“サスペンスの神様”と呼ばれた映画監督アルフレッド・ヒッチコック(1899年8月13日 - 1980年4月29日、80歳)が監督した作品は全部で67作品。リメイクに関するのは以下の作品です。 |
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【ヒッチコック受賞暦】
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邦題:レベッカ |
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天涯孤独のマリアンは、金持ちのマダムの付き人として行ったモンテカルロで、裕福な英国紳士、マキシムに見そめられ、彼の後妻になる。幸せの絶頂にいる彼女だったが、迎えられたイギリスの邸宅では船舶事故で死んだという前妻、レベッカの召使いだったダンヴァース夫人が屋敷の中の全てを取り仕切っていた。慣れない環境とレベッカの影に悩まされるマリアン。さらに追い打ちをかけるかのように夫、マキシムにレベッカ殺害の容疑がかけられる…。 ダフネ・デュ・モーリアの小説を映画化。 '40年作品はヒッチコックの渡米第一作で、アカデミー作品賞と撮影賞を受賞。 '62年作品は「めまい(1958)」をも原作とする。 | |||
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邦題:ふしだらな女 |
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若い芸術家と恋に落ちたラリータだったが、相手の自殺という悲劇によってその恋は終わり、彼女は悪名を高めてしまった。その傷を癒すために訪れた避暑地で、彼女は青年貴族のジョンと出会う。ラリータの過去を知らないジョンは彼女に惹かれて結婚するが、不運な巡り会わせから、疑い深いジョンの母親にラリータの過去が暴かれてしまい、2人に離婚の危機が訪れる…。 ノエル・カワードの戯曲を映画化。サスペンス作品ではない。 | |||
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邦題:下宿人 |
邦題:下宿人 |
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霧のロンドンでブロンドの美女ばかりを狙った連続殺人事件が発生。一方、とある下宿店にやってきた青年は、部屋に飾られた絵画をすべて撤去したりと、不審な行動が目立つ。下宿一家の疑惑が向けられる…。 19世紀末のロンドンを震撼させた連続殺人事件「切り裂きジャック」をテーマにしたマリー・ベロック・ローンズの小説を映画化。 “ヒッチコック映画”といえばサスペンス映画の代名詞であるが、その記念すべき第1作がこの作品である。 | |||
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邦題:完全犯罪クラブ |
邦題:ロープ |
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N.Y.の高層アパートの一室で、大学を卒業したばかりの青年・ブランドンが友人のフィリップと共謀して、同級生のデビッドを絞殺する。それは、自分達が他人の生死を決定できる優秀な人種であるということを証明したいがための殺人だった。そして彼らはさらなるスリルを求め、遺体を大きな箱に入れ、殺人現場であるその部屋でパーティーを開くことにする。被害者の恋人・ジャネットや近親者、大学教授らが招かれ、宴は順調に進んでいく。しかし次第に教授はブランドンらの言動に不審な印象を抱くようになり、それとなく探りを入れようとする…。 1924年に実際に起こった異常な事件「レオポルド&ローブ事件」を題材とした作品群。 '48年作品は、パトリック・ハミルトンの戯曲「Rope's end」を映画化。サスペンスの神様・ヒッチコック初のカラー作品。 '59年作品は、マイア・レヴィンの小説を映画化。 | |||
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邦題:サイコ |
邦題:サイコ |
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恋人との結婚を望んでいるマリオンは、彼の為に会社の金を横領し、町を出る。彼女は人里離れた寂れたモーテルに投宿したが、そこは好青年ノーマンが年老いた母親の面倒をみながら経営しているモーテルだった。しかし、そこで悪夢のような惨劇が起こる。マリオンが何者かにシャワー室で惨殺されたのだ…。 '98年作品ではショックシーンのカメラワークがオリジナルに忠実に再現された。 '77年作品はヒックコック映画のパロディ。 | |||
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邦題:ダイヤルM |
