手前が食事処の秋津荘、奥が日帰り温泉の明水館。
2m四方くらいの露天風呂。眺望は無いが庭園風になっている。
冷泉風呂(手)とジャグジー。
下市町(しもいちちょう)は奈良県南部、吉野地方の入口にあって、町域は吉野川・秋野川流域の平坦な低地帯以外は東部の丘陵、西部の栃原山地、丹生川流域の南部山地等の低い山や丘陵に囲まれている。
下市の地名は、吉野川上流の吉野町上市に対応するもので、蓮如が建立した願行寺の保護を受けた市として、16世紀前半より栄え、日本最初の手形とされる下市札が流通した。
吉野杉をはじめとする森林資源を商う市場町として栄えてきた。今も吉野杉走箸や三宝・神具などの生産が細々と行われているものの、近年の国産木材の衰退により、かっての繁栄は遠い昔の話になっている。
大阪市内から奈良県の奥深い上北山村を経由して和歌山県の熊野市に至る国道309号は、大淀町で吉野川を渡ると下市町に入る。
国道沿いの古びてかなり長い町並みを通過し、天川村に向かって上りの厳しいカーブが始まる直前に下市温泉の案内版が現れる。
吉野川(紀の川)の支流・秋野川。古来、吉野川南岸を安騎野と称していて、後にこれが秋野に転じたもの。
賀名生、月ヶ瀬と並ぶ奈良県三大梅林の一つである広橋梅林にほど近く、すぐ先で吉野川(和歌山県に入ると紀の川)に合流する秋野川沿いに町営の下市温泉がある。
施設名の秋津荘・明水館の「秋津荘」は元々は旅館だったが、現在は宿泊は受け付けず、会席料理・鍋料理などを個室・宴会場で取る食事処になっていて、広間を利用した宴会も受け入れている。
「明水館」は日帰り温泉施設で、ほど良い大きさで落ち着いてた入浴が楽しめる内湯の他に、ちょっとした庭園にある露天風呂、ジャグジー、サウナ等があって入浴設備は充実している。
有料の個室や食事処もあるので、のんびりと半日を過ごすことが出来る。
温泉はカルシウム・ナトリウム一炭酸水素塩泉で、キュキュ感があり、17℃の冷鉱泉なので、加温循環ろ過して使用している。
尚、源泉名が「秋野温泉」なので、ガイドブックでは、「秋野温泉 下市温泉秋津荘・明水館」と掲載されている場合もある。
住 所 | 吉野郡下市町大字l邑2189 |
電 話 | 0747−52−2619 |
交通機関 | 西名阪・郡山ICから国道24・169・309号線で約40km 近鉄吉野線下市口駅から奈良交通バスで岩森行きで20分、下市温泉下車すぐ |
施 設 | 広間・ロビー・食事処・有料休憩室、売店・駐車場(50台) |
宿 泊 | 不可 |
外来入浴時間 | 営業時間:午前10時〜午後8時(受け付けは午後7時30分) 入浴時間:午前11時〜午後8時(土・日・祝日は午前10時30分から) |
定休日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) 年末年始 |
泉質 | カルシウム・ナトリウム一炭酸水素塩泉(泉温17.3℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴料金 | 大人500円 小人300円 個室使用料3000円〜5000円 |
入浴施設 | 内湯男1女1、露天風呂男女各1、冷泉風呂、サウナ、ジャグジー等 |
浴室備 品 | シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 広橋梅林、丹生川上神社下社 |
お土産・食事 | 柿の葉寿司、吉野葛、梅干、高級割箸 |
近くの温泉 | 大淀温泉、津風呂湖温泉、吉野温泉、吉野山温泉、洞川温泉、天の川温泉 |
下市町HP 観光HP 秋津荘名水館HP |
http://www.town.shimoichi.nara.jp/ http://www.town.shimoichi.nara.jp/sightseeing/ http://www.town.shimoichi.nara.jp/sightseeing/sights/spa.html |
雑記帳 | 16世紀の中頃、下市は「山家なれども下市は都、大阪商人の津でござる」と謳われ、日本最初の商業手形「下市札」が発行された。 下市に相対する「上市」は、吉野川の上流10km、対岸の吉野山への入り口付近にその名が残っている。 |
天然石を敷き詰めた床や縁が檜の浴槽、なかなかいい雰囲気だ。入浴時間は11時〜20時、大人500円。