奈良市議会報告

「産業文教委員会」会議メモ

平成23年7月26日(火)
質問: 植村佳史/答弁: 学校教育課長・地域教育課長

●【質問者・植村議員】

私植村は委員長ですが、重要な案件について質問を致したいと思いますので、この席を副委員長と交代いたします。

会議時刻は17:00迄となっておりますので、残り18分程ですがよろしくお願い申し上げます。

●【植村・質問-1】

学校教育課長にお聞きします。

7/2産経新聞社の記事によりますと、菅首相側が北の拉致容疑者親族の周辺団体に6250万円献金していたとありました。国会でも明らかに成り拉致問題に関して大変な問題に成っています。6月議会で仲川市長は総合計画実施計画で拉致問題は展開していくと述べられました。

そこで、資料のアニメ「めぐみ」DVDの22年度までの学校での上映実績調査票をみると、本市小中校70校の内上映されたのは、たったの4校ですね!

これでは、本年4月1日の閣議決定された「人権教育・啓発に関する基本計画」の人権課題に「北朝鮮当局による拉致問題等」を入れ、「児童生徒の発達段階等に応じて、拉致問題等に対する理解を深めるための取組を推進する」に則った教育とは言えませんね!

今後、この閣議決定及び文部科学省の意向を踏まえ学校での上映を進めるべきだと思いますが、その考えについてお聞きします。

■【学校教育課長・答弁-1】

拉致問題は、国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、人権侵害であると認識しております。

アニメ「めぐみ」及び「めぐみ」につきましては、北朝鮮による日本人拉致問題啓発の為に内閣官房拉致問題対策本部が作成したものであり、拉致が人として幸せに生きる権利を侵害する行為である事を気付かせる教材として道徳や学級活動の時間で児童、生徒の実態に即して積極的に活用を進めて行く事が大切であると考えています。

◆【植村・コメント-1】

資料にあるように、文部科学省よりDVD活用の通達も来ております。飛鳥小学校育友会の役員さんの間でも、拉致問題をのセミナー等も検討されているとも聞いております。

教育委員会としても人権課題としてこの問題を広く本市の子供達に理解できるように支援を要望しておきます。

●【植村・質問-2】

地域で決める学校予算事業は、学校と地域が連携・協働して学校園の活性化を図る、また、「地域の子どもは地域で育てる」意識を高め、地域の教育力の向上と地域の活性化を図っていくという趣旨でありますが、その事に関しまして質問を致します。

22校区の内で、20校区までは民間の方(自治連合会長等)が地域教育協議会の責任者を務めておられますが、2校区に関しては校長が責任者になっております。これでは、地域で決める学校予算では無く「学校が決める学校予算」になりかねません。この事業の趣旨からいっても、責任者は民間が行うべきではないでしょうか。その点のお考えをお聞きします。

■【地域教育課長・答弁-2】

地域教育協議会の責任者についてでございますが、この事業の趣旨からしますと、地域の方が会長となっていただきたいところでございますが、地域の事情により協議の結果、ご指摘のとおり校長が会長となっていただいたところがございます。

今後、この事業が、地域の方主導でより適切かつ効果的に運用が図れるよう指導に努めてまいります。

◆【植村・コメント-2】

ぜひ、担当課長は、開かれた学校教育をめざしているのですから、この事業の責任者は地域が行えるように、支援体制を整えてほしいと要望しておきます。

●【植村・質問-3】

飛鳥中学校の学年崩壊について、先日(写真添付)7月4日に飛鳥中学校の学年崩壊について、小中の育友会役員と飛鳥地区自治連合会長と共に現場の視察に行って参りました。

校長の説明を受けながら、1年生・2年生・3年生と順番に授業風景を見ますと、1年生1階と2年生2階・3年生3階なんですが、2年生だけが各学級において学級崩壊の状態でとても授業どころでは有りませんでした。各学級を自由に行き来したり、廊下を徘徊したり大変混乱した様子でありましたが、これに関して教育委員会はこの原因と対策をどのようにお考えですか?

■【学校教育課長・答弁-3】

原因としては、教員の指導力や、子供達の規範意識の低下、思春期の急激な変化等が複合して起こっていると考える。

規範意識の低下については、調査によると「放置してある他人の自転車に乗る」「自室でたばこを吸う」「他人の傘を無断でさして帰る」事等を悪いと思わない子供が、全体の1/4ないし1/3に達し、10年前と比較するとその割合は増えています。子供達の規範意識の低下は、社会性や健全な発育上大変な問題であります。教職員・保護者はもちろん社会全体で「自分さえよければ良いと言った考え方をしない」、「ルールに反する事をしない」と言った当然の事を毅然と指導していかなくては成りません。

今後は、定期的に指導主事を派遣し、生徒と教職員との愛情の絆と信頼関係を築く為に教職員研修を行う支援をしていきます。

又、夏季休業中に小中の地区連携懇談会の開催等を通じて、地域の方々にも自分の子供だけでは無く他人の子供も勇気を持ってきちんと「叱る」をぜひお願いするなど、もはやこうした課題は学校だけで解決する事は困難な状態にあるとの認識に立ち、より保護者や地域に開かれた学校づくりに努めるよう指導していきます。

◆【植村・コメント-3】

ありがとうございました。小中一貫の良い面と悪い面が今回は出ていると思います。

飛鳥中は、幼稚園より9年間同じ子供達が集まっています。だからお互い子供たち同士の中で、仲が良すぎて甘えも出てきます。そう言った点が今回の学年崩壊に出ているのでは無いかと感じます。

ぜひ小中一貫の良いところ、幼小中の保護者と地域連携で解決していこうと飛鳥地区自治連合会長も言っておられますので是非、教育委員会の学校現場に開かれた教育の推進支援をお願い申し上げます。

以上で質問を終ります。

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