ヒドリガモ(カモ目jカモ科)緋鳥鴨
Anas(アナス マガモ属-ラテン語でカモ)
penelope(ぺーネロぺ カモの一種 ギリシャ神話オデュッセウスの貞節の妻の名)

Eurasian(ユーラシアの) Wigeon(ヒドリガモ-擬声語)               L48.5cm

ユーラシア大陸北部で繁殖し、ユーラシアの温帯から亜熱帯地域・北アフリカで越冬する。
日本では、冬鳥として全国に渡来し、湖沼、池、河川、河口、海岸などに生息する。厳冬期は北海道では少ない。植物の種子や緑草、海藻を食べる。
水面採餌(淡水)カモ類。
【声】♂は「ピュー」、♀は「ガッガー」と鳴く。

【名の由来】雄の頭部が赤栗色(緋色)をしているので“緋鳥鴨(ヒドリガモ)”。
○江戸時代前期から「ヒドリ」「ヒドリガモ」の名で知られる。それまでは他のカモ類と区別せず「カモ」「アシカモ」などと呼ばれていたのだろう。異名;「アカガシラ」「アカガシラがモ」

◇近くの大和川には多数飛来しているが、馬見丘陵公園では飛来することがあるが数は少ない。

 (ガンカモ調査時の羽数 2009−2、2010-2、2012-3、その他の年-なし) 

2005/12/28   大阪    ♀ ♂生殖羽
♂成鳥;頭部から頸、胸は茶褐色で、額から頭頂がクリーム色。眼の後方に緑色光沢がある個体もいる。背からの上面と脇は灰色で黒い細斑が蜜にある。翼上面は雨覆と次列風切の一部が白く、飛翔時はよく目立つ。三列風切は黒くて、白色の羽縁がある。腹から下腹は白く、下尾筒は黒い。尾は基部と中央尾羽が黒く、外弁は灰色味を帯びる。
♀成鳥;全体に褐色で、他のカモの♀よりも褐色味が強い。
♀♂とも;嘴は青灰色で、先端が黒い。腹から下腹は白く、腋羽は灰色。翼鏡は緑色。
♂エクリプス;♀成鳥に似るが、全体に赤味が強く、雨覆が白い。
2010/03/08  兵庫   ♂   2006/02/08  大阪   ♀
翼鏡前部の白の雨覆が目立つ 雨覆は白くない
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