House on Haunted Hill
この夏公開の「The Haunting」に続いて、家もののリメイク・ホラーです。公開がハロウインと重なったせいか、第1週は、ぶっちぎりで興行収入1位となりました。今年も、「全米No.1映画」は20くらい生まれるのでしょう。
アミューズメント・パークのオーナーが、奥さんの誕生パーティーでの趣向で、5人の男女を「House on Haunted Hill」に一晩泊まると一人あたり100万ドルあげると言って集めます。呪われた家というと、古びた洋館というのが定番ですが、ここではかつて生体実験が行われたあげく、患者が暴動を起こした精神病院あとです。学校と並んで病院も怪談話に事欠きませんし、建物の中の手術室の跡やいろいろな人体模型などが恐さを出しています。
旧作を見ていないので、それとの比較はできませんが、「The Haunting」(1999)と較べると、こちらのほうがずっと恐かったです。一番恐いのが、サブミナルに訴えるような絵をたたみかけるオープニングでした。最初のワーナー・ブロスのロゴも白黒にしてあって、恐さをだしています(カラーのロゴは映画の一番最後に出ます)。CG の出来は、ジャン・デ・ボンの「The Haunting」の方がはるかに上だと思います。「The Haunting」、見たときは豹か低かったけど、だんだんあれでいいのかな、と思うようになってきました。
正統派の家ものホラーの場合、ただの不気味な家だったのが、少しづつ登場人物に手を出してくる頃のほうが恐いです。クライマックスになると絵が派手になる割に、恐さが減ってくるのは仕方がないのでしょう。後に残る恐さという点では、「Blair Witch Project」の方が恐かったです。ホラー映画が好きな人向きの映画です。
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