新吉野温泉・辰巳屋  (奈良県)
住 所 吉野郡吉野町吉野山403
電 話 07463−2−3023
交通機関 西名阪自動車道・郡山ICから国道24・169号線等で約40km
近鉄吉野駅からロープウェイ吉野山山上駅下車徒歩5分
施 設(日帰り) ロビー、駐車場(50台) 
宿 泊 31室 1泊2食付き  13,000円(平日・シズンオフ)
泉 質 単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 11:30〜14:30  
定休日 無休
入浴料金 大人1,000円 
入浴施設 内湯男女各1露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 吉野山(桜)、金峯山寺(きんぶせんじ)蔵王堂、吉水神社、如意輪寺、竹林院
お土産・食事 各旅館で昼食付き入浴、西澤屋(郷土料理)、萬松堂(草餅・桜羊羹)
吉野久助堂(吉野葛の菓子)、芳魂庵(葛餅)
近くの温泉 吉野温泉、吉野山温泉、津風呂湖温泉、大淀温泉、宮滝温泉
吉野町HP
商工会HP
辰巳屋HP
http://www.town.yoshino.nara.jp/
http://www.yoshino.ne.jp/wakwak/
http://www.yoshino.ne.jp/tatumiya/
雑記帳 吉野山の桜は平安時代から知られていたようだ。
「こえぬ間は吉野の山のさくら花ひとづてにのみ聞きわたるかな」紀貫之
所在地 : 吉野郡吉野町吉野山
温泉名 : 新吉野温泉
施設名 : 辰巳屋  (入浴日2003.10.22)
吉野温泉吉野山温泉参照
吉野町HPから転載
芭蕉門下、各務支考(かがみ しこう)の「歌書よりも軍書にかなし吉野山」 の俳句は、中学・高校時代を通じて歴史・文学好きだった私が、講談本の中で初めて接した。吉野山に縁の「大海人皇子」「源義経」「後醍醐天皇」などの不遇・悲哀を承知していたので、この句は深く心に残った。東京から転勤してき翌年の春、まだ幼児の娘二人を連れて、桜満開の吉野山を歩いたのも、この句のなせるわざだった。
また、桜木の種類である「染井吉野」が、江戸の染井町の植木屋が作った品種であり、吉野山に咲くサクラと無縁なことを知ったのも、江戸を舞台とした時代小説であった。
現在の吉野山のサクラは山桜の「シロヤマザクラ」を中心に、200種、3万本と言われている。大正年間に吉野の史跡と桜を保護するために設立された「財団法人吉野山保勝会」が約50haに及ぶ桜樹林を管理している。
桜百選とか桜三大名所(高遠・弘前城・吉野山)など、桜の名所は数多いが、写真のごとく全山これ桜花の景観は、日本広しといえどもただ吉野山のみ、文句無く日本一の桜の名所である。
紅葉にはまだ早い10月下旬、肌寒い秋雨の中、昼少し前に自宅を出て吉野山に向かった。天気の悪い平日を選んだのは、旅館の温泉にゆったり浸かるための智恵。日帰り温泉施設はともかく、旅館の立ち寄り湯の場合、シーズンオフ+平日+悪天候の3条件が揃えば、まず湯舟を独り占めできる。国道169号線を吉野大橋北詰で右折、吉野山への上り道を進み、吉野神宮を通り過ぎ中千本に入ると間もなく、大きな鳥居の手前に目的地の「辰巳屋」があった。吉野山にある三つの温泉「吉野」「吉野山」「新吉野」の内、吉野山は既に入浴済み、この日に残る二つを入浴する予定であったが、案の定、湯舟は自分のみ、辰巳屋でゆっくりしすぎたので、残る吉野温泉は次の機会とした。
吉野神宮
吉野山の旅館街遠望
鳥居の向こうに辰巳屋
見晴らしのいい受付で1,000円(ガイドブックは1,200円)を払い、エレベーターで一階に下りる。平成8年に全面改装した館内はどこも真新しく気持ちが良い。内湯は180度が大きなガラス窓の展望風呂、露天風呂は2〜3人向きの小型のものであったが、これは付け足し。半透明、さらりとした湯に浸かり、小雨に煙る奥吉野の山々を無我の境地で眺めながら、しばし下界の雑事を忘れ、至福の時を過ごした。
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