太極拳の歴史

太極拳は三百数十年の歴史がありますが、前人の精華、中国古来の医学を吸収し創造され発展してきたものです。

中国古来の科学者は、体育を建身治病の道理と考えていました。二千年の昔に一種の体操である導引法のあったことが、1972年の馬王堆三号漢墓から導引図が発掘されたことによって証明されましたし、後漢の時代の著名な医者華佗が「五禽の戯」を創造したことは有名です。

明代末の武術威継光(1528〜1587)は、軍事訓練をするなかで四季に武術の大会を開くなどして、武術の発展、向上に励みました。太極拳の多くの型が彼の著わした『紀効新書』のなかの「拳経」から取り入れられているそうです。

河南省温県陳家溝は太極拳が流伝した地ですが、この地から十九世紀半ばには楊露禅(楊福魁1799〜1872)らによって北京へ、さらに全国各地へと伝えられました。現在最も普及している「簡化太極拳」は、中国国家体育運動委員会が、楊式太極拳をもとに数年間の改編研究の末、1956年に発表したものです。

太極拳は、気血の流れをよくし、五臓六腑全体の機能を高め、体内バランスを理想的な状態に保ち、 肩こり・腰痛・ストレス解消・集中力アップなどに大きな力を発揮します。
一度身につけられれば、あなたの一生の財産となることでしょう。


太極拳の種類