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《気分は上場》





 とても繁盛しているようには思えない小さな店。掘っ立て小屋といったほうが近いかもしれない。

<OPEN>の板が扉にかかってなければ、廃小屋かと疑うだろう。

『J・Exchange』

 看板の上にはそうあった。

 みすぼらしいなりの少年は、息を飲んで緊張していた。

 貨幣と紙幣を模したロゴマーク。

 それは、“証券取引所”のシンボルマークだった。


 入った途端、鼻にすえた匂いが押し寄せてくる。図書館で古い本を読むときのような誇りとカビの入り混じった臭い。

 店内は昼間照明をつけないせいか薄暗い。そして何より狭い。少年は、商品が紙切れだからこの程度でいいのかもしれないな、と考えた。

 客は居ない。店主らしき眼鏡のおっさんがカウンターでタバコを吸いながら新聞を読んでいるだけだった。

 それを確認した後、少年はこぶしを握り締め息を吸う。カウンターに一歩近づく。

「あ、あの…」

「ん?」 まったく気づいてなかった様子でおっさんは少年の方を向いた。「何の用だ。坊主」

「株を…買いたいんです」

「はいはい」
証券所で野菜を買われても困るとぼやく。
「で、何を買う?」

 少年は、意を決してこう言った。

「勇者株」


 居心地の悪い沈黙が起こる。

 おっさんは新聞から目を離して、レンズ越しに少年を睨んだ。

「……坊主、株は初めてか?」

「え?」 と、初めて見る証券所をきょろきょろと見回しながら 「ああ。そうだけど」

 証券所は隙間のないほどいたるところに張られたメモとそこにある数字の羅列で埋め尽くされていた。

例えば、少年の視界のすぐ前にある紙には 「9684 寄 2,015 29 (+1.46%) ↓1,986 ↓89,500 118,438」 と書いてある。もちろん少年にはさっぱりわからない。

 おっさんは新聞を読んだまま言い放った。

「帰れ」

「な」 カウンターを叩いて抗議する。 「なんでだよ! 金なら」

「そんな問題じゃない」 けっ、とおっさんは悪態をついた。「素人に勇者株売ったなんて知れたらご近所になに言われるかわからんだろうが」

「僕は素人じゃない!」

「じゃあ勇者株を説明してみろ」

「え…」 突然の言葉に少年は沈黙する。「えっと…」

「ほら言えない」

「い、言えるさ」
そう言って、少年は自筆のノートを取り出す。
「勇者株――冒険者支援証券。

 株式とはこの場合、冒険者に行う細分化された出資であり、株券と言う形で出資と冒険者に対する諸々の権利、地位を買い取る方法である。出資を分割することにより、冒険者は寄り多くの資金を集められ、また出資者はより少ない援助でより難度の高い冒険を支援することができる。

 株券を持つもののことを株主と言い、株主は自分の株券を第三者に売り買いする権利を持ち、これによって株券の相場は絶え間なく変動することになる。また、冒険者は株主に対し冒険で得た利益を株券の数に応じて配当せねばならず――」

