「食い物だけは、全てにこだわった方がウマイ・アルヨ〜」。
と神戸南京町は料理の達人、陳さんが言った。
・・・・・かどうか知らないが(・・)
今日の話題は酒ではなく「鮭である。」
鮭は鮭でも、カナダ産のスモークサーモンの話。
今でこそ、ホテルの立食パーティーなんかでは定番で
珍しくもなく、そう美味しいとも思わない。
それは、品質を落とした安物を食べているからである。
考えれば、日本人には、塩鮭(焼き魚)は、最も身近な食材の一つである。
また、100円均一寿司にも必ずサーモンはあり
良もなく不可もなく・・「まあ、こんなもんか」と思いつつよく食べている。
が、このメールマガジンの読者のお一人でもある
「いっぴんならや」さんに、そこの製品であるカナダ産の
スモークサーモン(紅鮭)を食べさせて頂いて考えが変わった。
スライスされた薄い赤身を口に運ぶと
トロ〜リと雪のように溶ける食感である。
くさみもなく、ほんのり効いた塩味と魚の持つ甘みが心地よい。
そのままでも、オニオン・スライスと組み合わせても旨いが
私のオススメは、パンに挟んで食べる方法である。
今でこそ、スモークサーモンは珍しくないが
エリザベス女王の戴冠式に参列していた
当時の日本の皇太子(現天皇陛下)が、
晩餐会で召し上がったスモークサーモンが、
大変おいしく、思わずおかわりされたとか。
その時代、流通整備が十分ではなく
北海道ではスモークサーモンを作ったいたが、
各地市場に出回ることはなかった。
そこで、1961年からスモークサーモンづくりに取り組んできたのが
「いっぴんならや」さんの母体「大市珍味」さんである。
この会社は、昭和32年から蒲鉾、冷凍総菜など
新しい味にチャレンジする会社として、
現会長楢崎節夫氏が大阪に創業。
第30回ではスモークサーモン、第40回にはアワビワイン蒸しと、
過去3度の農林水産大臣賞の栄誉に輝いおられる。
さて、私が食べさせて頂いたスモーク・サーモンとは?。
長年サーモンの加工に携わってきたご経験の中
世界の鮭の中で最もうまいと割り出したカナダ産、
その中でも特にフレーザー川の
アダムス湖、ホースフライ湖、チルコ湖、スチュアート湖で生まれ、
回遊4〜5年目に生まれ故郷に帰る直前にカナダ近海で捕獲される紅鮭だけを厳選し、
スモークサーモンにされている。
こだわりの食材に独自の丸秘製法と組み合わせ、
製品化に成功されている。
とても旨いのだが残念ながら
インターネットでしか買えない所が悔しい。
情報提供
スモークサーモンと塩鮭の"いっぴん ならや"
http://www.ippin-naraya.com/
◆祭 作太郎 2003.7月27日
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