一番奥の高所にある市営露天風呂。
宿・ホテルは原生林や白樺林の中に点在している。
濁河温泉入口、ロッジ風の宿が多く全部で11軒ある。
濁河温泉は、長野県と岐阜県の県境にあり、日本百名山の一つで古くから信仰の山であった御嶽山(=御岳山、3067m)の7合目付近、1800mの高地に湧く秘湯である。
群馬県の万座温泉とともに、複数の宿がある温泉地としては日本最高所にある。
濁河温泉へは2つのルートがある。
一つは国道361号線の日和田高原から県道463号線に入るルートで、今回はこれを利用したが、覚悟していたような難路ではなかった。
二つ目は国道41号線、下呂温泉の北、飛騨小坂から県道437号線に入り、鈴蘭峠を経由するルートである。
もう一つ、高山市方面から国道361号線に乗り、日和田高原手前の秋神貯水池から県道435号線に乗って秋神温泉経由で来るルートがあるが、これはかなりの隘路でお勧めできない、と宿の方にお聞きした。
日帰り入浴は午後1時~4時までで、料金は大人1000円。
内湯・露天風呂とともに、下の混浴露天風呂も入浴できる。
中央自動車道中津川ICで降りて、国道19号(旧中山道)を北上、木曾町で高山に通ずる国道361号線(木曾海道)に乗り換えて開田高原に向かう。
信州と言えば蕎麦。
ここ木曾谷も蕎麦の産地で、さすらい人さんから紹介いただいた「時香忘」に立ち寄り、昼食で表裏で色が異なる幻の蕎麦を食した。
現地で知ったが、店はテレビのグルメ番組で随分と紹介されていた。
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御嶽山の山腹、原生林に囲まれた自然豊かな1800mの高地に湧く濁河温泉。
小規模でロッジ風の旅館・ホテルが多い中にあって、旅館御岳は抜きんでて大きい鉄筋6階建(一部)の宿である。
とは言え、部屋数は34室(和室BT28・ツインBT6)しかなく、団体客と遭遇することが少ない中規模旅館だ。
館内のロビーやラウンジは、絨毯こそ例の濃いピンクだが、シンプルで落ち着いた色合いの内装・調度類が配されていてなかなか趣味が良い。
部屋は405号室、4階では一番狭いツインベッドの部屋だが、それでもソファセットと広いユニットバスが付いていて広さは十分、これで13,800円で500円の買い物券が付いている。
テレビは見られないと思っていたが、BS放送だろうか、ちゃんと視聴できた。
食 事
住 所 | 岐阜県下呂市小坂町落合唐谷2376-1 |
電 話 | 0576-62-2124 |
交通機関 | 高山駅からJR高山本線で32分、飛騨小坂駅下車、濃飛バス濁川温泉行きで1時間25分、終点下車。
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施 設(日帰り) | ロビー、売店、駐車場(50台) |
宿 泊 | 34室 (和室BT29、ツインBT6) 宿泊料金は平日2人1室で13,000円程度から(年度・時期・宿泊人数・曜日・プラン等によって変動するので詳しくは宿のHP(下記)で確認ください。 |
泉 質 | ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉(複数源泉の混合) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 立ち寄り湯は13時~16時(要予約) |
定休日 | 無休(GW・お盆・年末年始など繁忙期不可) |
入浴料金 | 大人 1,000円 |
入浴施設 | 内湯・露天風呂男女各1、混浴露天風呂1、足湯 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 御岳山、仙人滝、巌立峡、チャオ御岳スノーリゾート、日和田高原、開田高原、 下呂合掌村、高山、寝覚ノ床、奈良井宿、乗鞍高原 |
お土産・食事 | 温泉街で昼食取れるところ見かけなかった。下呂温泉、開田高原などの食事処利用。 |
