光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-3. 1階外観・内観及び壁調査状況

69 本建物の北側外壁構面

外壁仕上げ面のトタンをめくって覗いた状況。
この外壁部分は土壁の上漆喰等の仕上げがされていなく、トタンを貼っていたが、さびてしまってボロボロになっている箇所が多く見られ、雨水浸入による外壁の劣化がある。

70 書院和室(2)北西側内壁

地震等による水平力で、発生したであろうと思われる、耐力壁コーナー部の損傷痕。これは床下部(58)で説明した補強が必要であることがわかる。

71 書院と本堂との界壁構面

58で説明したことが原因で、せん断変形を起こし、壁と柱の間に隙間が発生したと思われる。
こういった箇所も58と同様に改修しておかなければ耐力要素としての効果が期待できない。

72 同左

また、長押補強梁下端にも隙間が見られた。
この原因も58で説明したことと同様である。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003