12室の客室(全室シャワートイレ付き)を有する旅館・花山温泉 薬師の湯は、館内に入ると左側に食事処、階段を上がった2階、土産などを積み上げた大きな売店の陰に受付がある。
ロビー周辺も雑然としていて、日帰り入浴でいつも混雑しており、一昔前の大衆的な温泉センターの雰囲気だ。

ここのHPを開くと、日帰り入浴が先に出て、その次に宿泊プランが続くことから分かるように、立寄り湯を優先させており、営業時間も8時~23時と極端に長い。

宿泊客がゆっくりと浸かれるのは早めの朝風呂の時ぐらいだろう。
料金は大人1000円だが、午後5時からは600円に割り引かれる。
定休日は毎週木曜と年末年始になっている。

じゃらん経由の宿泊客のみが投稿できるここの口コミ評価が、部屋2.9、夕食3.7、朝食3.2、接客サービス3.4、清潔感3.2と決して高くないが、温泉だけ4.8と突出している。
自ら「関西最強の温泉」と称している温泉の泉質そのもので直球勝負する宿である。

建物のすぐ背後に阪和自動車道が走っているため、南紀方面から走ってきた場合、NAVIが高速道路上で目的地到着を告げてしまう場合もあるので要注意。


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関西では入之波温泉 等でも見られる温泉成分が堆積して造り上げた紋様。

ジャグジーは沸かし湯で、入浴中、誰も浸かっていなかった。

湯上がり処。食事処は一階の玄関脇にある。

1988年元日に放映されたTVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」でチャンピオンになった「井出商店(和歌山市)」。これにより和歌山ラーメンが一躍全国に知られることとなった。

左側湯船が加温無しの源泉風呂。26℃だがそれほど冷たいとは感じられない。右側の加温浴槽は41.5℃の表示があった。

加温浴槽の中にある扇型の小さい温泉には38℃の表示がある。自分にとって最も好ましい温度だ。温泉成分が付着して湯船の材質が窺い知れない。

施設名 : 花山温泉 薬師の湯 (第1回入浴日:2004.7.6 第2回:2011.11.30)

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 和歌山県和歌山市鳴神574
電 話 073-471-3277
交通機関 阪和自動車道和歌山ICから約2.5km
JR和歌山駅からタクシーで10分
施 設(日帰り) 食事処、休憩所、売店、駐車場(50台) 
宿 泊 12室  平日・2食付8,400円(税込み)
泉 質 含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウムー塩化物・炭酸水素塩泉 (26℃ pH6.4)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(外来)
8時~23時(受付は22時30分まで) 
定休日 毎週木曜日(祝日の場合は営業)・年末年始
入浴料金 大人1,000円(午後5時からは600円) 小人500円(300円)
入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 和歌山城、紀三井寺、淡島神社、ポルトヨーロッパ、黒潮市場、紀伊風土記の丘、養翠園、東照宮
お土産・食事 施設内で可
近くの温泉 加太温泉、紀州黒潮温泉、和歌の浦温泉、天然紀三井寺温泉、大谷温泉、犬鳴山温泉、大谷温泉
和歌山市HP
観光協会HP
花山温泉HP

http://www.city.wakayama.wakayama.jp/
http://www.wakayamakanko.com/
http://www.hanayamaonsen.com/

雑記帳 茶色の温泉は、奈良県川上村の秘湯、入之波温泉山鳩湯でも楽しめる。湯船が濃い成分で覆われてしまい、素材がなんだか分からないのも同じだ。
しかし、山鳩湯は温泉教授の松田忠徳氏が「知床以上の秘境」と述べられた場所にあるのに対して、花山温泉は和歌山市内という至便、関西でも貴重な温泉といえる。

湯口は温泉成分が堆積して、こんな状態になっている。泉質は含二酸化炭素・鉄ーカルシウム・マグネシウムー塩化物・炭酸水素塩泉という非常に濃い温泉。
口に含むと、苦味・渋味・塩味・鉄味・えぐ味などが混在する強烈な味に襲われ、思わず悲鳴を上げる。

所在地 : 和歌山市

和歌山市には、日帰り施設を含めて和歌の浦温泉・加太淡島温泉・紀州黒潮温泉・花山温泉・本町温泉などの温泉がある。

この中で多くの温泉評論家や温泉好きが推薦する温泉が後の2つ、花山温泉薬師の湯と温泉銭湯の本町温泉夢想乃湯だ。

中でも花山温泉は、個性的な「濃い」温泉が有名で、関西方面ばかりか全国の温泉好きに知られ、効能を求めてここに永年通う人も多い。


阪和自動車道和歌山ICから2.5km、車で5分ほどとアクセスが便利、準住宅街にある。
建物はシンプルな鉄筋3階建てだが、12室ある旅館でもあり、裏手に回るとかなり大きな施設であることが分かる。

温泉の歴史はけっこう古いようだが、昔から湧き出ていた源泉は一時涸れて、昭和40年のボーリングにより地中500mから含有成分が多い25度前後の温泉が湧出、昭和43年に創業した。

温泉名 : 花山温泉

にごり湯での恒例チェック。透明度はかなり低く、10cmでほとんど腕が見えなくなった。細粒の湯の華がぎっしり漂い、油膜の様なものも見られた。

浴槽に入って湯船を見ると、鉄分が酸化してなる濃い黄土色の温泉の迫力が間近に迫って来る。加温浴槽は一度に10人が足を伸ばして入れる大きさ。

内湯から続く露天風呂は2~3人程度の規模、温度は40℃に設定されている。迫力ある内湯を見ると、こちらにはさほど入りたい気持ちにならない。

和歌山市は和歌山県の県庁所在地で、日本有数の多雨地帯として知られる大台ヶ原を源流とする紀の川(奈良県では吉野川)の河口に位置し、中心市街地は左岸に形成されている。

和歌山市は、言うまでもなく徳川御三家の一つ、紀州徳川家の城下町だった。
和歌山市の中心市街地名の特徴として、町名に「
○○丁」と「○○町とが混在していることだ。
これは、丁は「ちょう」と読んでかっての武家町を、町は「まち」と読み、町人町を表している。

●再興された和歌山城は国の史跡、城郭内の西之丸庭園は国の名勝となっている。

●西国三十三箇所第2番札所の紀三井寺は山の中腹にあって、境内から和歌山市街を一望できる。山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)は、「名水百選」に選ばれている

淡島神社は市内加太地区にある神社で、3月3日の雛流しでも有名だが、境内に2万体の人形が保管され壮観だ。

花山温泉薬師の湯は鉄筋3階建て、客室12の温泉旅館。

温泉評論家がこぞって紹介し、温泉好きに良く知られた花山温泉薬師の湯のホームページには、「炭酸ガスの圧力のみで温泉が自噴し炭酸ガスが成分中に1742.4mg含まれている高濃度炭酸鉄泉」」「関西最強の天然自噴温泉」「驚きの含有成分量」といった文字が躍る。
7年ぶりの再訪だが、相変わらず地元ばかりでなく、遠方からも来る客で賑わっていた。

花山温泉 薬師の湯 (和歌山県)

改定版