活動報告

耕作放棄地を市民農園で歴史的景観を守る!

平成25年4月10日(水)
場所: 奈良市高畑町

高畑町は『暗夜行路』の著者で知られる小説家、志賀直哉の旧居があり、又、入江泰吉写真美術館や新薬師寺、そして山の辺道「奈良道」の出発点に位置する歴史的と田園と住居がマッチした安らぎのある素敵な地域です。

ところが、昨今の耕作放棄地の広がりで、その田園風景が壊れつつあります。

そこで、私はこの景観を守る為にも農業振興策の一つである「市民農園」に取り組んでいますが、その成果をご紹介します。

昨年の10月頃に、写真の耕作放棄地の改善を近隣の住民より要望が寄せられました。

そこで、農林課に改善対策として、地主(小作人)を調べ草刈りを依頼したのです。

しかし経験上は、このような場合はおよそ地主と小作人が高齢化で放棄地になっており、地主の方に市民農園(貸し農地)を、提案をして頂くお願いをしておきました。そして、地元神社の寄り合いの折に、地主の知り合いを見つけて直接、草刈りをして頂くか、貸し農園(市民農園)施策等がある事を紹介しました。

その結果、写真のように、10年ほど前に都会から引っ越しされて来た農業希望者が見つかり借主として草刈りが行われ、水田が戻りました。

もうすぐ、田植えが始まり、伝統的な日本の風景が蘇ります。

今後も、奈良市の原風景を守る為に、市内近隣の耕作放棄地の改善(治水対策の効果も有る)を、推進していきたいと思います。皆様の情報やご協力をお願い申し上げます。

奈良市の農業状態を紹介しておきます。

  • 日本国の21年度食料自給率=39%
  • 奈良県の21年度食料自給率=15%
  • 奈良市の21年度食料自給率=7%

すなわち奈良市は食料消費市です。

《奈良市の農業従事者》

  • 平成17年度=4155人
  • 平成23年度=3050人(6年間で-1105人の減少)

《植村よしふみが推進している農業振興策》

1点目に、 市民農園施策は耕作放棄地の対策としても有効な施策の一つの市民農園施策の推進を行ない、平成17年度には市民農園数は17件でありましたが、23年度には20件まで増加しました。今後の問題は、市民農園の借り受け人の指導や大量に生産できた時の収穫物の地産地消等の販売ルートが必要となります。

2点目に、 農業法人施策は23年度で11件と、まだまだ少ないのが現状でありますが、経営耕作面積は23年度の2138haを維持するためには、異業種からの農業参入も必要ですが、個人の農家の方が組んだり、家族経営を法人化する等して、新規就農者を増やす事が重要であります。

奈良市の地形に合った法律の整備を要望すると共にこの施策の推進を進めて行きたいと考えております。

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