太極拳の種類

太極拳と一口でいっても、主に気功健康法や競技スポーツとして型を定められた“制定太極拳”と、古くから伝わる型や練法を練習する“伝統太極拳”に大別されます。それに1990年北京で行われた「アジア競技会」に合わせて作られた国際規定太極拳として”規定太極拳”があげられます。

制定太極拳・・・1956年に国家体育委員会が制定した太極拳です。

簡化24 楊式太極拳の動作を24個にまとめたもの。楊派の型から重複する動作を省いて学びやすく編成している。
48式 四式太極拳を合わせて48個にまとめたもの。24式の上級型として作られた。
88式 楊式太極拳の動作を88個にまとめたもの。更に上級の型として作られた。
12式 24式でも難しいという超初心者向けに編成された入門型。



伝統太極拳・・・「陳王庭」が作った陳式からの流れを汲むたくさんの太極拳が含まれます。

陳式太極拳 発勁動作があり、緩急のある動きが特徴的。
楊式太極拳 ゆったりとした連綿とした動きが特徴。
呉式太極拳 大きく伸びやか、前傾する動作が特徴。
孫式太極拳 動作の開合・進退・転折が機敏等が特徴。



規定太極拳・・・1990年北京で行われた「アジア競技会」に合わせて作られた国際規定太極拳のことです。

総合太極拳 楊式太極拳をベースに四式太極拳の動作を入れたもの、42式。
陳式規定太極拳 発勁動作があり、緩急のある動きが特徴的、56式。
楊式規定太極拳 ゆったりとした連綿とした動きが特徴、39式。
呉式規定太極拳 大きく伸びやか、前傾する動作が特徴、45式。
孫式規定太極拳 動作の開合・進退・転折が機敏等が特徴、73式。