メボソムシクイ(スズメ目ムシクイ科)目細虫喰
Phylloscopus(ピュッロスコプス ムシクイ属-phullo葉のskopos見張り人-虫を探している様から
xanthodryas(クサントドゥリュアス クサントスのdryas森の精)

Arctic(極北の) Warbler(囀る鳥)     L13cm
奈良県レッドリスト  希少種

日本・千島などで繁殖し、台湾・東南アジアで越冬する。
日本では、夏鳥として本州、四国に渡来し、おもに亜高山帯の針葉樹林で木の根もとの地面に巣をつくり繁殖する。春秋の渡り期には各地の平地でも見られる。木の枝先で昆虫類、クモ類、虫の卵などを食べる。
【声】「チョリチョリ、チョリチョリ」「チュリチュリ、チュリチュリ」と2拍子で囀り、地鳴きは「ギュッ」「ビッ」と低く絞るような声。
(注)渡り期が遅く「ジジロ ジジロ」と囀る種を亜種コメボソムシクイと混同して呼んでいたが、鳥類目録第7版で亜種コメボソムシクイを別種とし、オオムシクイとコムシクイの2種と改定された。

【名の由来】「目の細いムシクイ」の意。
○江戸時代中期から「メボソムシクヒ」「メボソ」の名で知られている。異名;「ヤマウグヒス」「ヤナギメジロ」

◇馬見丘陵公園では、渡りの時期に5月上旬から中旬に鳴き声を聞くことがある。繁った葉に隠れて姿を見ることは難しい。

2014/10/03  馬見   カラ類の混群と一緒に移動しながら虫を捕っていた                     
雌雄同色。
成鳥;
頭部から背、腰までがやや褐色味を帯びた暗緑色で、細長い眉斑は黄色味を帯びる。過眼線は暗色。頬、喉からの体下面は淡黄色から汚白色のものまで様々。翼と尾は黒褐色だが、羽縁は上面と同色。白っぽい2本の翼帯があるが、中雨覆の翼帯がないものや磨耗でほとんどなくなった個体もいる。嘴は黒褐色で、下嘴は先端を除き黄肉色。足は肉褐色。
2010/10/11  馬見 2010/04/26  馬見
「ジジッ、ジジッ」と鳴きながら移動する  「チョリチョリチョリチョリ」と鳴きながら、樹上を移動していた

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