本堂の棟部分の小屋裏構面だが、小屋裏の階高が4m以上あり、中間の妻面に対し直行梁が西側と同様に取り付いている。
継手のアリの所で割れが発生していた。地震時に桁がねじれを起こし、このような割れが発生したものと思われる。また、下部の耐力壁構面があるが、ここから棟木まで耐力壁として緊結されていなければ、ほとんど効果がない。
この部分は書院と本堂の界壁構面である。小屋面内まで耐力要素が立ち上がってなく、小屋束のみであり書院屋根面から上部に垂れ壁があり、これではほとんど効果がない。
界壁の板仕上げが、劣化し板の隙間から光が漏れていた。こういった隙間からの雨水の浸入痕が見られる。早急に改修すべき所である。