オシドリ(カモ目カモ科)鴛鴦
Aix(アイクス オシドリ属-ギリシャ語で水鳥の一種 本来雌ヤギのこと)
galericulata(ガレリクラータ  galericulum帽子 を被った)

Mandarin(上級官吏の) Duck(カモ類;ひょいと水に潜る)     L45cm
レッドリスト 情報不足
奈良県レッドリスト 注目種

中国東北部・朝鮮半島・沿海州・サハリンで繁殖。
日本では、留鳥または冬鳥。主に本州中部地方以北で繁殖し、冬は西日本で越冬するものが多い。東北地方以北ではほぼ夏鳥。冬は群れで行動し、山間の渓流にいる事が多いが、林に囲まれた池や湖にもいる。日中は水面に覆い被さっている樹木の陰などにいることが多く、夕方に飛び立ってカシなどの実を食べる。繁殖地では渓流沿いの大木の樹洞で営巣する。
水面採餌(淡水)カモ類
【声】♂は「ウイップ」「ピュイ」、♀は「キュイ」「クァッ」と鳴く。

【名の由来】“オシ”は、雄雌の仲が良いことから“相愛し(アイオシ)”に由来する。
○奈良時代から「ヲシ」「ヲシドリ」の名で知られ、江戸時代になると「ヲシドリ」がよく使われるようになった。異名;「カホトリ」「ヲシカモ」

◇馬見丘陵公園では、稀に飛来することがあるが、池畔の樹陰などにいて姿を見ることは少ない。

  (ガンカモ調査時の羽数 観察なし)

2007/11/15  奈良
♂成鳥;羽色は美しく特徴的。頭上から後頭に冠羽があり、顔は白く、頸に栗色の筋状の羽がある。胸は紫色で、側胸に2本の白い線がある。脇は黄褐色で、細かい横線が密にある。腹から下尾筒は白い。三列風切の最内羽は銀杏形をしており、色は橙色。嘴は紅色で先端は白い。足は橙色。
♀成鳥;ほぼ全身が灰褐色で、嘴は赤味を帯びた黒色。胸から脇、腹にかけて灰白色の斑紋がある。白いアイリングがあり、眼の後方に白色の線が伸びる。嘴は灰黒色で、足は灰黄色。
♂エクリプス;♀に似るが、嘴は紅色で、頭部なども灰色味が強く、脇の斑紋も不明瞭
2015/01/11  奈良
2008/12/10  奈良 2009/10/23   馬見
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