ふくみつ崋山温泉 (富山県)

久しぶりの東京、今回は北陸自動車道を使って行くことにした。途中、中継地点として一泊する温泉宿を金沢市か富山市周辺とし、幾つかの宿が候補に浮かんだが、古い付き合いの温泉仲間、串カツ子(温泉たまこ)さんが気に入って6回も宿泊し、じゃらんのクチコミ評価も非常に高い「ふくみつ崋山温泉(南砺市)」に予約を入れた。

防風林に囲まれた家屋が砺波平野に点在する散居村の風景(写真は砺波市のHPから借用)

所在地 : 南砺(なんと)市

内湯、露天風呂、客室露天風呂、すべて源泉掛け流しだ。現在は日帰り入浴を受け付けていない。

南砺市は富山県の西部に位置し、散居村の美しい風景が見られる平野部と五箇山を中心とした山岳部で構成される。
散居村(さんきょそん)とは、広い平野に屋敷林に囲まれた住居が点在する村落の形態で、代表的なものが砺波平野に見られる。

北部は砺波市、東部は富山市、西部は石川県金沢市,南部は1000m〜1800mの山岳経て岐阜県飛騨市や白川村と接している。市域の8割が森林で、一部は白山国立公園に含まれている。


五箇山地方は険しい山岳地帯のため、降雪が3mを超える豪雪地帯で半端でない秘境とされ、伝統的な豪雪に強い合掌造りの住居は、平成7年に「白川郷・五箇山の合掌造り」として世界文化遺産に登録された。

その他にも、平家の落人の哀愁を奏でる「麦屋節」や平安時代から続く「こきりこ」などの五箇山民謡、家並みが美しい「越中の小京都・城端」、板画家棟方志功の住居「愛染苑」と彼の作品が展示される「福光美術館」などの香り高い歴史文化遺産が多い。

住 所 富山県南砺市川西588−1
電 話 0763−52−0500
交通機関 JR城端線福光駅からJRバス金沢行きで7分、華山温泉下車すぐ
東海北陸自動車道福光ICから金沢方面へ8km
北陸自動車道小矢部ICから8km
宿 泊 22室 平日2人1室 15,000円〜25,000円程度
時期・曜日・宿泊人数などによって増減するので、最新・詳細情報は宿のHP参照ください。
泉 質 ナトリウムー塩化物温泉(44℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴 以前は受け付けていたが、現在は不可。
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1 貸切風呂2(無料・要予約)
観光スポット 世界遺産・五箇山の合掌造り集落(相倉・菅沼の2か所)、重文・合掌造り岩瀬、世界遺産・白川郷合掌造り集落、城端(越中の小京都)、福光美術館(棟方志功作品展示)
近くの温泉 大牧温泉、法林寺温泉、五箇山温泉、庄川温泉、くろば温泉、桜川温泉、湯涌温泉、平瀬温泉、白川郷温泉、
日帰り温泉:南砺市平ふれあい温泉センターゆ〜楽、白川郷の湯、大白川温泉しらみずの湯大白川露天風呂
南砺市HP
観光協会HP
華山温泉HP
https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/index.jsp
http://www.tabi-nanto.jp/
http://www.hanayama-onsen.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

温泉・施設名(同一名称) : ふくみつ崋山(はなやま)温泉 (宿泊日:2018年10月8日)

60uほどの和風モダンな室内、日焼けの雰囲気を出すため、畳は焦げ茶色に染められている。

部 屋 4.6  j風 呂 4.6
朝 食 4.8 夕 食 5.0
接客・サービス 4.8 清潔感  4.7

夕食の5.0は、初めてお目にかかる満点評価だ。これを含めての高評価は、宿泊してみて納得出来た。

立ち寄った法林寺温泉から南砺市の平野部を走って、今宵の宿「ふくみつ崋山温泉」に向う。

ふくみつ華山温泉(温泉名と施設名が同一)は、石川県金沢市を起点として、富山県南砺市終点とする国道304号沿い、旧福光町の高台にある。
館内から砺波平野の散居村を一望出来る22室の中型旅館だが、すべての部屋がベッド付きなので、我々高齢者に優しい宿だ。

ここに予約を入れたのは、珍しく金沢経由の北陸自動車道を利用して東京の孫達に会いに行くことにし、中継地点として金沢市か富山市周辺の旅館を検討していた。

その際に、古い付き合いの温泉仲間である串カツ子(HP時代は温泉たまこ)さんから、6回も宿泊したというお気に入りの宿を紹介下さった。それが、当館だった。
辛口の記事も厭わず、わたしが尊敬する彼女の推薦だ、迷わずここに予約を入れた。

掛け流しの露天風呂が付くツインベッドの
103号室、料金は21,816円(税込み、平日2人1室)、このレベルの部屋としては、後述する料理を勘案すると、コスパの良さを感じた。

