3.8 保有限界エネルギーの算定
建物各階のはり間方向またはけた行方向の保有限界エネルギーは次式により算定される。
Eu = Eu0・Rb・Rdここで、
- Eu :建物各階のはり間方向またはけた行方向の保有限界エネルギー
- Eu0:建物各階のはり間方向またはけた行方向の基本限界エネルギー
- Rb :基礎形式係数
- Rd :劣化度係数
4. 評価
建替促進建築物および延焼等危険建築物に係る建物の耐震性能に係る評価は下記による。
<建替促進建築物>
建物内に下記の条件となる階および方向が一つでもある場合、当該建物の耐震性能は建替促進建築物相当であると評価する。
Eu < Ed ( Co=1.0 )ここで、
- Eu :保有限界エネルギー
- Ed ( Co=1.0 ):標準せん断力係数 Co=1.0 とした場合の基準入力エネルギーである。
<延焼等危険建築物>
建物内に下記の条件となる階及び方向が一つでもある場合、当該建物の耐震性能は延焼等危険建築物相当であると評価する。
Eu < Ed ( Co=0.5 )ここで、
- Eu :保有限界エネルギー
- Ed ( Co=0.5 ):標準せん断力係数 Co=0.5 とした場合の基準入力エネルギーである。