シロカモメ(チドリ目カモメ科)白鴎
Larus(ラルス カモメ属-ギリシャ語でglarosカモメの一般名)
hyperboreus(ヒュペルボレウス 極北の)

Glaucous(淡い灰緑色の) Gull(カモメ類)      L71cm  W160p

ユーラシア大陸及び北アメリカの北極圏・グリーンランド・アイスランドで繁殖し、冬は南下する。
日本には冬鳥として北海道・東北地方では普通に見られるが、西へ行くほど少なく、関東地方以西ではまれ。沖合、沿岸、港、河口などに渡来する。北海道では超夏するものもいる。小さな群れや他種との混群をつくる。
【声】「ミャーオ」「クァーッ」と鳴く。

【名の由来】「白いカモメ」の意。“カモメ”は鴨に似て小さいので“鴨妻(カモメ)”、鴨に似て群れているので“鴨群(カモメ)”などの説がある。

2011/02/18  北海道   成鳥冬羽
4年目で成鳥羽になる大型カモメ。雌雄同色。セグロカモメよりも大きい。
翼が短めで胴が太く、どっしりして見える。頭部が長めで、日本産カモメ類では嘴が最も大きい。
成鳥;頭部からの体下面は白く、背や翼上面は大型カモメ類中最も色が淡い青灰色。尾は白い。嘴はワシカモメほどがっしりせず黄色で、下嘴に赤色斑がある。足はピンク色。虹彩は黄白色。
冬羽;頭部から胸には褐色斑がある。
夏羽;頭部からの体下面は白い。
幼鳥・若鳥;幼鳥は全身が淡褐色。第1回冬羽では全身が白っぽくなる。第3回冬羽頃までは嘴の色がピンク色で先が黒い。
2007/11/19  北海道  第4回冬羽   2011/02/18  北海道  第3回冬羽
嘴に黒斑が残る 雨覆に白色の羽が混じり、ピンクの嘴先端近くに黒斑が残る
2011/02/18  北海道  第2回冬羽 2011/02/18  北海道  第1回冬羽
虹彩が淡色になり、肩羽に淡灰色、ピンクの嘴先端近くが黒い 全身淡いバフ色で褐色斑があり、ピンクの嘴先端近くが黒い
2007/11/19  北海道    左;オオセグロカモメ 2011/02/18  北海道

大型カモメ 4種の識別へ