朝から牛の蒸し鍋

前菜:帆立雲丹焼、秋刀魚香り焼き、無花果生ハム、むかごテリーヌ、南瓜テリーヌ、揚げ銀杏、茶樹茸、野菜煎餅。季節かある食材、盛り付け(2人分)

焜炉:海鮮源泉蒸し 

風 呂

直近の全面リフォームは2015年と思われるが、これを請け負ったミサワホームの実例紹介記事を引用する。
純和風旅館から、ホテル式のおもてなしを採り入れた宿への転機をはかる、全面リニューアルをご依頼いただきました。
全体のイメージを高山の古民家風に、というご要望にそって、コンセプトは「和モダン」に。
ロビーはフロントの位置をエントランスに変え、ダーク系のカーペットを敷き詰めて、洗練された空間を演出しています。
また、食事を客室ではなく食事処で提供するために、大宴会場をすべてレストランに変更。厨房も移動してセミオープンのキッチンとしました。
客室は全室ベッド式に変え、部屋ごとに異なるインテリアに。お年寄りにも優しい空間になっています。
水菓子:梨コンポート、季節のアイス。最後まで手を抜いてない

2人分の香の物。すべて自家製かな?。

じゃらんのクチコ評価、夕食はかって見たことがない満点の驚異の5.0!これが納得出来る素晴らしい料理だった。
食事は、当館が完全な個室にはならないように配慮した心地よい空間の仕切りの中で取る
。。

夕 食

日本海の至宝 鰤の塩焼き

野菜とソイのスムージー
旬の小鉢
湯葉の東寺蒸し
地鶏有精卵の出汁巻卵
 海鮮丼でどうぞ!
海鮮の山海宝石こぼれ箱
 朝から牛の蒸し鍋
塩糀の野菜鍋
日本海の至宝 鰤の塩焼き
富山米 羽釜炊き飯 
地元 麹の味噌汁 
自家製漬物 
アサイーババロア 
セルフサービスドリンク

朝 食

海鮮の山海宝石こぼれ箱は、当館の名物朝食メニュー。 因みに6回宿泊され、今般ここを紹介くださった串カツ子(温泉たまこ)さんは、海鮮丼を好まないとのこと、もったいない!

朝食用のお品書は2回目、ここには「こだわりの贅沢朝ごはん」とあった。朝食の名物は「海鮮の山海宝石こぼれ箱」で、これでミニ海鮮丼を作る。

追加注文 赤烏賊刺身(2000円)HPでこれを見て別途注文しておいたが、美しく盛り付けされ、もちろん美味だった。ここまでの料理は、すべて海の幸がメインだ。

椀替り:土瓶蒸し 鱧と松茸のゆるゆる

食前酒の代わりに「健康ジュース グリーンスムージー(豆乳、チアシード、小松菜、人参)。

先付:胡麻豆腐、吹き寄せ野菜、雲丹、キャビア

種類が多いシャンプー類。女性は嬉しいだろう。

露天風呂から見る南砺平野の散居村風景。

朝の男性用内湯は、昨日のものとほとんど変わらない。

国道304号沿いの小高い丘の上に5階建てのふくみつ崋山温泉が立つ。

こぶりな露天風呂だが、入浴の際に掴めるバーが設けられてる宿は少ない。やさしい心遣いだ。

和卓には坐りたくない家内には、広縁にある椅子が嬉しい。

白・褐色・黒のモノトーン、和風モダンな造りの館内ロビー周辺。

南砺市の最大の観光資源は,言うまでもなく岐阜県側の白川郷とともに世界文化遺産である五箇山・相倉と菅沼の合掌造り集落だ。

焼物:杉板盛 黒毛和牛菊池(料理長)ロースト、合鴨ロースト、焼き茄 ソーメン松葉

凌ぎ:富山湾三宝寿司

陶器風呂など3種の小さな風呂から成る露天風呂。

手前は寝湯になっている。

湯口には、源泉掛け流し、加温有り、循環無しと表示されている。

周囲の重厚さに対して、カラフル・軽快な家具が配置されている。

造り:地魚盛り合わせ(シマアジ、イか、エビ、タイ、マグロなど)

  じゃらんクチコミ

  総合4.8
 (647件 3.0が標準)

世界文化遺産の「五箇山 合掌の里

部屋数からすればかなり大きめの内湯。泉質はナトリウムー塩化物温泉、わずかに緑茶色に見える。

5〜6人規模の露天風呂。

2019.6.2現在

地元産こしひかりの美味しいご飯。

「あら汁」「蟹汁」「赤出し」をセルフで。これは嬉しかった。

貸切風呂は2ヶ所、予約は要るが無料(1回45分)

         豪華なミニ海鮮丼に変身

高い腰掛けは足腰が悪い私たちには嬉しい。