温泉名 : 白馬八方(はくばはっぽう)温泉
施設名 : ホテル五龍館  (宿泊日:2005.9.25)
所在地 : 北安曇郡白馬村
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
白馬八方温泉・ホテル五龍館 (長野県)
住 所 北安曇郡白馬村八方温泉
電 話 0261−72−5011
交通機関 長野自動車道豊科ICから国道147号線で約50km
JR大糸線白馬駅からタクシー(バス路線不明)
施 設(日帰り用) レストラン・喫茶・・ラウンジ・駐車場
宿 泊 41室(和室・洋室・和洋室) 宿泊料金:13,215円(2名1室・税込み)〜
但し、年度・時期・部屋タイプ・1室利用人数・各種プラン等で料金が変わるので、詳細は下記ホテルHP参照)
泉 質 アルカリ性単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 11時30分〜14時
定休日 無休
入浴料金 大人 1,000円
入浴施設 内湯 男女別各1 、露天風呂 男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 白馬周辺登山・トレッキング・スキー・白馬山麓植物園白馬ブルーベリー農園・松川河川公園(白馬三山の眺望)白馬ハーブガーデン、美術館巡り(ラフォーレ白馬美術館)(三枝美術館)
長野オリンピックジャンプ台
お土産・食事 白馬駅・白馬八方温泉街周辺
近くの温泉 白馬塩の道温泉・白馬かたくり温泉・白馬姫川温泉・小谷温泉・下里瀬温泉・栂池温泉・大町温泉郷
白馬村村HP
五龍館HP
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/
http://www.goryukan.jp/
雑記帳 乗鞍高原温泉。・赤倉温泉・白馬八方/塩の道温泉と高原の温泉が続いた。次は志賀高原の温泉だ。
白馬村は長野県の北西部に位置し、南は大町市と、西側の山岳部には、北アルプスの北端、白馬三山〔白馬岳(2932m)・杓子岳(2812m)・鑓ケ(2903m)〕、五竜岳(2,814m)などの山並みが連なる。

白馬と言えば、まずはスキーを連想する。ここは、1998年に開催された長野冬季オリンピックで滑降・ジャンプ競技の舞台となった。特にジャンプ場は、現在、観光客に人気の観光スポットとなっている。私たちも、下からラージヒルとノーマルヒルの並列型ジャンプ場を見上げたが、よくもこんなところを滑空できるな、と心底驚いた。
リフトとエレベーターで最上部から見下ろすと、さらにジャンパーの度胸に驚嘆するそうだが、共同浴場などでの入浴が控えていたので、これは省略した。

スキーと並んで、ここは、テニスやパラグライダー、高山植物が咲き誇る八方尾根のトレッキングなどのスポーツエリアだ。
腰痛や膝に支障がある我々にはもはや無縁だが、当日、登山姿の人たちを、蕎麦屋や共同浴場で多く見かけた。
実家から帰る途中、例によって信州の温泉に立ち寄ることにした。しかし、予約を入れたのは3連休の初日、泊まりたい人気旅館はすべて満員だった。ようやく取れたのが鹿教湯温泉、そこで一泊した。
翌日、隠居の身故、後に予定が無いのでもう一泊することになって、高原の温泉地、白馬を選んだ。最近行った赤倉温泉・乗鞍高原温泉の澄み切った空気、唐松や白樺の林、日本百名山の秀峰を目の前に仰ぎ見る喜び、それに愛犬を放して自由に跳び回らすことが出来る、こんな理由で高原の温泉も、なかなかいいもんだと思ったからだった。


ここは、白馬連峰の東麓、長野冬季オリンピックの舞台となった白馬八方地区、標高800mの高原に湧く温泉である。
高原には、大型のホテル・旅館、民宿、ペンションまでおよそ100ヶ所の宿泊施設が点在している。湯量は豊富で、村内には10ヶ所の日帰り温泉施設がある。これらの施設は素朴な共同浴場から秘湯の趣が漂う露天風呂まで、個性が異なるので変化に富んだ温泉巡りが楽しめる。
料理
右側が標高差138m・全長385mのラージヒル。左がノーマルヒル。ここにも愛犬アルが登場。
背景に白馬三山、中に宿泊したホテル五龍館、前景に黄金色の稲穂とコスモス、一幅の風景画だ。
高原リゾートらしい中心街
白馬三枝美術館、ここでティータイムも

