オオムシクイ(スズメ目ムシクイ科)大虫喰
Phylloscopus(ピュッロスコプス ムシクイ属-phullo葉のskopos見張り人-虫を探している様から
examinandus(イクサミナンドゥス 慎重な)
     L13cm

モンゴル北部・ウスリーから朝鮮半島・サハリン・アラスカ西部で繁殖し、台湾・東南アジアで越冬する。
日本では、旅鳥として渡りの時期には日本各地を通過するほか、北海道では繁殖の可能性がある。春秋の渡り期には各地の平地でも見られる。木の枝先で昆虫類、クモ類、虫の卵などを食べる。
(注)渡り期が遅く囀りの違うメボソムシクイを一部の図鑑では以前よりオオムシクイではと記されていたが、一般的にはメボソムシクイ-亜種コメボソムシクイとされていた。日本鳥類目録第7版で亜種コメボソムシクイを別種とし、オオムシクイとコムシクイの2種として記載された。(コムシクイは主に日本海の離島に旅鳥として通過するが少ない)
【声】「ジジロ ジジロ」と3拍子で囀り(メボソムシクイは「チョリチョリ、チョリチョリ」と2拍子)、地鳴きは[ジッ]「ジジッ」(メボソムシクイより声が鋭く大きい)。

◇馬見丘陵公園では、渡り期の5月中旬から下旬に囀りの声を聞くことがある。繁った葉に隠れて姿を見ることは難しい。

2010/05/25  馬見  「ジジロ ジジロ」と鳴きながら、樹上を移動していた
雌雄同色。鳴き声以外はメボソムシクイと似ているが、嘴が細く下面の黄色が濃い。
野外での識別は難しい。

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