一度倒産しましたが、2008年7月伊藤園グループにより再建されました。
同時に日本秘湯守る会から脱会しました。
この記事は倒産前の記事です。
谷地温泉 (青森県)
所在地 : 十和田市 (旧:上北郡十和田湖町)
温泉名 :谷地(やち)温泉
施設名 : 谷地温泉 (入浴日:2004.6.17)
住 所 |
青森県十和田市八甲田山中谷地温泉
(旧住所)青森県上北郡十和田湖町法量字谷地 |
電 話 |
0176−74−1181 |
交通機関 |
東北自動車道黒石ICから国道394号線で約35km
JR東北本線青森駅から十和田湖行きバスで1時間30分谷地温泉下車徒歩10分
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施設(日帰り用) |
食堂 湯上り処、売店、駐車場60台 |
宿 泊 |
45室(BT、T付き無し) 6,000円〜10、000円 他に自炊部は3,800円(布団付き) |
泉 質 |
単純硫化水素泉゜(38℃)、硫黄泉(42℃) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
7〜21時 |
定休日 |
年中無休、但し休日など混雑する場合は入浴できないこともある。 |
入浴料金 |
大人300円 |
入浴施設 |
内湯:混浴1、女性用1 (露天風呂は無い) |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、ロッカー |
観光スポット |
十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田連峰山麓トレッキング(ロープウエイ有り)、八甲田・十和田ゴールドライン、蔦七沼、ねぶたの里、、三内丸山遺跡、棟方志効記念館、青森県近代文学館 |
お土産・食事 |
施設内で可だが、十和田湖周辺、青森市内で選択が広がる。 |
近くの温泉 |
酢ヶ湯温泉、猿倉温泉、蔦温泉、八甲田温泉、奥入瀬渓流温泉、黒石温泉郷、古牧温泉など多数 |
十和田市HP
谷地温泉HP |
http://www.net.pref.aomori.jp/city/towada/
http://www.itoenhotel.com/hotel/yachi/ |
雑記帳 |
青森県には浅虫温泉、古牧温泉、奥入瀬渓流温泉など、団体客を収容できる大きなホテル、旅館がある温泉地があるが、これらは私の好みから外れるので初めから除外した。 |
八甲田連峰。1,500m前後の甲(かぶと)を伏せたような8つの山が南北に連なる。
(旧 十和田町)
十和田湖町は青森県の南部中央、十和田湖に接して、その北東部に広がる。東北有数の景勝地である奥入瀬渓流をまるまる町域に持ち、西側に1,000mを超える奥羽山脈が縦走し、北西に日本100名山の八甲田山が控えて、青森市との県境となっている。それに蔦温泉、谷地温泉、奥入瀬渓流温泉などの温泉群を有し、「山」「湖」「川」「温泉」と4拍子揃った観光の町だ。町名となっている十和田湖は秋田県とも接し、海抜400mにあるわが国第三位の水深(326m)の二重カルデラ湖で、子の口から流れる奥入瀬渓流とともに国の名勝・天然記念物に指定されている。
東北有数の景勝地、奥入瀬渓流
二重カルデラ湖の十和田湖
この日、宿泊した乳頭温泉郷鶴の湯を早立ちして、国道341号線を北上、途中、単独の源泉としては日本一の湯量を誇り、全国から湯治客が集まる玉川温泉に立ち寄ってから十和田湖に向った。途中、左右に広葉樹の林が続き、アップダウンを繰り返す国道103号線に乗り換えて北上していくと、突然、壮大な十和田湖の全景が眼前に広がった。展望の峠として東北随一の発荷峠だ。そこから十和田湖のシンボル、西湖に面する「乙女の像」周辺を散策、ブナのトンネルが続く奥入瀬渓流の名勝で何回か車を停めて周辺を散策した。今夜の宿、蔦温泉にチェックインするまでに時間があったので、予定を変更し、8つの山々が遠く、近くに見渡せる八甲田の高原をドライブしてから、八甲田連峰の一つ、高田大岳の登山口に当たり、標高800mの高原にある谷地温泉に立ち寄った。
谷地温泉は日本秘湯を守る会加盟旅館。年季の入った素朴な木造の建物、内部の設備、浴室ともども、まさに東北の温泉文化、湯治の雰囲気を色濃く漂わす宿だった。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
私が所有している谷地温泉を紹介する3冊の温泉ガイドブックには、すべて6畳ほどの混浴風呂に男女が仲良く入浴している写真が掲載されている。
一昔前の湯治温泉は、どこもこんな風景だったのだろう。
谷地温泉は、そうした日本人の温泉文化がいまだに残る数少ない温泉地なのだ。
湯小屋は大きくないが、浴室は総ヒバで造られた混浴の内湯と女性専用の風呂があり、それぞれにぬるめで無色透明の硫化水素泉(38℃)とやや熱めの白濁した硫黄泉(42℃)で満たされ、いずれも源泉かけ流しだ。混浴のぬるい方の湯舟の底からは源泉が湧き出ている。
女湯からは混浴風呂に入れる構造になっているそうだが、当日はぬるめの湯に男性10人が5人ずつ向かい合って身動き一つせず湯に浸かっていた。私が入る余地はなく、低い衝立で区切られた熱い方の湯舟に浸かった。両方の湯ともサーディン(鰯)の缶詰状態、入浴客で一杯だったので、さすがに写真撮影が難しく、今回の19湯で唯一、浴室の写真が撮影できなかった。
ここには露天風呂がない。どこもかしこも湯量に関係なく露天風呂を設けるのが時代の流れだが、私が入浴した周辺の3温泉(ここと蔦温泉、酸ヶ湯)とも露天風呂が無かった。東北の一番北まで来て、無理して造られた循環の露天風呂には入りたくない。露天風呂が無いことが妙に嬉しかった。
素朴な湯小屋の入口
混浴風景、谷地温泉HPから転載
八甲田連峰の南麓、日本の温泉文化、湯治と混浴が今に残る素朴な温泉旅館。