司馬遼太郎記念館をゆく
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私の父親は6人兄弟の長男で、末っ子である弟を除いては全て女兄弟。 四国の瀬戸内海に面した山の麓にある、父親の実家には 中学に入った頃、初めて私は叔父の本を拝借した。 ハードカバー本だが1ページが2段に分かれていて しかし、選んだ本が良かったのか、 その後は、現在に至るまで彼の著作書はほとんで読破してしまった。
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さて、先日東大阪市にある司馬遼太郎記念館に訪れた。 司馬遼太郎氏の書斎がそのままに残されている。 余り先入観や情報なしに訪れたのだが 期待していた司馬遼太郎氏の展示物関係は少なかった。 ただ、陽光をふんだんに取り入れた静かな空間は何かを語りかけくる。
多分、叔父のことを急に想い出したのは
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そして、その記念館を辞した後、忘れていたことをもう一つ想い出した。 あの素晴らしい小説がこの家から生まれているのか、と私と感激した。 友人が「こらお前、何すんねん!」 若き日とは言え恥ずべき行為だ。 もし、友人が逃げ出さずに奥様の「はい、御用は何でしょう。」 司馬遼太郎氏の自宅に前に立っているのだと言う興奮状態が、 とにもかくにも、司馬先生、奥様失礼なことをして誠に申し訳ありませんでした。
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小学校の国語教科書(大阪書籍発行『小学国語 6下』所収) 人が関わってきた歴史から、自然の中に生かされている人、 この文章を作成する為、大河小説なみに神経と時間を費した
蔡 焜燦氏が車の中で「万善堂」の説明をした。 「万善堂」とは行き倒れになった旅人などの無縁仏を祀る
宗教(真言宗−空海)をテーマにした画期的な作品である。 私も、その作品に感動した一人である。 私は、空海の軌跡を辿りつつ 平成14年2月9日 関西交流大学メールマガジン 編集長 |
<参考資料> ●司馬遼太郎記念館 ●関西交流大学ホームページ/おすすめ読書コラム ●「街道をゆく40 台湾紀行」(朝日文芸文庫 朝日新聞社 600円) ●空海長安紀行 (写真集) |