ホテル前の蕎麦畑
おびなたの湯
倉下の湯
私が温泉・旅館選びをするときに、よく参考にする「温泉&宿(昭文社)」の信越・北陸版には、白馬八方温泉はマイナーに取り扱われ、旅館は一軒しか紹介されていない。
そこで、温泉・宿ガイド/信州(山と渓谷社)を見たら、かなりの旅館・ホテルが掲載されており、この中から「白馬三山・八方尾根やジャンプ競技場が一望に見渡せる絶好のロケーション」の記事に惹かれて、ここ「ホテル五龍館」を予約した。宿泊料金(上記)は、若干、予算をオーバーするも許容範囲だった。


この日、鹿教湯温泉から松本の奥座敷・浅間温泉に立ち寄ってから、国道147号線を北上、大町市を通過して白馬村に入ったのは12時過ぎだった。
温泉街の中心に車を停めて、蕎麦屋で美味しい盛ソバを食べてから、先ず村の共同浴場である第二郷の湯で入浴。
その後、ジャンプ台を観光、幾つかある美術館の中から、白馬三枝美術館を訪れて地元画家の作品を鑑賞、そこのサロンでテータイムを楽しんだ。

ホテルにチェックインしたのは午後3時過ぎ、荷を解く前に一人で「おびなたの湯」「倉下の湯」に車を走らせて入浴。これでノルマ達成、ようやく浴衣に着替えて、ホテルの風呂に向かった。


五龍館のネーミングは、翌朝、部屋の窓からの眺めで分かった。前日は雲で隠れていた、日本百名山の一つ、五竜岳がジャンプ台の向こうに、荒々しい勇壮な姿をくっきりと見せていたからだ。右手に見える白馬三山の優しい稜線とはまったく異なる容姿だった。

ホテル五龍館は、5階建ての本館と3階建ての南館から構成され、ホテルの名が冠されているが和室を中心に洋室・和洋室を含めて全部で41室の中規模施設である。
本館は料金が若干高いが、すべての部屋が白馬三山に面している。南館は山側と田園側(低めの料金)に面している部屋があるので、予約の際はこの点を注意したい。


ロビーは見晴らしのよいラウンジと一体となってとても広い。置かれている調度・家具はセンスがよく、いたるところに本格的な絵画が壁面を飾っている。これまで宿泊した旅館・ホテル中では屈指の見事さだ。
案内された部屋は、10畳の和室(BT付)に広縁が繋がってかなり広く感じる。窓からは前方にジャンプ台と八方尾根、翌日にはその向こうに白馬三山と五竜岳の雄姿がすっきりと見えた。素晴らしい眺望だった。
食事は、夕・朝ともレストランで取る。夕食は和洋折衷、繊細ではないが地元周辺の食材を使い、心のこもった料理で好ましかった。またサーブする従業員のマナーも行き届いていた。


風呂は、内湯がかなり広めで端正な造り、湯船は掛け流し状態だった。温泉は複数の源泉を混合したアルカリ性単純温泉、肌にしっとりした感触だった。
露天風呂は内湯から繋がり、屋根の下に3m四方ほどの湯船があった。

総合評価すると、設定料金は決して高いという感覚はなく、十分な満足感を持ってチェックアウトした。
宿泊料金:平日・2人1室・BT付き@15,225円
ハローイングッヅが展示
内湯は掛け流し状態だった。
「白馬八方温泉」は、ph値-11.28の全国トップレベルの強アルカリ温泉。白馬八方温泉の源泉は、大日方の湯の場所から更に山を上がっていった(現在通行止め)山の麓の蛇紋岩層から湧き出している。
源泉の温度は58度、ホテル五龍館へは道路の地下に埋設された温泉菅を通り、引湯されて、水を加えずに冷まして湯船に注がれている。
露天風呂
前菜:秋野菜盛り合わせ
お造り:旬の鮮魚・菊花大根盛
各種茸の豆乳味噌鍋
蕎麦サラダ・胡麻ドレッシング
カブのスープ
岩魚の塩焼き
地豚とリンゴのロースト
ちらし寿司
デザート(ハロイーン飾り物に添えられて)
朝食・玄米粥付き
掛け流しかどうか未確認。
ホテルHPではこれをPRしていない。
ホテルの部屋からの五竜岳とジャンプ台
広々として絵画が多数かけられているロビー