奈良市議会報告

市民環境委員会 議案第115号の修正案

平成25年9月25日(水)

議案第115号「入江泰吉旧居条例の制定」について、修正案(年末年始の休館日を削)
植村佳史・山本憲宥の2名で提案

採決の結果
○賛成=5人
道端孝治(奈良未来の会) 山中益敏(公明党) 山本憲宥(自民党) 植村佳史(自民党) 柿本元気(無所属)
×反対=2人
山本直子(共産党) 階戸幸一(改革):旧民主

以上で第115号は、市民環境委員会において、植村・山本の修正案が可決しました。その結果、本会議でも可決し、共産と民主以外の賛成多数で可決しました。

9月議会 市民環境委員会
議案第115号 修正案 提案説明

平成25年9月17日(月)
説明: 植村佳史

●【植村・説明】

私より、議案第115号「奈良市入江泰吉旧居条例の制定について」の修正案についてご説明申し上げます。修正しようとする内容は、「奈良市入江泰吉旧居条例の第6条旧居の休館日を次のとおりとする。の(3)12月27日~翌年1月3日まで」を削除しようとするものであります。以下その理由を述べます。

1点目に、この入江泰吉旧居の位置するところは、奈良町の「きたまち」エリアに所在しており、このエリアは江戸時代奈良の北の玄関口として、京都へ通じる奈良街道を中心に栄えたエリアや江戸時代奈良奉行所であった奈良女子大学周辺を指し、現在の近鉄奈良駅の北側一帯に当たります。東大寺の転害門や般若寺、多門城跡などの歴史遺産が点在し、近年は奈良女子大学前の奈良警察署旧鍋屋連絡所が、「きたまち鍋屋観光案内所」として、また転害門横にあった旧南都銀行、手貝支店の建物を活用した「きたまち転害門観光案内所」がオープンし、本市はこのエリアの誘客に力を入れているところであります。そして入江泰吉旧居はこの「きたまち」の中でも、静かで落ち着いた佇まいの街並みの残る水門町に位置し、近くには「依水園」や「吉城園」などの名園もあり、更に、この付近で一昨年開館した東大寺ミュージアムからの新たな人の流れも生まれており、魅力ある大人の散策路として脚光を浴びつつあるとこであります。そして、この周辺における年末年始の状況は、東大寺や興福寺、春日大社を目的に、実に大勢の市民や観光客等が来訪される事から、東大寺ミュージアムの他、奈良国立博物館、奈良学セミナーハウス等の公共施設も年末年始はほぼ開館しておられます。

2点目に、本年度は「旧入江邸保存整備事業」として、6500万円が予算計上されました。その事業目的として示されているのは「奈良大和路を撮り続けた写真家「入江泰吉」の住居(旧入江邸)の保存整備を行い、文化・観光の拠点とし、市民が、様々な形で入江氏の芸術に触れられる場とすることで、芸術、文化活動の輪を広げていく拠点となることを目的とする」とあります。しかし文化・観光の拠点とするとあるにも関わらず、人の通行量が多くなる時期、すなわち来訪者の「書き入れ時」である年末年始の12/27~1/3迄の8日間を、休館日とする事は、本末転倒であり、その目的達成にも悪影響を及ぼすと危惧されます。

3点目に、入江泰吉旧居も年末年始を開館する事で、本事業の目的と奈良市への大勢の来訪者に「おもてなし」を実践する事が可能となり、きたまちエリアの文化・観光の拠点としての文化振興の目的達成にも良い影響をもたらします。もちろん本市が進める「おもてなしの民間観光トイレ」の役目も果たす事ができます。それに、来場者確保に努力したが、年末年始は少なかった場合は、休館とする事が可能なように補完条項として第6条の2もあります。以上の理由から、「奈良市入江泰吉旧居条例の第6条旧居の休館日を次のとおりとする。の(3)12月27日~翌年1月3日まで」を削除しようとするものであります。尚この修正案は、決して原案を否定するものでは無く、本市の「奈良市もてなしのまちづくり条例」に沿った、さらによい条例とするために、提案するものであります。以上、簡単ではございますが、議案第115号「奈良市入江泰吉旧居条例の制定について」の修正案についての提案説明とさせていただきます。委員の皆様の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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