偏心率と床の仕様による低減係数 Fe は下式により求めます。
偏心による応力集中と水平構面の強度の影響を低減係数として与えています。
本診断法では、従来から使われてきた偏心率による低減に、床仕様による低減を乗ずるという形になっています。
偏心率による低減係数 Fep は下式により求めます。
偏心率による低減係数 Fef は下表により求めます。
平均床倍率 | 偏心率 | ||
---|---|---|---|
0.3未満 | 0.3以上0.6未満 | 0.6以上 | |
1.0以上 | 1.0 | 0.95 | 0.9 |
0.5以上1.0未満 | 1.0 | 0.925 | 0.85 |
0.5未満 | 1.0 | 0.9 | 0.8 |
本診断法では、水平構面全体の床倍率の平均値を用いています。この方式で概ね適切に診断できると思われますが、吹抜けにより床構面が分断されている場合等、床構面の一体性が保たれているかどうかはこの計算結果だけでなく、実際の床構面の配置を考えて総体的に判断する必要があります。