでかい。約600室、最大3000人を一度に宿泊させることが実感できた。
船は本館前の桟橋に着く。広いデッキがあって、気温が上ればここで軽食や喫茶が出来るのだろうか。
本館内に入る。本館は昭和31年の建築、最近全面改装されたが、ロビーは広いものの天井が低くて開放感がない。
フロントで入浴料金1,000円を支払って、忘帰洞に向う。
そこまでの通路は長く広く、まるで東京や大阪の地下街を歩いているような気持ちに陥る。
長い廊下を歩いて洞窟に入る。
この日の男性用は向って左側。後で分かったがそれが大当たり。こちらの方が右側よりはるかに広いのだ。
広い脱衣室から洞窟内の浴室に入る。
洞窟は左右に分かれていて、左側に2つ、右側に3つの湯船がある。
先ず左側の洞窟の2風呂に入る。
それから右側へ。こちらの方が雑誌やガイドブックに紹介される洞窟風呂だ。
写真で見ていたよりも広く高い。洞窟の天井は高さが15mくらいあるだろうか。
地震が来たらこの天井が崩落するのでは、津波が来たら洞窟内は一瞬の間に海水で満たされるのではないか、などと想像してしまう。
左右前方の2つの風呂は、悪天候だと磯にぶつかる波の飛沫を浴びるくらい海に近い。
5つの風呂の湯は、それぞれが温度が違っているが飛び上がるような熱い風呂はなかった。
温泉分析表を見ると、複数の源泉名が書かれていたので、混合泉か、風呂によって異なった温泉が注がれているのだろう。忘帰洞のすべての浴槽が掛け流しか確認を怠ったが、ここの豪快な湯には素直に感動した。
家内が入浴最中に話をしたご婦人は、年に4回、季節の変わり目ごとにやって来て、帰り際に、このホテルで一番高い角部屋を予約するそうだ。
その方は、忘帰洞でなく玄武洞が一番好きと言われた由。
又、当サイトの掲示板に書き込みくださったお若い女性「コスモス」さん(過去に十数回ホテル浦島で宿泊や立ち寄り湯で入浴)は、こじんまりとした風呂で、温度が違う透明と白濁色二つの湯がある「磯の湯」が一番お好きだとのこと。
そういうわけで、ここの温泉の全貌を知るには、どうしても宿泊しないと無理なことは間違いない。
また、ホテル浦島は二食付きの他、「素泊まり」や「朝食付き」の選択も出来るので、大変嬉しい。何回もこられる方が多い理由の一つかも知れない。
いずれにしても、次回は宿泊し、すべての風呂に入ることを心に誓って、再び渡船に乗船した。
白浜から国道42号線で那智勝浦へ
恋人岬
串本の海岸沿いを進む
本州最南端・潮岬
夜明けの弁天島
フロント・ロビー
廊下に案内標識
忘帰洞入口
磯が目の前
一番広い風呂
愛嬌ある渡船「浦島号」に乗船。
鶴翼に広がる海辺の建物と小高い岬に建つ山上館。日本で一番収容人員が多いホテルだろう。
右側の洞窟の開口部。風呂が3つある。
左側の洞窟の開口部。こちら側には2つの風呂がある。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。