奈良市議会報告

3月定例議会 一般質問(7)
「なでしこの花を奈良女性の応援花」について

平成26年3月6日(木)
質問: 植村佳史/答弁: 市民活動部長

なでしこの花を奈良女性の応援花について


奈良市女性消防団カラーガード隊(なでしこ隊)と撫子の花

●【植村・質問-1】

「なでしこが、花見るごとに、娘子(おとめ)らが、笑(え)まひのにほひ、おもほゆるかも」万葉集の撫子の歌26首の一つで、越中国守である大伴家持が天平感宝1年5月26日に詠んだ歌で、意味は「なでしこの花を見るたびに奈良の都に残した愛しい妻の笑顔を思い出す」と言う意味だそうです。誠に大伴家持は愛妻家だったのですね。

男女共同参画政策について、なでしこの花を奈良市女性の応援花にする会 代表の大場義昭氏から、仲川市長宛てに「なでしこの花を奈良市女性の応援花」に指定されたいと要望書が提出されました。その理由として、
(1) 昨年の2020年東京五輪招致で三名の女性のメッセージは全世界に感動を与え評価され、これらの女性を大和撫子と称えられました。それから、一昨年の女子サッカーの「なでしこジャパン」の優勝は、日本人に計り知れない感動と自信と誇りを与えてくれました。各地で人のため社会のために献身的な活動をしている女性のグルーブで「なでしこ」を名乗っているものが多い事とあります。
(2) 万葉集には、「なでしこ」歌が二六首あり、しかも詠んだ歌人は、大伴家持などほとんど奈良の歌人であります。そして「なでしこの花」は、花の可憐さから、女性の代名詞として詠まれております。又、古今和歌集には「大和撫子」と詠んだ歌が二首、新古今和歌集に一首あり、この時代から「大和撫子」の言葉が存在しており、優美にして慎ましやかな日本の女性のことを「大和撫子」と形容しています。故にその元祖は「大和奈良の女性」を形容しているといえます。そのような事から、本市は郷土意識の高揚を図る目的で、市全体のシンボルとしての花に「八重桜」・木は「イチイガシ」・鳥は「鶯」を制定しています。そこで、「なでしこの花」を奈良市女性のイメ-ジとして制定してはどうかとの要望でありました。

因みに、本市においても女性消防団広報指導分団カラーガード隊を(やまとなでしこ隊)と命名されています。2020東京五輪招致の決定で、東京だけでなく全国の観光地も外国人観光客の増加が見込まれている中で、なでしこの花を奈良市で活躍する女性の応援花に指定することで、奈良市女性のイメージアップに繋がり、更に地域女性のご協力で「なでしこ」の万葉歌を添えた「なでしこの花」で町並みを飾ると、おもてなしの観光振興と地域活性化にも貢献できるのではと考えられます。そのような事から、「なでしこ」の花を奈良市女性の応援花に指定する要望を受けて、どのようにお考えなのかお聞かせ下さい?

■【市民活動部長・答弁-1】

男女共同参画社会を実現するためには、地域、職場、家庭等のあらゆる場での女性の活躍推進が重要であり、また、それらの場で女性が活躍することが地域の活性化にもつながるものであると考えております。議員お述べの「なでしこの花」は、可憐で繊細でありながら、しっかり根を張り、たくましく成長するそのイメージから、女性活躍のシンボルとして広く使われているようです。奈良市で活躍する女性を応援する花として、なでしこの花だけを指定することはできませんが、今後、イベントなどで女性を応援するシンボルとして活用して参りたいと考えております。

◆【植村・コメント】

なでしこの花を奈良市女性の応援花にの件ですが、万葉人の大伴家持のように、旅先で可憐な「なでしこの花」を見かけたら、奈良市の女性のイメージが思い浮かぶようになればいいのになあと思います。ぜひ制定できるように検討をお願いしておきます。

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