大和の建築家・岩崎平太郎とその時代展 2004.01.15

 大和の建築家・岩崎平太郎とその時代展は2004年1月24日から30日にかけて、物語館週間の企画として開催されました。
 25日のシンポジウムでは、まず、宮本氏により現存する平太郎氏が手がけた建築(白雲荘や吉野駅、吉野銀行、畝傍高校等)をプロジェクター画像を交えて説明。
 つづいて、近代建築史を研究されている、神戸女学院大学の川島智生先生により、「岩崎平太郎」という建築家の発見と題した講義が行われた。川島氏は以前より 平太郎氏を研究されており、大物建築家の武田五一との関係や明治以降の奈良の近代建築史を分析するについて、岩崎平太郎を研究することにより解明されるで あろうと発表された。
 次に、長男の岩崎弘氏により、平太郎氏が、朝から晩まで何も言わずに仕事をしている姿や青写真をつくる手伝いをしたことなどの「父・平太郎の思い出」を語っていただきました。
 シンポジウムでは岩崎設計のOB、大学関係の先生、まちづくり関係者、建築関係者等、約60名の参加があり、多くの人から平太郎氏についての発言をいただきました。
 今回、岩崎平太郎が残した建築や建築家としての生き様が、参加者全員の心の資産として受け継がれていくような展示会とシンポジウムを開催できたことに感謝いたします。

 (1)現存する建物等のスライドによる紹介/宮本孝二郎(NMC理事) 
 (2)大和の近代建築と岩崎平太郎/川島智生(建築史家・神戸女学院大学)
 (3)父・岩崎平太郎の思い出/岩崎 弘(建築家・長男)
 (4)シンポジウム/進行役:上嶋晴久(NMC理事)
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