下表に該当するものは、「問題有り」とし、報告します。
これ以外についても、専門的見地から問題のありそうな事象がある場合には併せて報告します。
過去の地震の被害例等を元に、強度に問題があったり、力の伝達に問題があって損傷を生じやすいような水平構面が例示されています。
評点の算出時の水平構面の検討は平均的な水平構面強度を使って計算しているので、建物耐力の評点がよければ問題無いというわけではありません。
診断のルートが、「垂れ壁付き独立柱がある場合」に検討します。
基準書掲載の表により判定を行い、該当箇所がある場合は報告します。
垂壁付独立柱の耐力は、柱の曲げ耐力と小壁の耐力によって生じるが、小壁より柱の曲げ耐力が小さいと、柱が先に曲げ破壊する。柱の曲げ破壊は脆性的(急激に耐力が低下する)なので、この場合は警告をあたえることになっています。。
以下のような場合柱が先に破壊する可能性が高くなるので、十分注意する必要があります。(但し、条件の組み合わせにより様々な場合が考えられる)。
また、基準書の解説では独立短柱についても言及されています。垂壁と腰壁の両方がある場合等で他と比べて独立柱の部分が短い箇所(独立短柱)は、他の柱よりも層間変形角が小さいときに曲げ破壊が生じる可能性があるためです。