奈良市議会報告

9月議会(2)
学校施設の避難所設備機能の強化とLP協会等との協定について

平成26年9月16日(火)
質問: 植村佳史/答弁: 危機管理監


辰市小や済美小避難所を視察

●【植村・質問-1】

先日、台風11号で避難所を開設され職員の方々は、20時間も交代なしで詰めていただいた。私は当日3カ所の避難所を巡回させていただいたが、辰市小学校の担当の職員は、東日本大災害での避難所運営応援の教訓を元に、避難者と救援隊の物資、医療品、また男女別避難所開設用の計画と図面を独自で作成されていた。このような図面は全避難所において必要であると考えるわけですが、現状ではどのようになっているのかお聞かせください。

■【危機管理監・答弁-1】

避難所の開設計画の図面でございますが、議員御指摘のとおり、避難所の配置図面等の作成は必要と考えております。現在、避難所のあり方についての検討プロジェクトで検討しているところです。特に大規模災害においては、体育館だけではなく空き教室などの活用が必要になりますので、この検討プロジェクトでの成果をもとに、各学校と各自主防災・防犯組織等で計画的、具体的に調整を図れるよう努めてまいります。

●【植村・質問-2】

次に、避難所である学校施設への避難所設備機能の強化について、昨年の3月議会で私の関連質問に対して、副市長は、文部科学省の緊急提言である学校施設の応急避難場所としての機能確保について耐震化にあわせて太陽光発電や蓄電池、プール水の利用機能、地震に強い給食調理室のLPガス化などの防災に対する付加機能を備えた学校の施設や器具の整備について取り組むと答弁されたが、その進捗状況についてお聞かせください。

■【教育総務部長・答弁-2】

太陽光発電設備の設置につきましては、現在、学校施設の耐震補強を進めている中で、補強が困難という診断結果が出ております校舎の来年度以降の改築を検討する際に、あわせて児童の環境学習を主たる目的として太陽光発電設備設置の検討を行っております。また、給食室のLPガス化について、現在、建設に取り組んでおりますあやめ池小学校、登美ヶ丘北、京西、二名中学校は、これまで都市ガスが供給されておりますが、新築予定の給食室につきましては、LPガスの供給を行うよう設計をしており、防災面でも対応できるように整備を進めております。また、平城、飛鳥中学校につきましては、これまでからLPガスが供給されており、新たな給食室につきましてもLPガスを供給する予定です。

●【植村・質問-3】

太陽光発電とか蓄電池システム、また非常用のトイレとかプール水の利用、こういったところはまだ進んでいないようです。しかしLPガス化のほうは進んできているということで一定の評価を致します。最後に、先日、桜井市は奈良県LPガス協会の桜井支部と災害時におけるLPガスの供給に関する災害協定書を交わしたと報道されており、松井市長は「相互に協力して自分たちの市は自分たちで守っていく体制を進めていきたい」と、ニュースで述べられておりましたけれども、本市は応急食料や生活品、医薬品や、またテントや情報機器や土木関係、また輸送関係、45団体と協定されているが、実際の食料調理やガス式の発電機とか、またお風呂だとかのLPガスの協会とかはどのようになっているのか、お聞かせください。

■【危機管理監・答弁-3】

防災協定について、現在、災害時の食料調理に使用するLPガス器具及びLPガスの確保に向けて、一般社団法人 奈良県LPガス協会奈良支部と協定締結に向けて調整を実施しているところです。

◆【植村・コメント-3】

それ以外の業界や団体もたくさんあると思います。ぜひしっかりと締結をして、民間と行政とそして自主防災組織と連携の強化を進めていけるように取り組んでいただきたいと、このように要望しておきたいと思います。あと、今回の避難所の開設においては、田原地区の自治連合会や、または消防団の田原分団からもいろんな要望をいただいておりました。体育館を本部にしても、体育館には無線も電話もテレビも情報機器もない、そのようなところで実際に本部として機能ができないと。やはりあれぐらいの規模だったら、公民館やまたは連絡所、無線も配備されている、エアコンも空調もある、そういったところにしっかりと入れていただきたいという要望が寄せられています。ぜひ、そういったところも取り組んで、柔軟な避難所設営をしていただきたいということを要望させていただきます。

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