シマアジ(カモ目カモ科)縞味
Anas(アナス マガモ属-ラテン語でカモ)
querquedula(クエルクエドゥーラ ラテン語でカモの一種)

Garganey(シマアジ-スイスの呼称garganella-擬声語)     L38.0cm

ユーラシア大陸北部および中部で繁殖し、アフリカ・インド・東南アジアで越冬する。
日本では、旅鳥として春と秋に渡来するが、北海道東部と愛知県で繁殖記録がある。八重山諸島の一部では少数ながら越冬する。湖沼、池、河川、水田、干潟などに生息する。秋の渡りの時には雄もエクリプスであるため、コガモと混同され見逃されやすいが、飛翔時に雨覆いの青灰色が目立つ。
水面採餌(淡水)カモ類。
【声】♂は「ギリギリ」「ギェー」、♀は「ケッ」と鳴く。

【名の由来】“シマ”は「島」で「特殊な種」とか「やや変わった種」に付けられる接頭語で、“アジ”は“アヂ”でトモエガモの古名。「トモエガモに似た少し変わった種」の意。

○江戸時代中期から「シマアジ」の名で知られている。異名;「シマアヂカモ」「ダイセウカモ」

◇馬見丘陵公園では、2012年9月に古墳の濠に♂エクリプス、2013年3月に♂♀が飛来する。

2013/03/23  馬見    ♀ ♂生殖羽 
♂成鳥;後頸まで伸びる明瞭な太く白い眉斑があり、頭頂は黒く、顔は赤味のある紫褐色。胸は褐色地に黒い羽縁のある鱗状斑模様。脇は白く、黒い波上斑がある。肩羽は白黒模様で長い。雨覆は青灰色。
♀成鳥;全体が褐色。過眼線と頬線が黒く、眉斑と眼の下の線は淡褐色。眉斑の前部ではより褐色味がある。嘴の付け根に小さな淡色斑がある。雨覆は灰褐色。
♀♂とも;嘴は黒く、翼鏡は緑色で、大雨覆の羽先と次列風切後縁の2本の白線に挟まれている。
♂エクリプス;♀に似るが、雨覆いが青灰色(飛翔時には白っぽく見える)。眉斑は前部でより白い。
2013/03/23  馬見 ♀ 2012/09/14  馬見 ♂エクリプス  翼が白っぽく見える
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