「あーわかったわかった」 タバコを灰皿に押し付けながら静止の声がかかる。

 おっさんは新聞をおろして眼鏡をはずし、目頭を指でもんだ。

 そいつが意外に若いことに初めて気がついた。髭さえそれば二十代半ばに見えるだろう。普段から、威圧するような鋭い目つきだ。

「一応知ってるみたいだな……ならいいか」
そうぼやいて眼鏡を拭く。
「で、何を買う?」

「アベル・ファイラム!」 少年は待ってましたとばかりに答えた。

「ああ、緑の騎士ね…」

 面白くもなさそうに言うおっさん。それとは対照的に少年の目はらんらんと輝いている。

 ノートの付箋がついたページをひらいた。

 聞いてもいないのに得意げな顔で、

「砂の月、フラグス山に巣くうレッドドラゴンを掃討。風の月、剣の王国ライラで開かれた闘剣祭で見事優勝。太陽の月、ヨテンシャの森で精霊と契約。他にも――」

「はいはい、わかったわかった」 再度、止まらなくなった少年を手で制す。

 少年はまだ言い足りなさそうな顔をしていたが、素直にノートを閉じた。

「まあ、いいだろう」
眼鏡をかけなおす。
「で、所持金は?」

「300万!」

「ふうん」 おっさんは特に驚かなかった。「で、何株?」

「もちろん、買えるだけ!」

「一株、百万だ」 三株か、と呟いた時点で少年は思いっきりずっこけていた。

「な…な…」

「ああ、ちなみに勇者株は千株単位でしか取引していないからな。買いたいのなら十億持って来いよ」 どうでもよさそうにおっさんは駄目押しをした。

 少年はいまだショックから立ち直れずにカウンターに肘をかけて目をむいて宙を仰いでいた。

「そ、そんなに高いの?」

 けっ、とおっさんは立ち上がって少年を見下す。

「てめえごときが知ってる有名人のパトロンに、たたかが300万程度のはした金でなるわけねえだろうが」

 思いっきり馬鹿にされて少年は打ちひしがれたように 「うう」 と反論もできない。

「つ~わけだ。とっとと帰んな」 しっしっ、と犬でも追い払うように手を振る。

「じゃ、じゃあ、もっと安い勇者を――」

「坊主」 立ち止まり、振り向かずにおっさんは低い声で訊く 「その金は何処で手に入れた?」 それは、まるで詰問のような響きだった。

 少年は目を見開いて硬直する。

「少ないがてめえには過ぎた金だ」 タバコを取り出してくわえる。

――すまない。

 少年の耳に遠くよりの声が響く。目の前が急速に薄れていく、

――もう、この家には住めないんだ。

「さしずめ、土地と家財一式を売って返した借金の残りカスか」 煙を吸い込む男の声。

――おまえには、たいしたものも残してやれない。だから、せめてお前だけでも…

「この時期多いんだよな、そういう奴が」
はき捨てるように言い、男は眼鏡の位置を直す。ちらりと重たそうな皮袋を見て
「それとも、その金も借金か?」

「違う! このお金は…この…」 言葉にすらできず、少年は何かをこらえるように黙り込む。

「なんだろうと構わんがな」 嘆息し、煙を吐き出す。「そんな小銭まで根こそぎ集めたような金なんて重くて邪魔くさいだけだ。家中の金でも這いずり回って集めたか?」

 ぎり、と奥歯がきしむ音が鳴った。

「そうだよ――!これが全財産だ!」 顔を上げ、涙に目を腫らして少年が叫ぶ。「父さんは、父さんは要領も悪いくせにあいつらの口車に簡単に乗って……真面目で朴訥(ぼくとつ)なだけがとりえだったのに……それを、お前らみたいな金に汚い、金だけしか頭のないやつに!」

 男は何も言わなかった。ただ黙ってタバコをふかしていただけだ。

 無言の変わりに吐き出された煙が、金額だらけの紙束でできた壁に消えていく。

 少年の嗚咽が続く中、しばらくして男は口を開いた。

「それで、今度はお前がその汚いところにやってきて、金しか頭にないやつらの仲間入りというわけか」

「まともに…働いたところで」

「もう一度言ってやる」
はっ、と鼻息をならし
「悪いことは言わん。やめとけ。株なんてのは余裕のねえやつがやっていいもんじゃねえ」 振り向いて、少年の目をレンズ越しに見つめて、男は言う。「その金で安定した暮らしを探して、たくわえができて余裕が持てたら、また来な」

