法隆寺-(8/15)
金剛力士像
中門の右側には金剛像、左側には力士像が立っており、右側の像は口を開き、左側の像は口を閉じて、両方とも怒ったような表情をしています。
サンスクリット語では、12ある母音のうち、最初は開口音の”ア”(漢語訳:阿)であり、最後は閉口音の”フーン”(漢語訳:吽(うん))で、仏教の世界ではこの”ア”と”フーン”の対で全てを意味しています。一方、金剛は非常に固いと言う意味であり、力士は力強い人を意味しています。
これらから、金剛像と力士像は、固い意志を持って、力強く、仏法の全てを護っていると考えられています。”阿吽(あうん)の呼吸”や相撲の”力士”という言葉は、この仏教の意味に由来していることは言うまでもありません。
尚、この像の高さは約3.8メートルで、重要文化財に指定されています。
力士像(吽形:うんぎょう) | 金剛像(阿形:あぎょう) |
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