邦題:ダイヤルMを廻せ! |
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元テニス選手の中年紳士トニーは、資産家の娘マーゴと夫婦であったが、すでに2人の関係は冷めており、マーゴは推理作家と不倫関係にあった。それを知ったトニーは、マーゴの殺害を企てる。だが襲われたマーゴは、逆に犯人を殺害してしまう。殺害は失敗したが、トニーはその事件を正当防衛ではなく動機ある殺人に仕向けようと画策。トニーの証言で、無実の罪で死刑を宣告されたマーゴは…。 ブロードウェイの人気舞台、フレデリック・ノットの戯曲を映画化。トリック崩しと推理合戦に手に汗握る傑作ミステリー。公開当時、飛び出す3D映画として製作されたことも話題となった。 | |||
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邦題:シークレット・エージェント |
邦題:サボタージュ |
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善良な映画館主を装って破壊工作活動をする男と、彼の家庭に八百屋のご用聞きを装って近づく若い刑事。若い妻は夫の正体を知らない。危機を察して男は、義弟に時限爆弾の入った包みを、そうとは知らせず託して運ばせようとする。だが、遊びたい盛りの幼い義弟は道草をくって遅れ、バスに乗っている最中、爆発。それが夫の仕業だと知った若い妻は弟の復讐を決意し…。 文豪ジョゼフ・コンラッドの小説「密偵」を映画化。 | |||
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邦題:めまい |
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高所恐怖症のため警察を辞職したスコティは、友人のギャヴィンから自殺願望のある美しい妻マデリンの監視を頼まれる。そんなスコティはある日、教会の鐘楼から飛び降り自殺を図ろうとするマデリンを目撃。それを止めようと階段を駆け上がったスコティだったが、突然めまいに襲われ、彼女を見殺しにしてしまう。マデリンの姿が忘れられない彼は、ある日、街中で彼女そっくりの女と出会い…。 フランス推理小説界の重鎮、ピエール・ボワロー&トマ・ナルスジャックの小説「死者の中から」を映画化。 '62年作品は「レベッカ(1940)」をも原作とする。 | |||
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邦題:見知らぬ乗客 |
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テニス・プレイヤーのガイは、列車の中でブルーノと名乗る男に声をかけられる。その男は、ガイの私生活を驚くほど知っていて、ガイの妻を殺す代わりに自分の父親を殺してくれと交換殺人を持ちかけた。そしてブルーノは殺人を実行。警察に疑われるガイは、ブルーノに「次は君の番だ!」と次第に追い詰められていく。 パトリシア・ハイスミスの小説を映画化。 '51年作品では、ハリウッド版(101分)とイギリス版(103分)で、ラストシーンと細かい編集が異なる。 | |||
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邦題:鳥 |
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ボデガ湾の港町を訪れた気ままな社長令嬢のメラニー。ペットショップで知り合った若い弁護士ミッチの屋敷に、内緒で小鳥を届けた彼女は、ふいに空から舞い降りた一羽のカモメに額をつつかれる。それが全ての始まりだった。ミッチの家に数百羽のスズメが押し寄せ小学校の子供たちがカラスの大群に襲われる。次々に起こる異変、刻一刻と増え続ける鳥たち。不気味な威嚇の鳴き声が町中に響くなか。終末の夜が明けていく…。 鳥の大群が突然人間を襲うという恐怖を描いたパニック・サスペンス。 ダフネ・デュ・モーリアの小説を映画化。 | |||
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邦題:レディバニッシュ 暗号を歌う女 |
邦題:バルカン超特急 |
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婚約者に会うため、ロンドンへと向かう大陸横断列車に乗っていたアメリカ富豪の令嬢は、同室の老婦人の姿が見えなくなったことに気付く。どこを探しても見当たらず、乗客も乗務員も誰一人そんな婦人は乗っていないと言うが、諦めきれない彼女は民族音楽研究家の青年と共に老婦人失踪の謎を追う…。アルフレッド・ヒッチコック監督による完成度の高いサスペンス映画。これをコミカルタッチでリメイクしたのが'79年作品。 エセル・リナ・ホワイトの原作を映画化。 | |||
