住 所 |
長野県下水内郡栄村小赤沢 |
電 話 |
0257−67−2297 |
交通機関 |
関越自動車道塩沢石打ICから国道353・117・405号経由で約46km
JR飯山線森宮野原駅から和山温泉行きバスで1時間15分
|
施設(日帰り用) |
レストラン、駐車場25台 |
宿 泊 |
無し |
泉 質 |
含鉄(U)ーナトリウム・カルシウムー塩化物強塩温泉(源泉温度45度) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
9時30分〜19時30分 |
定休日 |
年中無休 |
入浴料金 |
大人 300円 |
入浴施設 |
内湯男女各1 |
浴室備品 |
シャンプー・ボデイソープ・ロッカー |
観光スポット |
苗場山・鳥甲山登山・フィッシング・志賀高原 |
お土産・食事 |
館内で可能 |
近くの温泉 |
逆巻温泉・屋敷温泉・上野原温泉・和山温泉・切明温泉・松之山温泉・越後湯沢温泉・六日市温泉など |
栄村HP
振興公社HP |
http://www.vill.sakae.nagano.jp/
http://www.vill.sakae.nagano.jp/skousya/ |
雑記帳 |
秋山郷は、長野県を営業圏としていた弟から教えてもらった。
それまでは上高地に近い坂巻(さかまき)温泉とここの逆巻(さかさまき)温泉は同じ温泉だと思っていた |
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
栄村は長野県の最北端に位置し、北で新潟県・東南で群馬県に接している。
村の東には、日本百名山の苗場山(2,145m)、西には急峻な鳥甲山(2,038m)が聳えている。
日本一の長さを誇る千曲川はその名の通り、村内を幾重にも曲がりくねりながら流れ、新潟県との境で信濃川に名前を変える。
関越自動車道塩沢石打ICから国道263号線・117号線経由で約20km、豪雪で知られた津南町から国道405号線で、中津川沿いに南下すると苗場・鳥甲両山の山裾に抱かれた秘境・秋山郷に入る。
東西への道は無く、か細い国道を南へ35km走り、これが途切れる切明で、林道秋山線(但し5月下旬まで閉鎖・・・降雪によって変わるので村役場へ確認))に繋がって志賀高原に出られる。
因みに、村域の塩尻で海抜256mとなり、長野県で一番標高が低くなる。
鳥甲山は標高が2000m強に過ぎないが、豪雪地帯のため訪れた6月11日でも、まだ残雪があった。険しい山稜は第二の谷川岳と言われている
新潟・秋田両県に跨る秘境・秋山郷には、素朴な温泉が6ヶ所ある。この日、唯一の日帰り施設で、赤い湯で知られる小赤沢温泉・楽養舘に立ち寄った。
秋山郷には、中津川の下流から「逆巻(さかさまき)」「小赤沢(こあかざわ)」「屋敷」「上野原(うえのはら)」「和山(わやま)」「切明(きりあけ)」と6つの温泉が点在する。
逆巻だけが新潟県、他の5つは長野県栄村に所在する。
何れも素朴な旅館・民宿で、トイレ付の部屋を探すのに苦労した。
この日、前日宿泊した貝掛温泉(ちょうど苗場山を挟んで、秋山郷の東側)を出発。
当日の行程に余裕があったので、10kmほど先の越後湯沢温泉の共同浴場で入浴してから秋山郷に向かった。
今冬、豪雪で話題になった津南町で乗り換えた国道406号線は、恐れていたほのど隘路ではなかった。一部、すれ違いが出来ない部分もあったが、冷や汗をかくほどでなく、最南端の切明温泉を含めて3ヶ所で立ち寄り、宿泊地の上野原温泉に向かった。
秋山郷の新潟県側唯一の温泉逆巻温泉川津屋。
旅館は断崖上の狭い敷地一杯に建ち、国道からそれてそこへの最後の1kmは怖い道だった。洗濯物が干してあったが誰もおらず、入浴を断念して引き返した。
小赤沢は、新潟県から長野県に入ってすぐ、苗場山登山口に旅館1軒・民宿8軒があるが、温泉が引かれているのは、公共の日帰り施設だけだ。
その施設・楽養館は、国道405号線から少し上がった、秋山郷では珍しく開けた所にあり、2つの木造の建物から成っている。
一つは食事と休憩が出来る棟、もう一つは温泉棟である。
見晴らしのいい食事棟では、1300円程度で、地元の素材を使った郷土料理が食べられる。
また、麺類もあり、私達は、薬味にわさびの葉の部分を使った「わさび蕎麦」を食べた。
片流れの屋根を持つ木造の温泉棟の内部は素朴な造りで、脱衣室も簡素だ。
だが、浴室に入って驚いた。
どこもかしこも、赤橙色の温泉成分が分厚く付着して、床や浴槽の素材が分からないほどだ。
大小2つの浴槽にも、見た目はとろりとした赤褐色の湯が満たされている。今まで見た同系色の温泉の中でも際立った鮮やかな色だ。
実際にも含有される成分は、療養泉の基準の倍ほど含まれている。
手を3cmほど沈めると輪郭が分からなくなり、まるで泥の温泉に浸かっているような気分になる。
これは温泉成分に含まれている鉄分が酸化したものだが、浴室・浴槽ともこのお陰で、温泉マニアなら感涙に咽ぶ雰囲気を醸し出している。
実際の入浴感は色ほど重くなく、意外にもさっぱりとしていた。
後には打たせ湯・ジャグジーがあるが、これは真水を利用しており、温泉ではない。
食事棟内部、上に休憩室
薬味にワサビの茎を使ったワサビ蕎麦(740円)
温泉棟館内
楽養館前の風景
木造のだいぶ傷んだ温泉棟
療養泉基準の倍以上の成分を含有する赤褐色の湯