奈良市議会報告

12月議会 一般質問(4)
帯解地区自治連合会より帯解こども園建設の通学路の安全対策要望

平成25年12月9日(月)
質問: 植村佳史/答弁: 子ども未来部長

(仮称)帯解こども園の建設に関する安全対策と幼保合同保育について

●【植村・質問-1】

今議会に補正予算として3億9800万円等が提案されている「(仮称)帯解こども園」の建設について、南部地域における市立幼稚園と市立保育園を再編し、幼保連携型の認定こども園として平成27年度の開園を目指して、建設計画が進行中ですが、定員が160名規模の新設で、既存保育園の解体を行い、建て替えるとの計画である事から、先日、地元の帯解自治連合会長と役員の方々が、その事に伴う懸念事項について、私の方にも改善要望に来られました。そこで、その事に関しまして数点質問を致します。

1点目に、「(仮称)帯解こども園」の建設に関する施設周辺の通学路の安全対策についてですが、平成23年9月に帯解地区自治連合会の地域重点要望書にも上げられており、120名からの園児の送迎用車両で、朝夕は狭隘な周辺道路は相当混雑しており、周辺の住民を始め民間商業施設の方々に大変ご迷惑をおかけし、苦情が寄せられており、更に隣接のバンビーホームの児童の、通学路の安全確保もできていない状況が続いており、以前より改善要望がされておりました。そこで、今回は更に増加し160名規模に成ると言う事ですので、どのような改善策を、考えているのかお聞かせ下さい?

2点目に、建設工事中の幼保合同保育についてですが、帯解保育所の人数は約120人であり、帯解幼稚園は、来年度は5歳児が2名、4歳児が8名の10人であり、保護者の方々からは、幼稚園は教育を行う場であり、保育園は親の代わりに保育をする場と言う運営の違いから、来年の7月から突然、幼稚園児10人に対して、保育園児120人が合体されることになり、特に5歳児クラスは制服を着た幼稚園児2人に対して、私服の保育園児21人が同じ教室で、合同保育される事から、教育と保育の違いからくる、いじめや疎外感が発生するのではないかと心配されております。その対策についてのお考えをお聞かせ下さい?

■【子ども未来部長・答弁-1】

「(仮称)帯解こども園」への通学路の安全対策についてございますが、「(仮称)帯解こども園」は、平成25年7月に策定いたしました幼保再編計画において、再編エリアである都南中学校区に平成27年4月、新たな幼保連携型認定こども園として開園を予定しております。
こども園園舎は、現在の帯解保育園の敷地に、耐震性のある園舎の大規模改修と老朽化した園舎の建て替えにより整備をする計画を進めているところです。議員ご指摘の通学路についてですが、従前より地域から園児送迎車の乗降場所と送迎車の回転スペースの確保についてのご要望をいただいており、当課におきまして、現状の確認をさせていただきました。
「(仮称)帯解こども園」には、敷地内に園児送迎用の保護者向け駐車場を整備し、併せて、駐車場までの進入路拡張のため、バンビーホームの敷地の一部を活用させていただきたいと考えております。いずれにいたしましても、園児送迎の際には、保護者の皆さまのご協力のもと、新たに設置予定の駐車場を有効かつ、安全に活用していただければと考えております。

■【子ども未来部長・答弁-2】

建設工事中の幼保合同保育についてでございますが、「(仮称)帯解こども園」は、平成26年7月頃から、帯解保育園敷地において本格的に建設工事が始まる予定です。建設工事中は、園児の安全確保と保育環境を守る観点から、帯解幼稚園舎をお借りして、幼保合同保育を考えております。
このことに関しまして、先日、第1回目の保護者説明会をさせていただいたところです。幼稚園及び保育所の保護者の方々には色々不安に思っておられることもあろうかと思いますが、両園はこれまでも幼保合同保育を実施し、交流を重ねてきており、7月頃から始まる合同保育の実施に向けて、園児がスムーズに移行できるよう、しっかりと協議をしてまいりたいと考えております。

◆【植村・コメント】

帯解地区自治連合会は通学路の安全確保として、解決策は帯解小学校グランド東側のスペースを利用してのセットバックによる通路拡幅を要望しておられます。私も安全性から言えば、それが良いかと考えますが、既存の遊具等の移設もあることから費用的なものも考慮しなければならないのは、もちろんであります。今回は駐車スペースを設けるとの事ですが、実際にはその予定の駐車スペースでは、狭隘で有る事からユーターンが難しいだろうとの不安の声も寄せられています。どの方法が園児や児童にとって安全なのか、更に検討して頂けるように要望しておきます。
それと、幼稚園児10人と保育園児120人の7月からの帯解幼稚園での合同保育に関する件ですが、僅か9ヶ月間の滞在となりますが、昭和51年築で長年未使用となっている老朽化した施設の改修を始め、車両送迎を前提としない狭隘な校門入り口や、園庭も含め相当な安全対策が必要と思います。そして園児達のギャップによる「いじめ」や疎外感に関しての懸念は、どちら側からも多いかと考えます。ぜひ保護者の方々の不安からくる要望を真摯に受け止めて、対応して頂けるよう要望させて頂きます。

後援会入会フォーム

元気な奈良を、取り戻す!5つの政策。

ボランティアスタッフ募集

目安箱

ページ先頭へ