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邦題:三十九夜 |
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何者かに命を狙われて助けを求める女性を自分のアパートに匿った青年外交官ハネイ。しかし彼女は国際スパイの調査員で、何者かの手により彼のアパートで暗殺されてしまう。殺人の容疑をかけられたハネイは、自らの無実を証明するために、彼女の最期の言葉を頼りにスコットランドへ向かうが…。 ジョン・バカンの小説を映画化。 | |||
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邦題:美しく青きドナウ |
邦題:ウィーンからのワルツ |
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ヨハン・シュトラウスは銀行に勤めていたが、作曲に夢中になりすぎてクビになり、仲間を集めてオーケストラを組織する。彼は、その後オペラ座の歌手・カーラに認められ、ワルツ王として名を馳せることになるのだが、その過程でカーラと恋に落ちてしまうのだった。彼はその頃すでに結婚しており、カーラにもパトロンがいたが、二人の恋は燃え上がる一方で何者も止めることができなくなってしまう。この恋はいったいどこへ行くのか…。 ワルツ王ヨハン・シュトラウスの恋の物語。 ゴットフリード・ラインハルトの小説を映画化。 | |||
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邦題:疑惑の影 |
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カリフォルニア州、サンタローザに住む少女・チャーリーは、退屈な日常に飽き飽きしていた。ある日、彼女の家にN.Y.から叔父のチャーリーがやって来て、しばらく一緒に住むことに。自分と同じ名前を持ち、実業家として成功している叔父が大好きな彼女は、その滞在を嬉しく思うが、次第に彼の言動に不審な点が多いことが気になりだす。そんな折、実は叔父が未亡人殺しの容疑として追われていることを知り、動揺するチャーリー。敬愛する叔父は本当に殺人犯なのか?一人悩む彼女に、叔父の魔の手が忍び寄り…。 ゴードン・マクドネルの小説を映画化。 | |||
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邦題:知りすぎていた男 |
邦題:暗殺者の家 |
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ローレンスは妻と娘を連れて出かけたサン・モリッツアで殺人事件に遭遇する。そして、殺された男の虫の息の一言を聞いたために娘は誘拐され、ローレンスは、娘の救出のため国際諜報団との対決を余儀なくされる…。ひょんなことから国際間の陰謀に巻き込まれていく家族の姿を描いたサスペンス・スリラー。 チャールズ・ベネット、ウィンダム・リウィス協作の探偵小説を映画化。 | |||
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邦題:裏窓 |
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N.Y.のグリニッジビレッジ。報道カメラマンのジェフは仕事で足を骨折し、車椅子の生活を余儀なくされていた。退屈しのぎに裏窓から向かい側のアパートを望遠レンズで覗いていたところ、ある部屋の男の行動に不審な点を発見する。その男が妻を殺したのではないか、と推理したジェフは、恋人でモデルのリザや家政婦、友人のドイル刑事らに協力を求めて男の行動を探り始めるのだった。やがて部屋から動くことが出来ないジェフに代わり、リザが大胆にも男の部屋に侵入する。ところがそんな彼女に危険が迫り…。 コーネル・ウーリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)の小説「It Had to Be Murder」を映画化。 | |||
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宝石泥棒を追う刑事が、第十七番と呼ばれる廃屋で死体を発見。そこでベンという謎の男と出会う。その後、宝石争奪戦が展開。貨物列車で逃走する3人の泥棒を追う刑事とベン。そして冒険好きの若い女を巻き込み、話は意外な方向へと向かう…。 3人の宝石泥棒を追う刑事を描いたドタバタ喜劇映画。 ジョセフ・ジェファーソン・ファージョンの戯曲を映画化。 | |||
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邦題:汚名 |
邦題:舷々相摩す |
