施設名 : 石湯 (入浴日:2006.11.7)
所在地 : 上田市 
温泉名 : 別所温泉 
住 所 長野県上田市別所温泉
電 話 0268−38−5750 (別所温泉財産区)
交通機関 上信越自動車道上田上田菅平ICから約17km
上田交通別所線別所温泉駅から徒歩10分
施 設(日帰り用) 特に無し 駐車場無し
宿 泊 不可
泉 質 単純硫黄泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
立ち寄り入浴時間 6時〜22時
定休日 第2・4火曜日(祝日の場合は営業)
入浴料金 大人 150円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープなど無し
観光スポット 別所温泉周辺は「信州の鎌倉」と言われ国宝・重文の多数の寺社仏閣がある。安楽寺八角三重塔(国宝)、中禅寺薬師堂(重文)、常楽寺の多宝塔重文)、長福寺の夢殿観音(重文)、前山寺の三重塔(重文)
無言館、善光寺、美ヶ原高原、蓼科高原、白樺湖、ビーナスライン、
お土産・食事 温泉街で可
近くの温泉 鹿教湯温泉・霊泉寺温泉・大塩温泉・地蔵温泉・渋沢温泉・千古温泉・独鈷温泉・浅間温泉・美ヶ原温泉
上田市HP
観光公式HP
旅館組合HP
温泉財産区HP
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/~cityueda/index.shj
http://www.bessho-spa.jp/
http://www.bessyo.or.jp/
http://www.ued.janis.or.jp/~zaisanku/
雑記帳 別所の地名の由来は、寺が多く集まった地域を別所と言う、あるいは、かっての国主が別荘をこの地に建てたので別所となった、などの説がある。
因みに、別所という地名は、日本全国で400ヶ所に達するそうだ。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
別所温泉 石湯 (長野県)
平成18年3月に(旧)上田市と丸子町・真田町などが合併して、新しい上田市が誕生した。
上田市は長野県の東部にあり、中心部は「塩田平」と呼ばれる盆地の中にある.。
塩田平というのは、上田市の南西にある数`四方の小さな盆地で、かっては塩田三万石といわれ、上田藩の穀倉であった。

市の南には独鈷山が聳え、西には夫神・女神の二山が、信州一の古湯・別所温泉を抱えている。


上田と言えば、戦国時代、真田一族が本拠を置いていた土地である。
父の真田昌幸、長男・信之、そして次男・信繁にまつわる戦国絵巻。
特に中学生時代に読んだ講談本で、真田幸村(信繁と同一人物)が、配下の猿飛佐助・霧隠才蔵の忍者や三好清海入道ら、真田十勇士と共に獅子奮迅の活躍をするさまに胸躍らせたものだ。
別所温泉は、信州で最も歴史ある温泉である。
温泉という自然の恵みを神仏の霊験と考え、一番最初に観音が祀られた。これが、いま温泉街の中心にある北向観音だ。
その後、北を正面として建ち、善光寺と向かい合って建っている北向観音は、、「善光寺だけでは片参り」と言われるほど、深い信仰の地となった。

その後、長楽・安楽・常楽のいわゆる三ヶ寺ができ、別所は仏教・学問の中心地となり、多くの国宝・重要文化財が残されて、信州の鎌倉と呼称されるようになった。

別所温泉は、この歴史に相応しく、しっとりした風情そして品格ある温泉街だ。
少々の起伏がある中央の道を歩くと、左右に20軒弱の中小規模の和風旅館が建ち並び、その間には、唐破風の屋根を持つ大湯・石湯・薬師湯等の風情ある外湯が点在している。
石湯は、今回宿泊した「臨泉楼 柏屋別荘」のすぐ横にあり、温泉街の一番奥に位置している。近くには「大師湯」もある。
少し離れた「大湯」とともに、それぞれ別所温泉の歴史を物語る謂れが冠せられている。

大師湯は、天長2年(825年平安時代)比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立のため当地に来錫の折好んで入浴したので大師湯と名付けられた

「大湯」は、吉川英治の大河小説・新平家物語で木曾義仲が巴御前とともに、ここで湯治する。

そして「石湯」は、いま私が読んでいる池波正太郎の長編小説・真田太平記の中では、、小説の中で重要な位置を占める向井佐平次が真田幸村と初めて会ったのがこの風呂」としている。
何れも、近年になって、これら別府温泉に縁の人物を、伝統ある3つの外湯にそれぞれ割り振ったものだろう。

戦国時代の智将・真田雪村ゆかりの公衆浴場
温泉街
4つある外湯の一つ、大湯
石湯は、中央の通りに面し、唐派風の堂々たる構えである。
入浴料金は、他の外湯と同じく150円、営業時間は6時から22時
だ。
脱衣場から階段を数段下った半地下に風呂がある。
これは、かって源泉場所の真上に湯屋を建てた名残ではないか。

5、6人入れる湯船は、その名の通り大きな岩石で囲われている。
一部の記述では、「今も湯が岩の間から湧いている」とあるが、最近の資料では、「加温・加水の上掛け流し」とある。

別所温泉は、かっての源泉(1号・2号泉)は(多分枯渇して)使用せず、あらたに掘削した3号・4号泉を外湯・旅館に配湯していることから、今は自然湧出でなく、岩の間から湯を流す設計になっているのではなかろうか。
泉質は単純硫黄泉、鼻の利きが悪いので気がつかなかったが、僅かに硫黄の臭いがしているのかもしれない。
石湯、左側には池波正太郎筆の碑「真田雪村公隠しの湯」が立つ。
石湯の風呂(写真は温泉財産区のHPから借用)