所在地 : 大崎市鳴子温泉 (旧)玉造郡鳴子町

温泉名 : 鳴子温泉郷・東鳴子温泉
住 所 宮城県鳴子温泉赤湯34
(旧)宮城県玉造郡鳴子町大口字赤湯34
電 話 0229−83−3052
交通機関 東北自動車道古川ICから国道47号線経由で約28km
JR陸羽東線鳴子御殿湯駅から徒歩5分
施設(日帰り用) ロビー 駐車場30 
宿 泊 25室(T付き4室)11,000〜13,000(湯治館は別料金) 詳しくは下記ホームページ参照
トイレ付きは13,000円
泉 質 (1)ナトリウムー炭酸水素塩泉(重曹線)・・黄色透明、甘味、微硫化水素臭
(2)ナトリウムー炭酸水疎塩・塩化物硫酸塩泉・・微黄色透明、無味無臭
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 11時〜14時(混雑時は不可、貸切露天風呂・母里乃湯は不可)
定休日 無休
入浴料金 大人500円  小人300円
入浴施設 内湯/混浴1、女1、貸切2、露天風呂2、家族風呂1、ふかし湯1(和風サウナ) 風呂はすべて掛け流し
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー(一部浴室)
観光スポット 鳴子峡、潟沼、日本こけし館、吹上高原(間欠泉他)、鳴子熱帯植物園、鳴子温泉ブルワリー、トブルーベリー観光農園
お土産・食事 食事処は鳴子駅周辺に多数。土産は鳴子こけし、鳴子漆器
近くの温泉 鳴子温泉、川渡温泉、、中山平温泉、吹上温泉、鬼首温泉、轟温泉、宮沢温泉
観光協会HP
旅館大沼HP
http://www.naruko.gr.jp/
http://www.ohnuma.co.jp/
雑記帳 温泉街の近くを流れる江合川には、毎年2月頃、シベリアから白鳥が越冬に訪れる。そうタクシーの運転手に聞いたが、当日は見ることが出来なかった。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
(旧)鳴子町は宮城県の西北部に位置し、秋田県と山形県に接する。人口は9,000人余、就労人口の70%が第三次産業に従事する。
泉質・湯量ともに豊富な温泉と、紅葉が美しい鳴子峡、日本一の強酸性湖・潟沼、本州最大・鬼首のカルデラ地形など自然にも恵まれている。
さらに特産品として、有名な鳴子こけしや鳴子漆器などの工芸品もあり、年間200万人の観光客が訪れる東北の大温泉地だ。


この日、銀山温泉を9時過ぎに出発、山形新幹線・陸羽東線を乗り継いで鳴子駅に11時30分に到着、温泉好きの間で人気の公衆浴場・滝の湯で入浴、昼食を取ってからタクシーでワンメーターの東鳴子温泉に向った。
東鳴子温泉 旅館大沼 (宮城県)
こけしのふる里の鳴子について、、温泉教授の松田忠徳氏は「東北で最も魅力的な温泉郷」と述べておられる。
鳴子温泉郷は、鳴子温泉、川渡(かわたび)温泉、東鳴子温泉、中山平温泉、鬼首(おにこうべ)温泉郷(鬼首温泉、吹上温泉、轟温泉、宮沢温泉)など、JR陸羽東線の川渡温泉駅・鳴子御殿駅・鳴子温泉駅・中山平駅の4駅に点在する温泉の総称である。
かっての名湯が迷湯に成り果てた温泉地がたくさんあるなかで、鳴子温泉は現在でも名湯としての条件を失っていない。その一番の理由は、豊富な湯量と温泉分類上、11種類ある泉質のうち9種類もがここに揃っていることだ。どこの旅館も掛け流しで立ち寄り湯を受け付け、外湯(共同浴場)も数多くあり、低料金で気軽に温泉を楽しめる。