 突き放す言い方だったが、優しい響きだった。だが少年はこぶしを握り締めて男を睨む、

「あんたに、あんたに言われる筋合いなんかない!」 こみ上げる涙をこらえる。

 枯れた叫びは反響となって狭い店中に響く。

「あるさ」
口許が苦笑にゆがむ男。
「俺の取引で失敗して、それを苦に自殺でもされたらたまったものじゃない」

「失敗するかなんてわから――」

「アベル・ファイラムは死んだぞ」

 瞬間、その場の全ての音が静まり返る。

 少年は思考を停止させて硬直する。

「な…」 声すら出せなかった。

「今日の朝刊に出てる」 今まで読んでいた新聞を指差し 「盗賊の襲撃を受けてパーティーが全滅だとよ。おかげで装備も宝も何もかも残ってなかったらしい。一枚100万の勇者株は一気に紙くずに変わっちまった」

 少年は無言でそれを聞いている。つまらなそうに男は続ける、

「……だいたい株ってのは最初は失敗を前提にしたものなんだよ。失敗のリスクを分散させるために株ってのはできたんだ。失敗を容認できないようなやつがするゲームじゃねえ」

 聞いているのかいないのかあいまいな表情の少年。

 おっさんはため息をついて後ろを向いた。

 タバコを板壁に押し付け、奥の部屋へと足早に去ろうとする。

「僕にはもうあとがないんだ」
呟き、そして叫ぶ。
「頼るしかないんだ! お願いします! 他のもっと安い勇者株を――」

「いい加減にしろ」 だがん――と、こぶしを壁に打ち付ける轟音がした。

 居竦(すく)む少年。

「名前も知らない英雄を頼るのか! 命を賭けるのか! そんな株になんぼの価値があるって言うんだ!  そんなもんが、成功するわけないだろうが!」

 今までにない、感情的な叫びだった。

 ちっ、と舌打ちをしてバツの悪そうに男はそっぽを向く。

「勇者株ってのはな、宝くじと一緒なんだ。誰もが夢見て、だけど叶えられない英雄への願望を……せめて少ない金を皆で出し合って助けてやろうってのが本来のあり方なんだ。儲けなんてもしかしたら一攫千金程度だ……配当とか、売買の差額とかで儲けようだなんて、本来はなかったんだ……」

 少年がはっ、と顔を上げる。

 そして見た。おっさんの、眼鏡の奥の瞳が悲しみを帯びているのを。

「金ばかり見て? ああ、そうだろうよ。誰も勇者なんて見ていないんだよ」 そんなことわかってるとでも言いたげな口ぶり。

 また舌打ちをして、おっさんはどかっといすに座った。

「けったくそわりぃ。とっとと帰れ」

 新聞を手に取り顔を隠すようにして読みだす。

 柄にもない事を言った自分を恥じているのかもしれない。

「…………」

 やがて、少年が立ち上がった。無言で出口へと振り返る。

「帰るか……」 それでいい、と そう言おうとしたのを遮って、

「出直すんだよ!」 少年が向き返って声を上げる。

 断固とした声、その宣言はいままでの少年の声ではなかった。

 その声に、おっさんが新聞をおろした。

「……おまえ」

「僕は、確かに間違っていたのかもしれない。でも、勇者株を選んだのは……最後に頼りたかったからなんだ。勇者になりたかった、あこがれていた。彼らに人生を托すならって本気で考えたんだ! だから! 僕はもう一度出なおす! 安っぽくても、僕の夢を托せるような勇者を見つけて! 」

 それは、甘えを振り切り、迷いすら打ち砕く決意の声だった。

 涙を見せながらも少年の目は震えてはいなかった。

「……ついて来い」

 おっさんは静かに立ち上がった。

「え……」

「言葉だけじゃ何とでも言える」

 扉を開け放ち、奥へと消えていくおっさん。

 少年は言われたままにその後を追った。

 扉の奥は意外にも広く、そして整然としていた。

 そこは、まるで図書館を切り取ったかのような部屋だった。

「ここは……」 天井まである本棚と本の山を見上げて、少年は呟くように言う。

「ここ一年の株の変動グラフと新聞の年鑑。勇者株はここらへんだ」 少年が今まで見たどの本よりも分厚い書物を軽々と取り出してみせる。そして 「で、こっちが株主総会で配る勇者たちのレポートのコピー。注釈で質問と回答まで書いてある」 パンパンに膨らんだファイルの束をずららららと爪でこすりながら言う。

