レジリエンスは個人の属性であるが、それは、例えば脳の特定の場所の活動というように、1つの事象に原因を求めることができるものではない。様々な因子の影響で発現されていくものである。また、外部要因とも関連するし、流動的なものでもある。 心理学の研究により、レジリエンスの構成概念が様々に提唱されている。私たちにそれを比較、検討する力はないが、教育現場で実践的に心の力を育てる手がかりとして、「レジリエンスを支える」と思われるものを挙げて、それらにアプローチすることにより、レジリエンスを高めることができるのではないかと考えた。
研究によって提唱されている「構成概念」や「促進(保護)要因」、それから、私たちが子どもたちと接している中で考えられるもの、それらを挙げると多岐にわたった。そこで、「元気!」「しなやか」「へこたれない」という3つに整理してみた。これらの分類や包摂関係は学問的に検証されたものではない。実践的な教材作りのために、様々な概念を便宜上整理したものである。したがって、ある教材が「元気!」と「しなやか」の両方の要素を持つなどということはよくある。
元気! | しなやか | へこたれない |
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