3階建ての近代的な建物に変貌、天然温泉と書かれた大きな幟が誇らしげだった。

武蔵小山温泉・清水湯 (東京都)

2006年2月入浴当時は、寺社風の銭湯建築が健在だった。

品川区には大きなショッピング街はないが、代わりに各地区に地元密着の商店街が点在している。

中でも目黒線武蔵小山駅の前から800mに渡ってのびる武蔵小山商店街(パルム)は、都内ばかりでなく、国内でも有数の規模で、本格的なアーケード商店街としては日本最初のものである。

アーケード街を歩くと驚くのは、シャッターを閉じている店は一軒も無く、全国で報道されている商店街の衰退とは全く無縁のように見受けられる。
都内山の手地区の住民もやってくるので、洒落た店・老舗の店も多くあり、庶民的なことには変わりは無いが、他の商店街の雰囲気とは若干異なるように感じられる。

この商店街を迂回するように武蔵小山駅東口を出て左にしばらく進み、突き当たりを右に曲がる。
しばらくいくと後地交差点があり、そこを右に曲がるとすぐ右手に清水湯ある。
駅からゆっくり歩いて7~8分の距離だ。

住 所 東京都品川区小山3-9-1
電 話 03-3781-0575
交通機関 東急目黒線(旧目蒲線)武蔵小山駅から徒歩6~7分
施 設 駐車場有り(清水湯のHPでは無料駐車場が13台と記載ある)
清水湯の前に9台分のコインパーキングがあった。
泉 質 ・重炭酸ソーダで温泉法別表に適合(温泉1kgに340mg以上の含有)
・ナトリウムー塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 平日:12時~24時 日曜日8時~24時
定休日 毎週月曜日
入浴料金 大人450円
入浴施設 内湯:男女別各1 露天風呂:男女各1 サウナ(別料金)、岩盤浴:女性用のみ
浴室備品 シャンプー・ボデイソーはなし、ロッカー有り
観光スポット 武蔵小山商店街・自由が丘、二子玉川、恵比寿ガーデンプレイス・お台場・渋谷・原宿
お土産・食事 食事処は周辺に多数
近くの温泉 鷹番の湯、大江戸東山温泉・平和島温泉・大江戸温泉物語・温泉銭湯(宮城湯・八幡湯)
品川区HP
武蔵小山商店街HP
品川観光協会HP

清水湯HP
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/
http://www.t3.rim.or.jp/~palm/
http://www.sinakan.jp/
http://www.shimizuyu.com/
雑記帳 武蔵小山商店街といえば、東京ではかなりの知名度。実家の最寄の駅から4駅目と至近だったが、歩いても行ける自由が丘の方が学区も一緒で知人が多く、専らそちらで買い物をしていた。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

遠くから見ると真っ黒だが、近くで見るとコーラ色、透明度はけっこうある。かなりのしっとり感。

露天部分にあるもう一つの黒湯風呂。こちらの方が鮮度が感じられた。

湯上り処。無料の休憩室が2階にある。

茶色の新源泉をかけ流しにしている「黄金の湯」の写真を撮影すべく、営業開始の正午(日曜日は8時~24時)少し前に到着したが、玄関前には老若男女が15人ほど並んでいた。

発券機で450円を入れている間に、回数券を持った地元・常連さんがどどっと入場、衣服をさっさと脱いで、全員がそれほど大きくない露天のかけ流し風呂に向かい、そこはあっという間に占拠されてしまった。
温めで一度入ったらなかなか出てこない、と事前調査で知っていたので、撮影はおろか入浴も断念した。
平日でこの状態なので、週末ともなると大変込み合うようだ。

入浴客には、銭湯では必須の自前の洗面道具を持たない若い男性を何人か見かけたが、これは私の様な温泉に魅かれた地元外からの者だろう。

かけ流し風呂を含めた清水湯の詳しい館内状況は、相互リンクしているよしかさんのサイトをご覧ください。

茶色の新源泉を使ったかけ流し露天風呂はあっという間に常連さんで占拠されてしまった。

最初に入浴した2006年2月のときは、入母屋造りの寺社建築を模した昔ながらの銭湯建築だった。
今回来てみると、道路から大きく後退させて建築した近代的な3階建てに変貌しており、1階が浴室、2階は無料休憩室で、枕が置いてあり睡眠も取れるようになっていた。

館内も大きく変貌し、かっては暖簾をくぐると左右に下駄箱、引き戸を開けて内部に入ると、上部は高い空間で格子天井、昔ながらの番台があったがこれも姿を消していた。

従来からの黒い温泉(重炭酸ソーダで温泉法別表に適合)は地下200mから汲み上げている。これは神奈川県横須賀・鎌倉周辺から東京湾岸に沿って大田区・目黒区・江東区さらには千葉県内房までの深度100mから1000mの地下に湯脈があるモール泉である。この黒さは、古代の草木の成分が地下水に溶け込んでできた冷鉱泉であるためだ。

これに加えて、近年、銭湯としては異例の深度1500mまで掘削して湯脈を当てた。
泉質はナトリウムー塩化物温泉(泉温38℃)で、これも銭湯では珍しく療養泉と名乗れる成分を含有している。
施設名 : 清水湯  (入浴日:2006.2.24  2回目:2912.11.20)
温泉名 : 武蔵小山温泉
武蔵小山商店街・パルムは、単一アーケード商店街としては日本最長の800m。あまりにも長いので前方が見通せない。
黒湯の風呂はジャグジーなどの機能が付く。
東京の銭湯は平成12年末で800軒余り、この10年で470軒も減少した。
この内、江戸時代から続く銭湯は3軒、戦前から昭和30年にかけて建てられた宮造りと呼ばれる芸術的な銭湯も残っているが、客を呼び戻すために温泉を掘削した銭湯も多い。

この日、東急目黒線(旧目蒲線)武蔵小山駅、日本一のアーケード商店街の外れにある温泉銭湯・清水湯を6年9ヶ月ぶりに訪れた。昔懐かしい銭湯建築は消えてモダンな外観に変わり、新たに掘られた2本目の源泉を利用したかけ流しの風呂が人気を呼んでいた。
品川区は東京都の南東部に位置し、北は港区、渋谷区、西は目黒区、南は大田区臨海部、東は江東区に隣接している。

地形的には台地と低地と埋立地があり、台地としては目黒川の北に芝白銀台、立会川の南北に目黒台、荏原台があり、何れも武蔵野台地の末端に当たる。
低地には、交通の要衝である品川地域や大井地域がある。

区内は大きく分けて、品川地区、大崎地区、荏原地区、大井地区、八潮地区に分かれており、それぞれに町の雰囲気が異なる。

品川宿は江戸から出る五街道のうち、最も交通量が多かった東海道の一番目の宿場として栄えた。
いまでも周辺には、旧東海道が江戸時代と同じ道幅でひっそりと残っている(京浜急行の「北品川駅」~「青物横丁駅」の南側)。
また、品川は北の吉原に対して、品川は南と言われ遊興の地としても有名だった。

因みに、東海道新幹線が停車するようになったJR品川駅は、名前にもかかわらず、品川区でなく港区に所在している。
所在地 : 品川区小山