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第2次大戦中にスパイの汚名を着せられた男を父に持つアリシアは、父の不名誉なレッテルを剥がそうとFBI捜査官デブリンからの極秘依頼を受ける。それは、ナチスの残党とみられる父親の友人、セバスチャンに接触して情報収集することだった。ところが、セバスチャンがアリシアに夢中になり結婚を申し込まれてしまう。アリシアはこのことを想いを寄せているデブリンに相談するが冷たくあしらわれてしまい、セバスチャンの求婚を承諾することに…。 FBI捜査官とスパイ容疑者の娘の恋の駆け引きを描いたロマンティック・サスペンス。 ジョン・テイター・フートの小説「龍の歌」を映画化。 | |||
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邦題:農夫の妻 |
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農夫のサミュエルは、5年前に妻を亡くし、一人娘も結婚してしまい、寂しい毎日を送っていた。彼は、そろそろ再婚でも…と考え、家政婦のアラミンタに相談を持ちかける。彼女のアドバイスに従い、何人かの候補者の家を訪ねるサミュエル。しかしどの家でもことごとく断られてしまう。やがて失望した彼は、あらためてアラミンタが大切な存在であることに気づくのだった…。 イーデン・フィルポッツの戯曲を映画化。 ヒッチコックにしては珍しい小市民劇的タッチのヒューマン・コメディ。 | |||
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邦題:殺人! |
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ロンドンの劇団の花形女優が殺され、現場には同じ劇団の若い女優ダイアナが火かき棒を手に呆然と立ちすくんでいた。ダイアナは逮捕され、起訴される。状況から見て、彼女の有罪は確定的だったが、陪審員の一人であり自らも役者のサー・ジョンは、釈然としないものを感じていた。彼は、ダイアナの劇団仲間の協力を得て、独自の捜査を開始するのだが…。 クレメンス・ディーンとヘレン・シンプソンが共同執筆した推理小説「サー・ジョン登場」を映画化。 | |||
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邦題:スキン・ゲーム |
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名門ヒルクリスト家の敷地近くに工場建設を始めた新興成金のホーンブロア家。代々からの景観を破壊するホーンブロアに腹を立てたヒルクリストと、 家柄を鼻にかけたヒルクリスト家の態度が気に入らないホーンブロアは真っ向から対立。ヒルクリストは、ホーンブロア家の息子ロルフの義理の姉の過去を知って、それをネタに土地を手に入れようとするのだが…。 文豪ジョン・ゴールズワージーの戯曲を映画化。 | |||
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邦題:恐喝(ゆすり) |
邦題:恐喝(ゆすり) サイレント版 |
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刑事フランクの恋人アリスは、仕事でなかなか会えないフランクに嫉妬し、レストランで偶然居合せた画家に誘われるまま、男のアパートについていく。しかし、そこで男に襲われたアリスは、過って男を殺してしまう。警察の一員として事件の捜査を開始したフランクは、彼女が犯人であることを見抜き、証拠となる遺留品を慌てて隠す。ところが、事件当日付近を歩いていた浮浪者が事件の真相をネタに、二人を恐喝しはじめ…。 チャールズ・ベネットの戯曲を映画化。 イギリス初のトーキー映画はヒッチコック作品だった。 一旦サイレント映画として撮り終えた作品の一部を作り変えてトーキーにした為、サイレント的手法とトーキー映画としての手法が入り混じった珍しい作品になっている。 | |||
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邦題:マンクスマン |
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ケイトの前に突然現れた死んだはずの婚約者。再会を喜ぶ二人は即座に結婚するのだが、ケイトの体には別の男との間に生まれた新しい命が宿っていたのだった。アイルランドを舞台に繰り広げられる不倫の顛末…。 ハル・ケインの小説を映画化。 アルフレッド・ヒッチコック最後のサイレント映画。 | |||
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シーマー・ヒックスの戯曲を映画化。短編喜劇。 | |||
注釈:[邦題(英題)]製作年 製作国/監督/出演 1895年12月28日 映画誕生の日 TOP |