近くの温泉 | 秋神温泉、西野温泉、木曾御嶽温泉、下島温泉、湯屋温泉、飛騨川温泉、下呂温泉、乗政温泉、飛騨金山温泉 二本木温泉(きそふくしま温泉湯元二本木の湯)、御嶽明神温泉(やまゆり荘) |
下呂市HP 飛騨小坂HP 旅館御岳HP |
http://www.city.gero.lg.jp/ http://hida-osaka.com/ http://www.okuhi.jp/ryokan-ontake/index.html |
雑記帳 | 木曾節 木曽のナー 中乗りさん 木曽の御岳 ナンジャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ 「なかのりさん」は三説あるが、通説は、木曽川の筏師のことを指す木材を木曽川で運搬した際、組んだ小さな筏の真ん中に乗った人のことを意味する。 先頭を「舳(へ)乗り」・後ろを「艫(とも)乗り」真ん中を「中乗り」といった。 |
玄関前のデッキに設けられた足湯
食事は夕食・朝食とも掘り炬燵式の食事処でいただく。
部屋食よりも足を伸ばせるレストランや食事処を好む我々には何よりもうれしい。
夕食はいかにも山の宿にふさわしく、(海の物は一切使わず)山川の食材を使った質実・素朴な、しかし滋味に富んだ品々が並んだ。
泊まりが続く旅行の場合、豪華な海の幸の夕食が続くと辛くなるが、こうした山川や田舎の素朴な料理が供される泊まりはまったく苦にならないのは、海のない県で育ったせいだろうか。
朝食には、温泉を使ったお粥や飛騨名物の朴葉味噌が出て、これまた美味しく頂いた。
フロント・ロビーラウンジ等のパブリックスペース。
同じ下呂市にあっても、周囲の環境・自然は下呂温泉と対極にある。右は宿泊した旅館御岳、中央の湯けむりは共同浴場の市営露天風呂。
風 呂
最上階には天文台があり口径310mmの反射望遠鏡が設置されていて、夜間、天然のプラネタリウムを観ることができる。
両側に白樺林、国道361号線は快適な2車線
木曾駒とそばの里・開田高原
温泉・部屋・食事の総合評価からすると、宿泊料金13,800円(税込)はとても割安と感じた。
通路から見下ろした渓流。温泉が落ちて湯煙を上げていた。
崖をくり抜いた通路。
160段の階段を下る。
405号室
変わったデザインの照明
レンタル浴衣1着1000円
夜間1時間利用できる
水菓子(飛騨りんごゼリー)
揚げ物(蓮根はさみ揚げ・草2点)
台の物(飛騨牛鍋)
お造り(鮭・蒟蒻)
替皿(小芋まりも煮・あずきな・鰻流し他)
先吸物(土瓶蒸し)
先付(木の子山椒煮)
煮物(温泉鍋・・蕎麦飛龍頭他)
どこまでが人工か自然か定かでない混浴露天風呂。女性一人の入浴は少し怖いだろう。
宿から渓谷に向かって160段、50mほど降りて行った先に混浴の露天風呂がある。
途中の階段・通路は、崖をくり抜いたり、せり出したりしたもので、屋根がついているので雨の日でも滑ったり濡れることなく到達できる。
風呂はそそり立つ崖下にあり、脱衣場は男女別に設けられている。
自然の岩石も組み入れた野趣豊かな岩風呂で、原生林が目の前まで迫り、すぐ下から渓流の瀬音が聞こえてくる。
折からの降雨で草木も岩も濡れて鮮やかさを増していた。
温泉は鶯色、湯の温度はやや温かった。
2004年3月、益田郡の下呂町・小坂町等5町村が合併して下呂市が誕生した。
下呂市は県の中東部に位置し、北は高山市、南は加茂郡、西は郡上市、東は長野県の中津川市と接している。
周囲は霊峰・御嶽山をはじめ1000m級の山並みが迫り、中央を飛騨川が流れる。
奈良時代後期、この地には、宿駅として下留(しもつとまり)が置かれていた。
これが室町時代には、音読みとなって「ゲロ」と読まれていたことを明かす古文書が残っている。
観光では日本三名泉の下呂温泉を中心に、中山七里の渓谷美で知られる飛騨木曽川国定公園が市域に展開し、年間300万人の観光客を集めている。
また、今回の合併により、万座温泉(群馬県)と並んで標高が最も高い濁河(にごりご)温泉も市域に入った。
国道361号線沿い、木曾福島スキー場手前にある。電話:0264-27-6428
幻のソバ「夜明け蕎麦(1570円)」