 おっさんが紹介したそれだけで、本棚の大半は埋め尽くされていた。これが本当に一年分だと言うのか。少年は目を丸くする。

「こっちが、専門誌。主要な五冊を取っている」
計60冊の雑誌類を指し、
「それで、こっちが論文集と辞書だ。読みたいならそこの虫眼鏡を使え」 カバーに数字しか載っていない本を叩く。

「これは……?」 と言って、少年が指差したのは十数ある本棚のひとつを占拠していたノートの束だった。ノートはどれもこれも手垢と書き込みでぼろぼろだが、少年のノートと同じものだった。

「ああ、それは俺の取ったメモだ。どうせ読んでもわからんぞ」 なんでもない風に言ったおっさんの言葉を聞いて、少年は自分のまっさらのノートを取り出して顔を赤くした。

「好きに使え」 ふん、と鼻息を鳴らしておっさんは店のカウンターに戻っていった。

 少年は何かを言おうと口を開き、結局なにも言わずに本棚へと向き直る。

 ためしにノートの一冊を取り出して開いた。

 ノートはどこもかしこも書き込みだらけで、余白を探すほうが難しかった。丁寧に描かれた数字とグラフ、乱雑に描き殴っているコメントと注釈。どれもこれも少年にはさっぱりわからなかったが、胸を打つなにかがそこにはあった。

 本棚にそれを直して、少年は部屋をぐるりと一望する。

「何から読めば……」

 そのとき、一冊の本が、ばさっと音を立てて床に落ちた。

「これは……レポート?…………………………火の月4日、砂とかげの群れと遭遇。15匹を打倒。その後逃亡……霧の月、第22魔人討伐隊に補給役として参戦」

 簡潔な文体で書かれた書類。だがそれは紛れもなく勇者たちの冒険の報告書だった。

――いつしか少年はそれを読みふけっていた。

 途中わからないところがあっても辞書を引いて読み続けた。

 それは子供のころ夢見ていた大冒険。不思議な現実味を帯びた体験記だった。

 勇者たちの履歴には、さまざまな箇所に注釈が引かれている。

 質問、回答、注意、謝辞、助言、受諾、意見、意見……株主達と勇者達の熱き語らい。

 ポートレートは物語る。

 この世に英雄は存在しない。誰もが戦い、打ちひしがれて、それでもまだ戦う。――それを支えてくれる人がいる限り。それこそが勇者だと。

 少年は夢見る。いつからかあきらめかけていた記憶が蘇っては血潮のように駆け巡る。

 全てを読み終えたとき、少年の手は自然に別のレポートへと伸びていた。

 金のことなどすでに忘れていた。


「決まったか?」

 おっさんが二人分のコーヒーを手に持って中に入ってきた。

「あ……ごめん、全然考えてなかった」

 手に持っていたレポートを机に置く少年。目に涙をうっすらと見せていた。それは先ほどまでの涙とは別物の涙であった。

「……ちょっとはわかったみたいだな」

「うん」 少年は素直に頷く。「僕がどんな人にお金を出そうとしていたのかがよくわかった」

 少年はすっかり落ち着いたまなざしで男を見上げる。おっさんはカップを少年に渡す。

「勇者だって、こんなことしないで済むならそれに越したことはないんだがな。どうしてもリスクの高い冒険には、金がかかる」

「うん、お金は必要なんだよね」

 少し寂しげに少年はカップの中の黒い液体に視線を落とす。

「まあ、金は必要だがただそれだけだ。むしろ、株という形で勇者が存在できるというだけでありがたいもんだよ。『金』という社会が夢を見ていいんだといってくれているんだからな」 両手を広げてそう説明するおっさん。そのまま少年の読み終えたファイルのひとつを手に取った。

