住 所 |
宮城県大崎市鳴子温泉湯元84
(旧)宮城県玉造郡鳴子町字湯元84 |
電 話 |
0229−83−3441(鳴子観光・旅館案内センター) |
交通機関 |
東北自動車道古川ICから国道47号線経由で約30km
JR陸羽東線鳴子温泉駅から徒歩5分
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施設(日帰り用) |
特になし 駐車場はないので、近くの温泉神社のものを利用する。 |
宿 泊 |
不可 |
泉 質 |
硫黄泉・・・酸性含硫黄ナトリウム・アルミニウム・カルシウム鉄(U)硫酸塩泉(硫化水素型)泉温46.2度 PH2.8 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
7時30分〜22時 |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人150円 |
入浴施設 |
内湯 男女各1(露天風呂無し) |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ類無し |
観光スポット |
鳴子峡、潟沼、日本こけし館、吹上高原(間欠泉他)、鳴子熱帯植物園、鳴子温泉ブルワリーオニコウベリゾートブルーベリー観光農園 |
お土産・食事 |
食事処は鳴子駅周辺に多数。土産は鳴子こけし、鳴子漆器 |
近くの温泉 |
川渡温泉、東鳴子温泉、中山平温泉、吹上温泉、鬼首温泉、轟温泉、宮沢温泉 |
大崎市
観光協会HP
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http://www.city.osaki.miyagi.jp/index.html
http://www.naruko.gr.jp/ |
施設名 : 滝の湯 (入浴日:2004.3.2 2回目:2010.3.18)
鳴子こけし
鳴子といえば「こけし」、東北に数多くあるこけしの生産地の内で、ここは最も古い。
清楚でやさしい表情が人々の心をひきつける鳴子こけしは、ミズキやイタヤカエデなど鳴子の山の木を使って作られる。
鳴子こけしの首を廻した時に鳴る「キュッキュッ」という音の秘密は,首と胴の結合の仕方に秘密があり、首の部分を胴の先端の凹部に斜めにあて,摩擦熱による膨張を利用し,首を胴に一気にはめ込む。これによって、一瞬にして首がきっちりと胴に入り込んで抜けなくなり、頭を廻すと快い音がでるようになる。
総檜造りの浴室。手前の風呂は、うなりながら入った高温泉。向こう側に38℃前後のぬる湯がある。
鳴子といえばこけしの代名詞
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
鳴子温泉
共同浴場の一つ、早稲田桟敷湯(追って掲載)。
1943年(昭和23年)、早稲田大学理工学部の学生達が実習で掘り当てた。今は湯屋が改装されて、外観が黄色の新感覚の建物になってる。
すぐ近くの源泉から滝のように温泉が落とされ、鳴子温泉のシンボルとも言える共同浴場・滝の湯に6年ぶりに入浴した。
大崎市は宮城県北西部に位置し、平成18年3月、古川市を核に松山町・鳴子町等の1市6町が合併し誕生した。
県内においては、人口で仙台市・石巻市に次ぐ3番目、面積では栗原市に次ぐ2番目である。
南は松島町に接し北は秋田県、西は山形県と境を接する。平野部おいて農業が盛んなほか、市内最北西部の鳴子地区は温泉観光地である。
この鳴子地区(旧鳴子町)は仙台市より寒く、氷点下15度まで冷えることもある。県境・山間部に属する町の一部は豪雪地帯である。
またこの地区は、 泉質・湯量ともに豊富な温泉と、紅葉が美しい鳴子峡、日本一の強酸性湖・潟沼、本州最大・鬼首のカルデラ地形など自然にも恵まれている。
さらに特産品として、有名な鳴子こけしや鳴子漆器などの工芸品もあり、年間200万人の観光客が訪れる東北の大温泉地だ。
鳴子温泉には20数軒の旅館ホテルがあるが、加えて東北の温泉地の中でも、有数の外湯文化を誇っている。
鳴子温泉の「滝の湯」「早稲田桟敷湯」や川渡温泉の共同浴場などがそれだ。
中でも、鳴子一番の上質な湯と言われているのが共同浴場「滝の湯」だ。
周囲を高層の旅館・ホテルに囲まれているが、隣の登録有形文化財の宿「ゆさや旅館」(記事追って掲載)とともに、この一帯だけは時間が止まっているように思える。
江戸時代初期開業の伝統を有し、当時の湯小屋を再現した総檜造りの情緒ある建物である。
裏側に周ると、近くの鳴子温泉神社の源泉を男女別の風呂に落とすために木の樋が7本、湯小屋に潜り込んでいる。
まことにもって豪快な引き湯方法だ。
途中で加水の装置は見かけず、注ぐ温泉の量で湯船の温度を調整しているのだろうか。
今回6年ぶりの入浴となったが、大人料金の150円は据え置かれていた。
狭い脱衣室(貴重品ボックス有り)から、天井も壁も床も板張りの浴室に入ると硫黄の匂いが鼻につく。
湯舟は2つ、手前の大きな湯舟は、浸かるにはかなりの覚悟が必要な高温泉。
向こう側の狭い方はぬる湯で、何れの湯舟にもすぐ近くの鳴子温泉神社の源泉から木の樋をつたわってきた「ご神湯」が、打たせ湯となって豪快に湯船に落ちている。
白濁した湯は惜しげもなく湯舟からあふれ出し、温泉マニアのみならずここに来たすべての人が、100%源泉(含硫黄ナトリウム・アルミニウム・カルシウム鉄(U)硫酸塩泉)掛け流しの風呂に感動するのは間違いないだろう。
承和4年(西暦837年)4月、鳥谷ヶ森(鳴子火山)がにわかに鳴動すること数日、ついに爆発し熱湯を噴出、河となって流れた。人々はこのお湯を鳴声(なきご)の湯と呼び、これが現在の鳴子に転じたという。
鳴子温泉郷とは、江合川沿いに点在する鳴子温泉、川渡温泉、東鳴子温泉、中山平温泉、鬼首温泉郷(鬼首温泉、吹上温泉、轟温泉、宮沢温泉)の5つの温泉の総称である。
最寄駅で言うと、陸羽東線の川渡温泉駅・鳴子御殿駅・鳴子温泉駅・中山平駅の4駅周辺に湯煙を上げている。
奥州三名泉の一つ、鳴子温泉郷(他に秋保温泉、飯坂温泉)は、湯量・泉質の多さを誇る。
特に泉質分類11種類の内、9種類の温泉を湧出、さらに源泉370本を有する湯量の豊富さ、バラエテイに富む旅館・ホテルがあり、草津・別府などと肩を並べる・・・は少し大げさだが、日本有数の温泉地であることは間違いない。
この中心となっているのが鳴子温泉で、駅に降り立つと、硫黄泉独特のゆで卵臭が漂い温泉情緒に包まれる。
温泉はすべて木の樋から滝のように落とされる。これが滝の湯の名の由来なのだろう。
右が宿泊したゆさや旅館、左が滝の湯。宿で無料入浴券が何枚でも貰えた。