改定版

記述の通り、戸倉上山田温泉には7つの外湯がある。その中でここを選んだのは、思わず笑ってしまうレトロな名前、それと掛け流しが理由だった。
戸倉上山田温泉街からはかなり離れているが、外湯の中では、戸倉駅からは最も近い距離にある。(徒歩10分程度)

自称「町中の秘湯」、その名の通り、住宅街の分かり難い裏通りにあり、外見は民家のようだが、それでも、駐車場は20台分程度持つ。
館内は、いかにも地元に密着した庶民的な銭湯の雰囲気。
浴室は、床も浴槽もすべてタイル張り。その浴槽はひょうたん型でかなり広い。

肌触りがとてもやわらかな湯は、縁から絶えず流れ出して、とても贅沢だ。

循環ろ過装置、貯湯タンクはなく、自家源泉はそのまま使われる。湧出量は250リットル/分、泉温は38.5℃。シャワー・カランは加水も加温も無し、湯船は30分に1回、加温した湯が流される。

戸倉上山田温泉・戸倉国民温泉(長野県)

千曲市は長野県北信地域の南東部に位置し、千曲川中流部の平地とそれを囲む1000m級の低い山々から成り、人口は約64,000人である。
市のほぼ中央を北東に流れる千曲川は、その名の通り幾度も曲がりくねりながら新潟県に入り、全長367km、日本一長い信濃川と名前を変えて日本海に注ぐ。

千曲川は、万葉集の頃から詩歌に詠われ、近代になって島崎藤村が「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ」で始まる「千曲川旅情の歌」を発表したのは余りにも有名だ。

千曲川西岸、棄老民話で知られる姥捨周辺には2000余りの棚田があり、月夜にはその田ごとに月が写ることから「田毎の月」と呼ばれ、松尾芭蕉や小林一茶の俳人が訪れた。

また千曲市の一部はかって更級と呼ばれ、昔から蕎麦の産地と知られ、小林一茶は「信濃では月と仏とおらがそば」と詠った。
「月は田毎の月」「仏は善光寺」「そばは更級のそば」と、僅か17文字にこの地方の代表的な名所・名物を織り込んでいる。

戸倉上山田温泉には7つの共同浴場・日帰り施設がある。その中から、なんともレトロな施設名が気に入って、ここに立ち寄った。今回は、2回目の入浴、最初の記事をベースに若干の手直し・更新を行う。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 長野県千曲市大字戸倉字芝宮2228−2
電 話 026−275−0457
交通機関 しなの鉄道戸倉駅から徒歩12〜3分
施 設 駐車場約20台分 
宿 泊 無し
泉 質 アルカリ性単純温泉 (源泉温度38.5℃ pH8.97 微硫化水素臭) 飲泉可能
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 8時45分〜22時
定休日 毎月の2日
入浴料金 大人 300円小学生 120円、幼児70円
入浴施設 男女別内湯
浴室備品 シャンプー・ボディソープ・などは無し
観光スポット あんずの里、名月の里(田毎の月)、善光寺
お土産・食事 温泉街で。
近くの温泉 田沢温泉・仙仁温泉・別所温泉鹿教湯温泉
千曲市HP
観光協会HP
戸倉国民温泉HP
http://www.city.chikuma.nagano.jp/app/index.html
http://chikuma-kanko.com/
http://kokumin-spa.cool.ne.jp/
雑記帳 歓楽街的大温泉地というのが戸倉上山田温泉のイメージだが、旅館で貰ったパンフレットの裏に記載の食事処・スナックなどの数の多さには驚いた。、
面白かったのは、浴室の床の数ヶ所の小さな穴から温泉が吹き出ていたこと。
床を清潔に保つためか、室温を保つためなのだろうか、と用途をいろいろ推測した。


スタッフにその目的を聞いたところ、床を温めるために温泉を流している、とのことだった。

          

やわらかな温泉が溢れ出る湯船。カランの湯も温泉だ。

国民温泉の看板が目印だ。

脱衣場から浴室を見る。

温泉名 戸倉上山田温泉 
運良く満開だったあんずの里(2006年4月22日撮影)

温泉街の真ん中を流れる千曲川。

所在地 : 千曲市 
施設名 : 戸倉国民温泉 (入浴日:2006.4.22 2回目入浴:2010.11.19)
千曲川の中流に、信州随一の規模を誇る戸倉上山田温泉がある。

山田温泉の歴史は比較的新しく、およそ100年前の明治26年に戸倉温泉、同35年に上山田温泉が開湯、以来、善光寺参りの精進落しの湯として栄えた。

2つの町で1つの温泉を形成するのは全国的にも珍しく、なかには玄関が戸倉町で、客室が上山田町の旅館もあったそうだ。

現在の旅館・ホテル数は、50ヶ所弱、それに食事処・小料理・カラオケ・スナックなどが、約130ヶ所(観光協会資料)もあり、県下一の歓楽温泉街を形成している。

ここは湯量が豊富なようで、源泉数が約60ヶ所、泉質は単純硫黄泉が多いようだ。

嬉しいことに、万葉超音波温泉・戸倉国民温泉・戸倉観世温泉・かめ乃湯など、湯量豊富で共同浴場の雰囲気を持つ外湯を含めて7ヶ所もあり、これを巡るのも温泉好きにはたまらない。