東鳴子温泉は、鳴子温泉と川渡温泉の中間に位置し、最寄り駅は「鳴子御殿駅」。この名前は、ここに伊達藩主などの御殿湯があったことに由来する。隣の大きな旅館・土産物・飲食店・外湯等が立ち並ぶ鳴子温泉とは対照的に、小さな旅館が15軒、湯治場の雰囲気を残すこじんまりした温泉街だ。
施設名 : 旅館大沼 (入浴日2004.3.2)
,東鳴子温泉への最寄り駅「鳴子御殿湯駅」の雪景色
全都道府県の温泉制覇に向けて、昨年7月、南東北・福島県の2湯で入浴した。今回は、残る南東北の2県、宮城県と山形県の温泉を周ること、それも夢だった雪見の温泉を実現することにし、行き先は山形県の人気温泉・銀山温泉と湯量・泉質が豊富な宮城県・鳴子温泉郷に決めた。
本来は車で行きたいところだが、雪道ドライブの経験が少ないので列車で行くことにした。
前日宿泊の銀山温泉。雪が例年の三分の一、これが残念だった。
山形県新庄駅から陸羽東線で宮城県・鳴子へ
車中からの雪景色
宿泊した旅館大沼、折から雪が激しく降り出した。
数多くある鳴子温泉郷の旅館中で、「旅館大沼」を選んだのは、温泉教授・松田忠徳氏が「日本百名湯」で、この旅館を推薦していたことによる。
湯治場として100年の歴史を持つ老舗旅館で、現在も別に低料金で宿泊できる湯治館を有している。

構えこそ質素なものの、内部はなかなか洗練されていて、ご主人をはじめ従業員の態度は控えめだが、気配りが十分になされている。

ここの売物は、2種類の源泉を持ち、7つのすべてが掛け流しの個性ある風呂が楽しめることである。
一度に15人くらいは入浴できる重曹泉の「薬師千人風呂」は混浴で、入口から階段を3歩ほど下ったところにある楕円形の湯舟を持つ。昔懐かしいレトロな雰囲気を残す浴室だ。湯煙がもうもうと舞い上がって数メートル先が見えないくらいなので、反対側にある女性用の入口から入ってきても気がつかないほどだ。
しかし、売物の内湯なので、女性が安心して入浴できるように、時間制の男女別にして欲しい。それから、あまりにも湯が高温過ぎる。体を固くして、歯を食いしばって入浴しても、1分も我慢できずに飛び出してしまうほどだ。湯の管理ができていないのか、意識して高温を保っているのか確認を怠ったが、いずれにしてももう少し温度を下げてもらいたい。
館内の他の内湯や貸切風呂・露天風呂は、それぞれ造りが異なり、ゆったりとくつろげる味わい深い風呂だ、
旅館のもう一つの売物は、宿の人が車で送迎してくれる(所要時間2分)貸切露天風呂の「母里(もり)の湯」。手入れを控えめにした自然庭園の中には、茶室や山荘が設けられ、その一角に露天風呂がある。貸切といっても、7〜8人は入浴できる風呂に吹き抜けの東屋が被い、わずかに黄色味がかったぬるめのしっとりとした重曹泉(美人の湯)が、掛け流し状態であふれ出ている。
ここは文句なく心地よい入浴ができる風呂で、数多くの温泉ガイドブックでも紹介されている。
日本三景・松 島
栃木県生まれ、東京育ちの私だが、いまだ日本三景の松島を訪れていなかったので、この機会を利用して、鳴子から陸羽東線、東北本線を乗り継いで2時間、この地にやってきた。
芭蕉は「奥の細道」の旅の中でも、松島を心待ちにしていたようで、塩釜から船で松島に着いた印象を「松島は扶桑第一の好風にして・・・・」と絶賛したという。
このとき、景色のあまりの美しさに「松島や ああ松島や 松島や」と詠んだといわれるが、どうやらこれは疑問符がつくらしい。
松島駅からタクシーを利用して松島を一望できる展望台まで連れて行ってもらい、続いて国宝・瑞巌寺、五大堂を訪れてから、観光船に乗って、美しい松島の島々をのんびりと周遊した。まさに日本三景に相応しい絶景だった。
展望台からの松島
828年・慈覚大師創建の国宝・瑞巌寺
坂上田村麻呂ゆかりの五大堂
観光船を追いかけるかもめ
260余りの島々にはすべて名前がついている
旅館大沼データ
温泉ガイドブックの表紙も飾った無料の貸切露天風呂「母里の湯」
「母里の湯」の素朴な入口・脱衣室
ロビーからみた館内
訪れたのが3月2日、お雛様が迎えてくれた