奈良市議会報告

波乱の3月議会 代表質問始まる!
3月議会報告

平成21年3月12日(木)
質問: 植村佳史/答弁: 市長

2日遅れで、やっと3月定例議会が始まりました。

本年の7月に任期満了に伴う、次期市長選挙に藤原市長は、議会再開10日(火)の前日に突然に不出馬を発表されたので、(理由はホテル誘致事業の白紙撤回に責任を感じて)、議会は大混乱となりました。

なぜかと言うと、藤原市長は5日の議会招集挨拶では、(他市は軒並み緊縮予算状態の中)過去最高の平成21年度予算案一般会計1236億円で前年度5.0%(59億円)増であり、特別会計と公営企業の両会計の合計は総額2193億2210万円を発表され、景気後退で市税収入は下がるが、大型工事の保健所・教育センター等複合施設や都祁行政センター建設等が有るので、景気対策にもなるし、1300年記念事業もあるので、と意欲満々であったからです。

それなのに突然の不出馬でこのままでは予算案の審議が困難で執行ができなくなります。ええ加減にせよ!まったく無責任にも程がある!

そこで、急遽2日間の延期となりました。

我が会派も質問内容の変更に伴い、代表質問者も変更になりました。今回は出番無しの予定でしたが、急遽、植村が登板することになりましたので、そりゃこの3日間は徹夜続きで大変でした。

さて、本日初日の政翔会代表質問の植村の質問の概略を報告致します。

・・・・・・(第1問目)・・・・・・

冒頭は、JR奈良駅前ホテル問題についての、概略説明を行いました。

●【植村・質問-1】

何故、ゼファーが破綻したときに一旦ホテル用地を奈良市が買い戻し、産廃の処理をしなかったのか?

■【市長・答弁-1】

平成20年7月にゼファーが破綻したが、産廃処理は相手がする事になっており支払は奈良市との契約だったので、一旦買戻しを行なえば、22年のホテル開業は不可能であると考え、事業を承継の方向で進んだ。

●【植村・質問-2】

昨年11月18日の説明では、伊藤忠、民都(民間都市開発推進機構)が参画するとなっていたが、最後までその参画が無く、当時の説明がおかしかったのではないか?

■【市長・答弁-2】

当初説明のスキーム図では、伊藤忠商事がプロジェクトマネージャーとして参画し、民都からの出資・融資が予定。その後、プロジェクトマネージャーは、大和システム、グローバル・ホテル・マネジメントに変更となった。

また、「民都」の参画については、出資の要件は十分満足できるものと考え、事業者側からも具体的に、ご相談をされているとの報告であった。

以上のような事から「民都」からの出資は可能なものとして、事業スキームの説明を行った。

●【植村・質問-3】

今回の失敗についての説明では、どうも結果責任はあるが、経過責任はないと考えているようだが、そうなのか?

■【市長・答弁-3】

この一連のJR奈良駅前ホテル問題において、ホテル事業の継続のため、精一杯の努力を行ってきたが、結果としてこのような事態となったことについては、経過において、より慎重な対応が必要なところもあったのではないかと考えている。

●【植村・質問-4】

石炭ガラについて、旧国鉄に責任があるとのことだが、その結論が出ないまま、何故合意書を締結したのか?

■【市長・答弁-4】

産廃の処理は、ゼファーとの協定書ではゼファーが処理を行い、市が費用負担する契約であった。そして、市、ゼファー、駅前ホテル開発の三者で締結した覚書で承継された。そして平成21年1月29日に、産廃の合意書を締結し、処理が開始された。

旧国鉄の石炭ガラ処理につきましては、弁護士とも相談の上、旧国鉄清算事業団の業務を引き継いでおります鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対して、奈良市土地開発公社から協議の申入れを行っており、引き続き対応を図ってまいります。

尚今回の処理は売主としての瑕疵担保責任として果たすべきものと考えております。

・・・・・・(第2問目)・・・・・・

●【植村・質問-5】

昨年11月18日の発表の説明は、先方の話を鵜呑みにし、それを調査もせず発表したのか?

■【市長・答弁-5】

事業者から提出された書類やその説明書により内容を確認して発表した。

◆【植村・コメント-5】

エー!オイオイ!!こんな重要な発表内容について、しっかりと調査や裏付けも取らずに、先方の書類と説明書を「鵜のみ」にして市民に発表されたの?○○新聞にも書かれてありましたが、虚偽の説明だと、とられても仕様が無いのでは?

●【植村・質問-6】

担当の吉本政策監は、昨年の1月に石炭ガラ堆積を確認し、7月に鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対して協議を申し込むと発表されたが、本日までに先方のどこの誰に何回連絡をとったのか?

■【市長・答弁-6】

旧国鉄清算事業団から奈良市土地開発公社が購入したものですので、先日3月2日付けで奈良市土地開発公社から旧国鉄清算事業団の債務を引き継ぐ「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」に協議の申入れを文書で行った。現在まだ相手方からの返事は無い。

◆【植村・コメント-6】

なんと!?土地開発公社に先方に協議せよと指示されたのは、今年の3月2日とは、わずか10日前ではないか?それも文書申し入れだけで!吉本政策監は一度も「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」と会っていないとは・・・なにしてたん?・・・この体たらくぶりは、どうなっているの?

こんなんで、初めから上手く行くとは奈良市の誰も思いませんよ!もう情けない!

●【植村・質問-7】

市長が行った入札制度プロポーザル方式について、6案件のうち大規模な建設工事と思われる3案件に同じ○○大学の学識経験者が入っておられまして大学名誉教授で株式会社○○の代表取締役「○○○○様」という委員の方を、市長はご存知ですか?

■【市長・答弁-7】

もちろん知っています。

●【植村・質問-8】

その委員は、どの課からどのような経緯で選ばれたのか教えてください?

■【市長・答弁-8】

長年国土審や奈良市の景観審議員等をやってもらっている関係で選ばれた。

●【植村・質問-9】

どうして審査委員会の方が3件ものプロポーザル委員会に選出されたのかその理由について教えて下さい。

■【市長・答弁-9】

景観上重要な案件であったため。

●【植村・質問-10】

○○研究所とは言っても営利を目的とした株式会社の代表取締役の方がプロポーザル委員と言う事については、問題はないのでしょうか?

■【市長・答弁-10】

特に問題無いと思っています。

・・・・・・(第3問目は主張並びに意見)・・・・・・

●【植村・主張並びに意見】

先日の不出馬の報告では、市長のマニュフェストとして揚げたものは、それぞれ一定の自己評価ができるのではないかと考えていると申されましたが、政翔会としては、藤原市長が手腕を発揮されたと思えるのは、老春手帳問題だけでは無いのかなと感じております。

不出馬報告を聞いておりましても、どうも市長は議会民主制を軽視されているかのように、受けとれました。そのような行政姿勢がこのような混乱を招いたのではないでしょうか?

私たち議員の中には市長の独断専行的なやり方について、心良く思っていない者も多数いると思います。このJR奈良駅前ホテル事業の問題などは、その典型的な問題であったと思います。

政翔会は、市長の議会軽視を再三にわたり忠告しましたが、あまり聞き入れてもらえなかったのが残念に思います。来年度の予算案については、予算特別委員会で行いたいと思います。

以上で政翔会代表質問を終わります。ありがとうございました。

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