飯豊連峰縦走

 杁差岳〜頼母木山〜門内岳〜北股岳〜大日岳〜飯豊本山〜三国岳

2007年7/28(夜)〜8/3(朝)

 
 8月1日  御西小屋〜大日岳ピストン〜飯豊本山〜種蒔山〜三国岳(三国小屋泊)
朝と言っても夜中のうちだと思うけど、山では朝なのか3時半頃から私達の寝ている横で食事が始まった。頭の所ではヘッドランプをかざして階段を音をたてて下りてくる人もいる。眠れなくても横になっていればと4時過ぎまで寝ていた。皆さん出発が早く、私達は空いた小屋でアルファマイや味噌汁の朝食を摂ってからサブザックで大日岳(
2,128m)をピストンします。

  
           大日岳への道               大日岳への道から振り返って見る御西小屋 
 朝、早くはガスで視界がなかったが、私達が出発する頃はガスも晴れて青空が広がっていた。
振り返れば御西小屋から飯豊本山(
2,105m)への稜線は、白い雪田と緑が青空に映えてすばらしい。シシウドとかコバイケソウ、ニッコウキスゲが斜面いっぱいに咲いている。朝の日差しは紫外線も強くて眩しい。オートで写す私のデジカメではお花も色が飛んでしまいそうです。

           
                  大日岳山頂から後ろは北股岳と烏帽子岳

           
                       牛首山から櫛ケ峰方面

           
                大日岳への道から振り返って飯豊本山方面を眺める
            
                       大日岳への登山道から

                     
                           ヒメサユリ
  登山道の脇で、朝日に眩しそうに咲いていたヒメサユリ、ようこそと迎えてくれているようです。昨日の疲れが残っていて登りになると足が重い、それでもこの素晴らしい眺望やお花を見ていると歩けるのです。昨日まではほとんど眺望がなかった。ガスでしっとりと咲くお花畑や、時々見える山影や緑の谷に感動しながら歩いた。これも飯豊の一面なのだと思った。

 
               御秘所                                  飯豊本山頂

 今日は朝から快晴で、大日岳から飯豊本山にかけて素晴らしい眺望に感動しながら歩くも、影もなく日差しが強くて暑いのです。Nさんは三国小屋まで行くと言っていたが私は切合小屋に泊まるつもりだった。天気も良いしせっかく来たのだから、大日岳を眺めながら今日はのんびりしようと思っていた。ところが、小屋の前に水を引いている切合小屋でガスを使ってゆっくりと味噌汁とおかゆを作って休憩しても1時半くらいだったのと、管理人さんが水場で注意していたのを見てやっぱり三国小屋まで行こうと決めた。


              
                            草履塚あたりから大日岳

            
                イイデリンドウ                             クルマユリ                    
 ところが、順調に行けば1時間半くらいで三国小屋に着くはずが、傾斜のきつい雪渓を横切って沢を渡ってから、北方向の地蔵岳に向っていることに気がついた。道を間違ってしまったのです!もう1時間も歩いてきたのでもうじき小屋に着くと思っていたのにガックリ…三国小屋は水がないので3リットル近くの水を持っていた。急に疲れがでてきたが切合小屋に戻るか三国小屋まで進むしかなく、お天気も良かったので進むことに決めたが、ここからが大変だった。ザックは重いし、小屋は遠くに見えてもなかなかたどり着かない。ピークを越えて中腹を巻いてもうそこに小屋が見えるかと思ったらまだまだ先だった。
何回かこれを繰り返してようやく小屋にたどり着いた時は5時だった。もう疲れ果てていた。小屋前の小高い所で先着の宿泊客がビールを飲んで賑やかに話をしていた。管理人さんは真面目な良い人で一人一人に声を掛け、私が中に入ってもいいんですかと聞くと「早く入って良い場所を取りな!」と言ってくれた。朝、メンバーのKさんに水を捨てたことで注意をしていたが、帰るとき挨拶をしたら「怒ってゴメンネ!」と言った。ほんとうにいい人なんだ…

 8月2日 三国小屋〜横峰」小屋跡〜川入キャンプ場
 昨日ほどでもないが今日も晴れている。食料も食べつくしザックも軽くなっていた。剣ケ峰の岩稜を慎重に通過しする。切合小屋で汲んできた水も500のペットボトル1本だけ、それにポカリの粉を入れてしまったので途中で飲んだ「峰秀水」の冷たい水が極上に美味しかった。笹平で休憩していると、下から上がって来た若い人たちが私達の前にドカッとザックを置いて、いきなり手や膝を廻して体操を始めた。それを見てメンバーのNさんとKさんは向かい合って同じように体操を始めた。
体操が終わると矢つぎばやに質問を浴びせる。10分しかない休憩時間なのにまじめにプリントをくって答えていた。明治大学のワンゲル部と言っていた彼らは、変なおばさん達と出合ったことを話題にしているかも…

                   
                               ヨツバヒヨドリ 
                
  

                  
                                 剣ケ峰の岩稜

 横峰小屋跡からブナなどの樹林の中を2時間ほど下る。御沢小屋跡で大白布沢に下りて靴を洗ったり汗を拭いてから川入のバス停へ。「いいでの湯」でゆっくりと温泉に入り、冷奴と蕎麦と天ぷらで乾杯。お疲れさまでした。

 飯豊を総じて思うには、飯豊は大きい、深い、緑に雪渓、お花畑の素晴らしい山だけど、なまはんかな気持では縦走はできない。よくもまあ…オバサン3人がが大縦走をしたものと感心する。



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