ああ　いい湯だな！天橋立温泉　文殊荘　名湯・秘湯・立ち寄り湯３００

京都府・丹後半島の東の付根、宮津湾を南北に伸びる全長３．６ｋｍの松並木の砂嘴（さし）、言うまでもなく日本三景の一つ、天橋立だ。天橋立の北岸には西国３３所第２８番札所の成相寺（なりあいじ）、南岸には日本三文殊の智恩寺、天橋立の股のぞきで有名な傘松公園など、周辺の見所も多い。

最初にこの地を訪れたのは、現役の頃始めた３３所巡りのときの成相寺、我が家から日帰りでやってきた。このときは天橋立の１／３ほどを散策し、以来、温泉巡りで、ここを度々通過した。
今回は、宿泊する城崎温泉に向かう途中、２ヶ所の温泉に立ち寄ることとし、最初に新興の天橋立温泉の高級旅館で入浴した。

京都府の温泉地と言えば、京都市の奥座敷・湯の花温泉以外には、丹後半島の西側に集中している。
（最近、京都市内の嵐山で掘削に成功、温泉宿が増加しているが・・・）
木津温泉・夕日ヶ浦・久美の浜・間人（たいざ）温泉などがそれだ。

ここ天橋立温泉は新興の温泉地で、平成１１年、掘削に成功、現在１０ヶ所以上の旅館・民宿に配湯されている。
天下の景勝を持つだけに年間を通して人気は高いようで、特に日本海側の温泉地の例に漏れず、冬のカニシーズンは混み合うようだ。
何れの旅館からも、天橋立や日本三文殊の智恩寺が指呼の距離、たいへん便利な位置にある。
平成１５年には初の外湯・智恵の湯がオープン、気軽に入浴ができるようになった。

天橋立温泉では、昭文社「読者が選んだ温泉宿(２００５年版）」の編集部推薦に２つの温泉宿が選ばれている。
「ワインとお宿千歳」とにここ「文殊荘」だ。
文殊荘は天橋立運河に面し、皇居の基本設計を担当した吉村順三氏の作品で、数寄屋造りに和風モダンを調和させた格調高い外観・館内だ。
部屋数は３０室(全室BT付）、すべて１０畳以上の和室(全室BT)で、天橋立運河が目に前に見える。宿泊料金は２万円前後からだ。(詳細は下記HP参照）
宿泊したわけでないので、部屋・料理・サービスなどはコメントできないが、館内の雰囲気や立ち寄り入浴者への接遇の良さなどから推測すると、温泉にあまり拘らず、チョッピリ贅沢な観光旅行の宿として、満足度が高いと思われる。
風呂は細長くかなり大きな内湯とこぶりの庭園露天風呂、泉質は珍しい含弱放射能・鉄（Ⅱ）ーナトリウムー塩化物泉で、鉄分のせいだろう、やや茶色がかった塩辛い温泉だ。

住　所	宮津市天橋立海岸
電　話	０７７７２－２２－７１１１
交通機関	京都縦貫自動車道宮津天橋立ICから約５ｋｍ北近畿タンゴ鉄道宮津線天橋立駅駅からすぐ
施　設（日帰り）	ラウンジ、湯上り処、売店、　駐車場（約３０台）
宿　泊	３０室、２食付＠２万円前後から（詳細は下記HP参照）
泉　質	含弱放射能・鉄（Ⅱ）ーナトリウムー塩化物泉
適応症	不記載（理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照）
入浴時間	１１時～１５時(予約不要）
定休日	無休
入浴料金	大人８００円（バスタオル・タオル無料）
入浴施設	内湯男女各１、露天風呂男女各１
浴室備品	シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット	天橋立、成相寺（なりあいじ）、智恩寺、傘松公園（天橋立眺望・股のそきで有名）成相寺は西国２８番札所であるが、ここの境内から車で５分（かなりガタガタ道）のところに素晴らしい展望台があり、眼下に天橋立を見下ろせる。伊根（舟屋、舟屋の里公園、伊根湾遊覧巡り）
お土産・食事	周辺・国道沿いに多数。
近くの温泉	伊根温泉、奥伊根温泉、岩滝温泉、岩垂温泉、宮津羽衣温泉、宮津温泉、久美の浜温泉、木津温泉、夕日ヶ浦温泉、間人温泉郷
宮津市HP 観光協会ＨＰ旅館組合ＨＰ文殊荘HP	http://www.city.miyazu.kyoto.jp/ http://www.amanohashidate.jp/ http://www.amanohashidate.or.jp/ http://www.monjusou.com/main/kansiti/kansiti.htm
雑記帳	日本三景は言うまでもなく、天橋立の他に宮島(広島県）・松島(宮城県）だが、４年前、温泉巡りを始めるまでは、何れも観光したことがなかった。しかし、温泉に行き始めてからすべてを訪れ、これも温泉巡りの余得となった。