2月1日から老春手帳バス優待制度が変更!
平成21年1月10日(土)
昨年の6月議会において老春手帳優遇制度が改正され、来月2月1日より老春手帳バス優待制度が変更。
奈良交通のバスにはこのような掲示が。
<解説>
そもそもは、財政難の改善策の一つであり、奈良市総合計画後期5ヵ年計画(平成18年~22年)財政計画で示された約172億円の収支不足が前提とされています。
●バス優待乗車制度:対象者は現行どおり70歳以上とし、利用者は1回の乗車について100円を乗車時に負担。
▼現行の交付時負担額2,000円は廃止。
▼生活保護受給者は、年間50回の利用までは公費負担。
▼近隣市外にまたがる場合もOK
▼ICカードで、原則として現金チャージ方式とする。
★奈良市負担=4億6000万円(18年度)●公衆浴場無料入浴制度:対象者は現行どおり70歳以上とし、一般公衆浴場は1回につき100円、共同浴場は1回につき50円を負担。入浴券の交付枚数は現行どおり1ヵ月に15枚。(実施:平成20年10月1日)
★奈良市負担=1億9400万円(18年度)●映画館無料入場制度:平成20年9月30日をもって廃止。
★奈良市負担=6660万円(18年度)●経過について(バス)
▼老春手帳優遇措置事業検討特別委員会は3月21日~6月6日迄に9回開催し、関係理事者と調査に必要な資料の提出を求め、また12団体、延べ17人の参考人に出席頂き、集中審議を行いました。
▼ICカード調査でバス利用者が平成19年度では32,000人で約13億8000万円利用と推定。
▼奈良市は5億8500万円を支払
▼奈良交通(株)は、利用推定額の60%の8億2800万円を強く要望・・・差額は2億4300万円
▼今後は毎年2000人ずつ70歳以上の人口が増えるのでこのままでは制度の継続が困難。
▼32000人の利用者の内17%の方で7億円以上を使っているので不公平感が。
その他の理由等からも、利用者に一定の金額負担が必要と考えられました。●これが最高の案とは言えませんが、 この制度は現状のままでは継続不可能となるため 100円コイン制度の導入となりました。
しかしまだまだ改善の余地はあります。(例:大型商業施設に買い物時は企業にも協力をお願いするなど。)
継続的に、制度の見直しは続けて行きたいと考えております。