「まあ、勇者って言っても」
ファイルは中央に名前が書かれている。
「全員が善人とはいえないがな」

 アベル・ファイラム――そう書かれたファイルを見せられて少年は苦笑した。

「びっくりしたよ……。アベルの冒険にはリスクがほとんどない。成功して当たり前だよ」

「アベルはビジネスの才能に長けていたからな。本物の、英雄らしい英雄なんて他にもいる」  同じく苦笑して、コーヒーをすすった。

 ファイルを元の位置に戻して、おっさんは尋ねる。

「で、どうする? 決まらないのなら無理に選ばなくてもいいぞ」

 配慮に富んだ声だった。今の少年には何故かそれがわかる。

「わからない……けど、もっと読んでいたい」

 穏やかな声で少年は呟く。

 その返答におっさんは、

「好きにしな」

 にやりと笑った。
 

「ジェイク・ロフト?」

「うん」

「だがそいつは……」

「そう、ぜんぜん仕事をしていない。一年休んでは一年冒険したり。パーティーでもないし」

「とても上がるようには思えんが」

「いいんだ」

 晴れ晴れしい表情でそういわれては、おっさんも反論できなかった。戸惑いながらも買い注文の手続きを始める。

「なんで選んだんだ?」 書類に慣れた手つきで記入しながら。

「奔放なところかな。自由で……何より楽しそうだった」
無言でおっさんはそれを聞いている。少年は
「それに」 と続ける、

「それに?」

「行く先々の村で魔物退治ばかりしている。金になる狩りなんてぜんぜんしないで……とんでもないお人よしなんだ」 少年はさもおかしそうに笑った。

「そんな理由で買ったのか?」

「もちろん、勝算もある」 自信のある目。「ジェイクは敵のレベルに関係なく、必ず一日で仕留めている。一度だけ、その倒した魔物の中にレッサーベアの名前があった。一流の勇者でもこのモンスターには……それこそ、アベルだっててこずるはずなんだ」

 過去の勇者達の戦いが少年の中にはあった。だから明確にそう断言できる。

「データが本当ならジェイク・ロフトはものすごく強い。本気になりさえすれば、もしかしたらそれこそ魔王すら倒せるかもしれない」

 あまりにも突拍子のないその推理に、おっさんはあきれて笑った。

 それは、あまりにも博打で、そしてばかばかしい理由だった。

 だが、調べなければわからない本当の知識でもあった。

 だからおっさんは、

「ああ、俺のデータだ。保証してやるよ」

 笑いながらもそう言うのだった。

「で、いくら買うんだ」

 少年はその質問に、懐の袋から一つまみの金を出すことで返答した。

「はは、いい判断だよ」 ちょうど1000株ぶんの……微々たる金であった。

「余裕を持たないと株をしちゃいけないんだろ」

 そういって、少年は穏やかに笑った。


――少年は、残った金で食いつなぎながら、何とかして自分でも働ける場所を探した。

 やがて、ここより遠方の片田舎で面倒まで見てくれる優しき養父となるべき存在と出会うことになるが、それはまだ先の話である。

 冒険王とまで呼ばれるようになるジェイク・ロフトが魔の大地にて魔王と死闘を演じて和平に持ち込むのも、まだ先の話ならば、いまだ紙切れ同然の勇者株が数億倍に跳ね上がるのもまだまだ先の話で……


「さて、」 ――店の前に立つおっさん。眼鏡を押し上げる。

  扉に<CLOSED>とかかれた張り紙が貼られた。

「ちょっくら一年くらい、出かけてくるとしますかね……」



 それすらもまだ……先の話ではあるのだが。


END


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